日齢 24 の新生児。嘔吐を主訴に両親に連れられて来院した。10 日前から哺乳後の嘔吐を時々認めていたが、2日前から哺乳のたびに噴水状の嘔吐を認めるようになった。

活気は不良である。体重 3,848 g(日齢9では 3,882 g)。体温 36.7 ℃。心拍数 128/分。血圧 94/58 mmHg。呼吸数 28/分。毛細血管再充満時間は3秒と延長している。四肢末梢に軽度冷感を認める。皮膚のツルゴールは低下している。大泉門はやや陥凹。咽頭発赤を認めない。胸部に異常を認めない。腹部は軽度膨満しており、右上腹部に径 1.5 cm の腫瘤を触知する。

患児の腹部超音波検査で認められる所見はどれか。

a. 腸管の拡張

b. 腸管壁の浮腫

c. 幽門筋層の肥厚

d. 肝内の充実性腫瘤

e. 総胆管の囊腫状変化

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システム設計・解説記入:米澤 昌紘(X : @leknyan
(医師/日本橋内科クリニック院長)