問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
62歳の女性。便潜血の精密検査を目的に来院した。便潜血検査による検診を受け、1日目が陽性、2日目が陰性であったため、精密検査が必要と判定されて受診した。友人から「内視鏡検査は苦痛だ」と聞いており、内視鏡検査を受けることを躊躇している。便通は毎日あり、便柱狭小化はない。最近数年間で体重の明らかな増減はない。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。大腸癌の家族歴はない。
身長 155 cm、体重 56 kg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、圧痛を認めない。
最も適切な対応はどれか。
a. 「腹部超音波検査を行いましょう」
b. 「大腸癌の腫瘍マーカーの血液検査をしましょう」
c. 「経過をみて、 6か月後に便潜血を再検しましょう」
d. 「便潜血の再検査を行い、その結果で考えましょう」
e. 「大腸内視鏡検査の必要性について詳しく説明させてください」
常識的に考えましょう。