44歳の女性。紅斑、全身倦怠感および食欲不振を主訴に来院した。1か月前から瘙痒を伴う紅斑が四肢に出現したため皮膚科を受診し、抗アレルギー薬と副腎皮質ステロイド外用薬を処方されたが改善せず、紅斑は体幹にも広がった。同時に全身倦怠感と食欲不振も出現したため受診した。父親が血液疾患で死亡。

体温 38.5 ℃。脈拍 96/分、整。全身に紅斑を認める。両側の頸部、腋窩および鼠径部に径 1〜2 cm のリンパ節を6個触知する。

血液所見:赤血球 466万、Hb 14.4 g/dL、Ht 44 %、白血球 12,900 (異常リンパ球 25 %)、血小板 23 万。血液生化学所見:総蛋白 6.0 g/dL、アルブミン 3.0 g/dL、総ビリルビン 0.3 mg/dL、AST 28 U/L、ALT 15 U/L、LD 1,600 U/L (基準 176〜353)、尿素窒素 24 mg/dL、クレアチニン 1.3 mg/dL、空腹時血糖 90 mg/dL、Na 140 mEq/L、 K 4.1 mEq/L、Cl 102 mEq/L、Ca 12.3 mg/dL。背部の皮疹及び末梢血塗抹May-Giemsa 染色標本を別に示す。

行うべき治療はどれか。3つ選べ。

a. 抗癌化学療法

b. 生理食塩液輸液

c. 抗ウイルス薬投与

d. ビスホスホネート製剤投与

e. 活性型ビタミン D3 製剤投与

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)