問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
20歳の男性。通学している大学でインフルエンザが流行しており、本日午前7時30分ころから悪寒、発熱および関節痛が出現した。朝食をとったが、悪心および下痢はないという。大学に登学してよいか迷い、午前9時の開院と同時に来院した。
意識は清明。体温 40.1 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 124/62 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98 % (room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。皮膚のツルゴールは正常。
説明として適切なのはどれか。
a. 「点滴をしましょう」
b. 「入院して治療しましょう」
c. 「自宅で安静にしていてください」
d. 「胸部エックス線写真をとりましょう」
e. 「ペニシリン系抗菌薬を内服しましょう」
健康な若者のインフルエンザウイルス感染の症例。
元気なので対症療法のみで大丈夫です。
「健康な若者に抗インフルエンザ薬なんか必要ねえんだよぉ」という問題製作者の意図を感じる。