標準予防策(standard precautions)について正しいのはどれか。
アスペルギルス症が最も合併しやすいのはどれか。
アルコールによる手指衛生の効果が高いのはどれか。
風疹に対する免疫がない人の割合が最も高いのはどれか。
医療者が身につけるものを別に示す。個人防護具[Personal protective equipment 〈PPE〉]でないのはどれか。
非結核性肺抗酸菌症では頻度が低く、肺結核症で頻度が高い所見はどれか。
微生物と生物学的分類の組合せで正しいのはどれか。
妊娠末期の腟分泌物細菌培養検査でB群連鎖球菌〈GBS〉が陽性となった妊婦に対する母子感染予防対策として、ペニシリン系抗菌薬の投与を開始する適切な時期はどれか。
成人の病態と関連性が強いウイルスとの組合せで正しいのはどれか。
細菌性髄膜炎の原因菌でセフェム系抗菌薬が有効でないのはどれか。
学校保健安全法における風疹の出席停止期間の基準について正しいのはどれか。
小児期からの増悪と寛解を繰り返す耳漏を主訴に受診した患者の左鼓膜写真を示す。この疾患で、耳漏の細菌検査で同定される可能性が最も高いのはどれか。
日本の薬剤耐性対策アクションプラン(2016 - 2020)に含まれない内容はどれか。
腸管出血性大腸菌感染症と診断された場合に正しいのはどれか。
抗癌化学療法により再活性化をきたす肝炎ウイルスはどれか。
誤嚥性肺炎の原因微生物として頻度が高いのはどれか。
病原体と感染予防策の組合せで適切でないのはどれか。
感染性心内膜炎の疣贅を検出する感度が最も高いのはどれか。
微生物検査で塗抹鏡検に適した品質の良い喀痰の好中球の数と扁平上皮細胞の数との組合せで正しいのはどれか。 ただし、数値は倍率100倍で鏡検時の1視野あたりの細胞数を表す。
Which is the incorrect description about Zika virus infection?
ワクチン接種率が向上することで期待されるのはどれか。
感染症と抗菌薬の組合せで誤っているのはどれか。
不活化ワクチンはどれか。
抗緑膿菌作用を持つペニシリン系抗生物質は次のうちどれか。
レジオネラ肺炎について誤っているのはどれか。
ヘルパンギーナにおいて小水疱が好発する部位はどれか。
妊娠中にワクチンが接種可能なのはどれか。
ボツリヌス食中毒の予防のための食品の扱いとして適切なのはどれか。
感染症法に基づき、すべての医師がすべての患者の発生について届出を行うのはどれか。
敗血症性ショックに対する循環器作用薬の第一選択となるのはどれか。
予防接種法で任意の予防接種に含まれるのはどれか。
溶連菌感染症との鑑別で伝染性単核球症を最も強く示唆するのはどれか。
成人における細菌性髄膜炎の原因菌として最も頻度が高いのはどれか。
院内感染対策チーム(ICT)で正しいのはどれか。
抗菌薬の使用で正しいのはどれか。
食中毒について正しいのはどれか。
ノロウイルス感染症について正しいのはどれか。
マラリアを診断するために用いる染色法はどれか。
病原体と悪性腫瘍の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
HTLV-1 について正しいのはどれか。2つ選べ。
世界的大流行を引き起こし、中世ヨーロッパでは黒死病として恐れられた感染症はどれか。
20歳の男性。通学している大学でインフルエンザが流行しており、本日午前7時30分ころから悪寒、発熱および関節痛が出現した。朝食をとったが、悪心および下痢はないという。大学に登学してよいか迷い、午前9時の開院と同時に来院した。意識は清明。体温 40.1 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 124/62 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98 % (room…
14歳の女子。発熱を主訴に祖母に連れられて来院した。4日前から発熱を認め、2日前から両側眼瞼の腫脹と両側頸部に腫瘤を触れるのに気が付いた。本日も解熱しないため受診した。体温 38.9 ℃。脈拍 92/分、整。呼吸数 20/分。SpO2 98 % (room…
血液培養で菌血症の診断の感度を下げるのはどれか。
62歳の男性。胸部食道癌の術後に人工呼吸から離脱できず、アンピシリンの投与を受けていた。術後3日目の朝、39.1℃の発熱と喀痰増加がみられ、胸部エックス線写真で右下肺野に新たな浸潤影を認めた。血液および喀痰培養を行い抗菌薬を変更したが、術後4日目になっても39 ℃を超える熱が持続している。培養検査の結果はまだ判明していない。 この時点の対応として適切でないのはどれか。
HIVに感染した患者において、ST合剤の内服で予防できるのはどれか。
感染症法に基づく入院勧告の対象となるのはどれか。
Helicobacter pylori除菌治療の適応となるのはどれか。2つ選べ。
麻疹について誤っているのはどれか。
標準予防策<standard precautions>について正しいのはどれか。
23歳の初妊婦。発熱を主訴に来院した。現在、妊娠15週。3日前から下腹部の違和感と排尿時痛とを認め、昨日から38.4℃の発熱が出現した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。体温38.8℃。脈拍100/分、整。血圧118/68mmHg。呼吸数20/分。右肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿Gram染色でGram陰性桿菌を認めた。 投与すべき抗菌薬はどれか。
腎盂腎炎から全身性炎症反応症候群(SIRS)となった成人患者に補液と抗菌薬投与を開始した。治療開始から2日後の白血球数は6,600であった。 この時点のバイタルサインでSIRSから脱出できたと判断できるのはどれか。
62歳の女性。失見当のため来院した。7日前から歯痛があり食欲不振となり、3日前から頭痛が出現した。今朝、自宅にいるのにコンビニの中と勘違いし、携帯電話をまんじゅうと思いかじりついたため、心配した家族に伴われて受診した。意識レベルはJCSⅠ-3。身長156cm、体重45kg。体温38.2…
76歳の男性。発熱を主訴に来院した。10年前から慢性閉塞性肺疾患のため抗コリン薬とβ2刺激薬とを吸入している。喫煙は20本/日を46年間。3日前から発熱、咳嗽および膿性痰が出現したため受診した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍108/分、整。血圧102/62mmHg。呼吸数24/分。両側の胸部に軽度のwheezesを聴取する。白血球8,200(桿状核好中球4%、分葉核好中球84%、単球2%、リンパ…
Helicobacter pylori 陽性の非出血性胃潰瘍の治療について正しいのはどれか。
2歳の男児の予防接種歴を記載した証明書を以下に示す。この男児が予防接種を受けていないのはどれか。
市中肺炎に対する抗菌薬適正使用の原則について、適切なのはどれか。
75歳の男性。発熱を主訴に来院した。糖尿病腎症による腎不全のため10年前から血液透析療法を受けている。1か月前、内シャントが閉塞し透析を行うためカテーテルを2週間留置した。2週前から食欲不振と微熱が出現し、昨日、血液透析後から悪寒と戦慄とを伴う38℃台の発熱が出てきたため救急外来を受診した。脈拍100/分、不整。血圧100/60…
3歳の女児。発熱と全身の皮疹を主訴に祖母に連れられて来院した。2日前から38 ℃台の発熱と顔面の紅斑が出現し、紅斑は昨日から全身に拡大したという。薬剤内服歴はない。体温 38.1 ℃。脈拍 132/分、整。血圧 96/58 mmHg。呼吸数30/分。SpO₂ 98 %(room…
18歳の男性。発熱、嘔吐および下痢を主訴に来院した。1週前に自宅で熱湯により、前腕に水疱を伴う熱傷を負った。自宅近くの診療所で軟膏を処方され様子をみていたが、本日になり発熱、嘔吐および褐色でやや粘度のある下痢が出現したため、家族に付き添われて受診した。意識レベルはJCS I-2。身長165cm、体重56kg。体温39.0℃。脈拍数112/分、整。血圧80/40mmHg。呼吸数24/分。SpO2…
27歳の女性。下痢が持続することを主訴に来院した。インドに4か月間滞在し、10日前に帰国した。帰国する1週前から下痢が始まった。帰国後に受診した際にレボフロキサシンを処方された。その後 1週間服薬 しているが、下痢が持続しているという。便の顕微鏡写真を別に示す。 この患者の治療で最も適切なのはどれか。
4か月の男児。鼻汁と咳嗽を主訴に両親に連れられて来院した。昨日から鼻汁、咳嗽および喘鳴が出現した。在胎36週1日、2,466gで出生した。低出生体重児のためNICUに3週間入院した。3歳の兄が1週前から鼻汁を認めていた。母乳栄養で哺乳は普段と変わらない。身長64.3cm、体重7,220g。体温36.8℃。心拍数120/分。呼吸数50/分。SpO₂98% (room…
麻疹ウイルスと同様の感染経路別予防策を要するのはどれか。
2歳の男児。発熱、咳嗽および喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から38℃台の発熱と咳嗽が出現した。数時間後には咳嗽は犬吠様となり、吸気性喘鳴と嗄声も出現したため来院した。陥没呼吸を認め胸部にstridorを聴取する。 最も考えられる疾患はどれか。
あるウイルス性疾患の我が国における月別発生数の傾向を示す。 この疾患はどれか。
定期接種として65歳時に接種が推奨されているワクチンはどれか。
血液培養の検体採取方法で適切なのはどれか。
2019年以前の我が国におけるインフルエンザについて、正しいのはどれか。
42 歳の女性。発熱および悪寒戦慄が出現し、ぐったりしていたため家人に連れられて来院した。昨日の夕方に悪寒戦慄を伴う発熱が出現したため受診した。咽頭痛、咳、痰および鼻汁はない。悪心、嘔吐、腹痛および下痢はなく、頻尿や排尿時痛もない。周囲に同様の症状の人はいない。小児期からアトピー性皮膚炎があり数日前から皮膚の状態が悪化し全身に瘙痒感があり搔破しているという。
別の種類の予防接種を行うまでに、27 日間以上の間隔をおくべきなのはどれか。2つ選べ。
40歳の女性。外陰部の瘙痒感を主訴に来院した。1か月前から瘙痒を伴う帯下が続いている。痛みはない。身長158cm、体重64kg。体温36.5℃。脈拍72/分、整。血圧124/76mmHg。呼吸数18/分。内診で子宮と両側付属器に異常を認めない。帯下は黄色泡沫状。外陰に発赤を認めない。 可能性が高いのはどれか。
28歳の女性。年前から口唇ヘルペスで3回の治療を受けた。歩行時の息苦しさを主訴に受診し、ニューモシスチス肺炎と診断された。ニューモシスチス肺炎の治療と同時に基礎疾患が検索され、HIV感染症と診断された。性交渉のパートナ ーは男性のみで特定の3人である。喫煙は 22 歳から10本/日。飲酒はビール350…
52 歳の男性。発熱と体幹の皮疹を主訴に来院した。3日前に 38 ℃台の発熱と咽頭痛が出現した。自宅近くの医療機関で NSAID を処方されたが、顔面と体幹に小水疱が多発したため受診した。妻が2週前に帯状疱疹に罹患したという。径2〜3mm…
主に個人予防を目的とした B 類疾病に含まれる定期予防接種の対象疾病はどれか。2つ選べ。
40歳の男性。風疹対策のポスターを見て来院した。風疹のワクチン接種は受けておらず感染歴は明らかではない。健康状態は良好で、既往歴に特記すべきことはない。本人はワクチン接種を希望している。正しいのはどれか。
23歳の女性。発熱を主訴に紹介されて来院した。現病歴:3日前の朝、38.2℃の発熱を認めた。市販の解熱鎮痛薬を内服すると、一時的に体温は37℃台前半まで解熱したが、数時間して再び38.5〜40℃に上昇した。今朝からは、悪寒、戦慄を伴う40℃台の発熱が続いたため自宅近くの診療所を受診した。腰部が重苦しいが、頭痛、咽頭痛、鼻汁、咳嗽、胸痛、腹痛および下痢の症状はない。インフルエンザウイルス迅速抗原検査…
ヒトパピローマウイルスが原因となるのはどれか。
20歳の女性。外陰部の強い疼痛を主訴に来院した。最終月経は20日前から5日間。月経周期は28日型、整。7日前に初めて性交渉を経験した。2日前から38.1℃の発熱があり、外陰部の疼痛が出現した。本日は疼痛がさらに増強し、排尿も困難となったため来院した。排尿時に外陰部の疼痛が強くなるため、水分を摂取していないという。皮膚と眼の所見に異常を認めない。口腔内アフタを認めない。両側の外鼠径リンパ節の腫大と圧…
6歳の女児。発熱と発疹を主訴に祖父に連れられて来院した。3日前に発熱と咳嗽が出現した。一旦解熱したが、本日から再度発熱し体幹に発疹が出現したため来院した。1週前に家族で麻疹流行地を旅行していたという。鑑別のために最も重要な所見を呈する部位はどれか。
62歳の男性。顔面の発赤を主訴に来院した。3日前に顔面の発赤が出現した。37.2℃の発熱と顔面の熱感があり、押さえると痛みを感じた。症状が改善しないため受診した。顔面の痒み、日光過敏、関節痛および筋肉痛は自覚していない。化粧品や外用薬は使用していない。糖尿病で治療中である。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。兄が関節リウマチ。意識は清明。体温37.5℃。脈拍96/分、整。血圧122/64mmHg。呼吸数…
抗結核薬のうち副腎皮質ステロイドの効果を減弱させるのはどれか。
50歳の女性。発熱と呼吸困難を主訴に受診した。半年前に血痰を認め、胸部エックス線で左下肺野に空洞を形成する肺アスペルギルス症と診断された。抗真菌薬で加療されていたが、血痰が軽快しないために、2週間前に左肺下葉切除術が施行され、 1週間前に退院した。昨日から発熱、呼吸困難を自覚したため、救急外来を受診した。20 歳時に肺結核の治療歴がある。体温 38.7 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 102/60…
感染症法に基づく入院勧告の対象はどれか。
感染経路として経口感染が主である肝炎ウイルスはどれか。2つ選べ。
78歳の男性。特別養護老人ホームの入所前検査で梅毒血清反応に異常がみられたため受診した。梅毒を罹患し治療を受けたことがある。RPR 1倍未満 (基準 1倍未満)、TPHA 640 倍 (基準 80 倍未満)。明らかな皮疹を認めない。対応として適切なのはどれか。
1か月続く37℃台の発熱と頸部リンパ節腫大とを主訴に来院した22歳の男性。胸部エックス線写真で異常を認めない。リンパ節生検組織のH-E染色標本を別に示す。 追加して行う染色として最も有用なのはどれか。
適正使用のため感染対策部門が院内の使用を管理すべき抗菌薬はどれか。
6か月の乳児。呼吸不全のため来院した。生後5か月から咳嗽が出現しており、昨日から多呼吸も出現するようになったため救急外来を受診した。身長 66.5 cm、体重 5.3 kg。体温 37.2 ℃。脈拍 180/分、整。血圧 88/52 mmHg。呼吸数 50/分。SpO2 86 %(room air)。咽頭は発赤を認めないが、口腔粘膜に鵞口瘡を認める。心音に異常を認めない。両側の胸部にびまん性に…
HIV 感染症の検査について正しいのはどれか。3つ選べ。
88歳の男性。疲労感を主訴に来院した。1週間前に上気道炎症状があった。3日前から疲労感が強くなり、昨日から食事を摂ることができなくなった。トイレに起きるのもつらく、オムツをしていた。過去の健診で糖尿病の可能性を指摘されたことがある。現在、服薬はしていない。意識は清明。体温 35.7 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 156/92…
81 歳の男性。前立腺炎で入院中に下痢を訴えている。現病歴:10 日前から、急性細菌性前立腺炎の診断でニューキノロン系抗菌薬の投与を受けている。治療開始後に症状は軽快したが、2日前から頻回の水様下痢と発熱が出現した。
23 歳の女性。発熱と頭痛を主訴に来院した。昨日から 38 ℃の発熱、頭痛および頻回の嘔吐があり受診した。鼻汁、咽頭痛、咳嗽および排尿時痛はいずれも認めない。意識は清明。身長 155 cm、体重 48 kg。体温 39.6 ℃。脈拍 104/分、整。血圧108/50 mmHg。呼吸数 22/分。SpO₂ 99 %(room…
26歳の男性。研修医。診療中にHIV抗原・抗体陽性者の体液に曝露したことを指導医に報告してきた。オートバイの転倒事故による多発外傷で救急搬送された38歳の男性患者の診療をした。意識障害のため当初は患者の基本情報がなかったが、駆け付けた患者家族によりHIV感染者であることが判明した。事実が判明するまでに、研修医は気管挿管、末梢静脈路の確保、血液検体採取、尿道カテーテル留置を行った。いずれも標準予防策…
8歳の男児。頭部の脱毛と疼痛とを主訴に来院した。2か月前から頭皮に痒みとともに脱毛斑が出現した。市販の副腎皮質ステロイド外用薬を塗布していたとこ…
72 歳の女性。意識障害のため救急車で搬入された。10 日前から 38 ℃台の発熱が出現し、4 日前から健忘が目立つようになった。今朝、呼びかけに反応が悪いため家族が救急車を要請した。60 歳台から糖尿病で内服治療中である。意識レベルは JCSⅡ-10。体温 38.4 ℃。心拍数 96/分、整。血圧 142/88 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 98 %(リザーバー付マスク 10 L/分…
35歳の男性。黄疸を主訴に来院した。1週間前から全身倦怠感を自覚していた が、2日前に家族から眼の黄染を指摘されたため受診した。1か月前にシカ肉を焼いて食べたが一部生焼けであったという。意識は清明。身長 174 cm、体重 70 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 128/76 mmHg。呼吸数…
6か月の乳児のBCG予防接種時の問診票から得た情報のうち、接種に際して注意を要し詳細を確認すべきなのはどれか。2つ選べ。
外毒素がショックの原因となるのはどれか。2つ選べ。
71 歳の男性。血痰を主訴に来院した。2か月前から微熱があり、2週前から断続的に血痰の排出が続いている。かかりつけ医で糖尿病の内服加療中であるが、コントロールは良くないと言われているという。呼吸音は両側胸部に coarse cracklesを聴取する。胸部エックス線写真及び胸部造影 CTを別に示す。次に行うべき検査はどれか。
49歳の男性。高熱を主訴に来院した。3日前からの発熱、咳嗽および膿性痰のために受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。体温 39.5 ℃。脈拍 116/分、整。血圧 128/82 mmHg。呼吸数 24/分。右肺に coarse crackles を聴取する。血液所見:白血球 19,200(桿状核好中球4%、分葉核好中球84%、単球2%、リンパ 球10%)。血液生化学所見:AST 48…
10歳の男児。腹痛と下痢を主訴に母親に連れられて来院した。母親に確認したところ、4日前に郊外の宿泊施設で行事に参加した多数の児童と保護者に腹痛、嘔吐、下痢等の消化器症状があることが分かった。この症状の原因となったと考えられる汚染源と病原体の組合せで誤っているのはどれか。
60歳の男性。左下腿痛を主訴に来院した。2日前から誘因なく左下腿痛が出現した。昨日から悪寒と戦慄が出現したため受診した。既往に左下腿骨骨折があり、糖尿病による慢性腎不全で5年前から透析を受けている。体温38.5℃。脈拍84/分、整。血圧130/70mmHg。左下腿に発赤、熱感および腫脹があり、軟部組織に握雪感を認める。赤沈70 mm/1時間。血液所見:赤血球294万、Hb…
62歳の男性。右顔面全体の動きにくさを主訴に来院した。3日前から右耳に痛みがあった。今朝、洗顔時に眼に水が入り、食事中に口から食べ物がこぼれることに気付いたため受診した。右耳介および外耳道内に小水疱を認める。口腔、咽頭には明らかな異常を認めない。発熱はなく、血液所見に異常を認めない。随伴する可能性が高いのはどれか。
72歳の男性。皮膚筋炎のため1か月前から入院中である。副腎皮質ステロイドと免疫抑制薬とを内服している。2日前に痛みを伴う皮疹が左上腹部に出現し、1日前から抗ウイルス薬の全身投与を開始した。今朝、体幹と四肢とに多発する孤立性の皮疹を認めた。胸腹部の写真を別に示す。 この患者への対応で正しいのはどれか。
35 歳の初妊婦(1妊0産)。初回妊婦健康診査のため妊娠11週2日に来院した。無月経を主訴に3週間前に受診し、子宮内に妊娠8週相当の胎児を認め妊娠と診断された。初期血液検査の説明として適切なのはどれか。
中学校における疾患と出席停止期間の基準との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
33歳の男性。下痢を主訴に来院した。2週間東南アジアを観光旅行し、2日前に帰国した。帰国日から水様下痢が出現し、昨日から38℃台の発熱が出現したため受診した。悪心はあるが、嘔吐はない。体温38.3℃。脈拍92/分、整。血圧120/78mmHg。呼吸数16/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音が亢進している。腹部全体に軽度の圧痛を認めるが、反跳痛は認めない…
50歳の男性。咳嗽と膿性痰とを主訴に来院した。3年前から咳嗽と喀痰とを自覚していたが医療機関を受診していなかった。6か月前から痰の性状が黄色となり、最近になって量も増加してきたため受診した。喫煙歴はない。体温36.3℃。脈拍68/分、整。血圧118/76mmHg。呼吸数16/分。両側の胸部にcoarse…
20歳の女性。四肢の皮疹を主訴に来院した。2週前に手掌に皮疹が出現し、その後下肢に皮疹が広がったため受診した。発熱や盗汗、腹痛や体重減少はない。既往歴として2年前のクラミジアによる骨盤腹膜炎がある。意識は清明。バイタルサインに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側頸部、腋裔および鼠径部にリンパ節腫脹を認める。手掌と足底の皮疹の写真を別に示す。血清…
救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を次に示す。 「3歳の男の子です。4日間発熱が続くため受診されました。体温は39.1℃で心音、呼吸音は正常、軟口蓋に出血斑を伴う発赤を認めました。両側の前頸部に1cm大のリンパ節を2個ずつ触知しました。また、体幹に粟粒大の紅色発疹を認めました。血液検査の結果は、白血球13,000、CRP 4.5mg/dLでした」…
45歳の男性。38℃を超える発熱、下痢、筋肉痛および全身倦怠感が出現したため、自宅から診療所に電話で相談してきた。2週前まで仕事でエボラ出血熱の発生国に滞在していたという。帰国時の体調は良好であった。既往歴に特記すべきことはない。一人暮らしである。 医師の指示として適切なのはどれか。
41歳の女性。尿路感染症の治療のため入院中である。5日前に38.3℃の発熱で外来を受診した。左の肋骨脊柱角に叩打痛があり、尿検査で白血球が増加しGram陰性桿菌を認めた。即日入院となり、セフェム系抗菌薬の静脈内投与を開始した。入院3日目に一旦解熱したが、入院4日目から再び38.5℃の発熱が出現した。このときは肋骨脊柱角に叩打痛を認めなかった。尿沈渣に白血球を認めず、血液検査にも異常を認めなかった。…
30歳の1回経産婦。妊娠28週の妊婦健康診査のため来院した。3週前に幼稚園に通う4歳の息子に皮疹が出現したため、かかりつけ医を受診したところ頬部の紅斑と手足のレース様紅斑とを認めると言われた。幼稚園では同じ疾患が流行していた。超音波検査で、児の発育は正常であるものの胎児に胸水と皮下浮腫とを認めた。 血流速度計測を行うべき胎児血管はどれか。
66歳の男性。発熱、頭痛および嘔吐のため救急車で搬入された。現病歴:2日前から38℃の発熱があった。昨日、頭部全体の頭痛が出現し徐々に増悪して、市販の鎮痛薬を内服しても改善しなかった。さらに嘔吐を繰り返すよ うになったため、同居する妻が救急車を要請した。既往歴:58 歳時から高血圧症のため内服治療中。生活歴:妻と2人暮らし。長年、事務職をしていた。喫煙は 20 本/日を 35 年間。 飲酒はビール…
75 歳の女性。発熱を主訴に来院した。現病歴 : 昨日からわずかな排尿痛を自覚していた。今朝から悪寒戦慄を伴う発熱が出現したため、家族に付き添われて受診した。既往歴 : 高血圧症のため、自宅近くの診療所で投薬を受けている。胆石症のため、同じ診療所で年回の腹部超音波検査を実施している。生活歴 : 60 歳まで小学校の教諭をしていた。夫は年前に死去し、現在は長男夫婦および中学生の孫と同居している。…
20 歳の男性。医学部在籍中の2年次学生である。週間の病院実習に初めての参加を予定しており、10 か月前(年次)に受けた抗体検査の結果を持って病院実習担当の医師に相談に来た。
81歳の男性。嚥下困難を主訴に来院した。1か月前から嚥下困難を自覚しており、2週間前から食事摂取が困難となったため受診した。前立腺癌でホルモン療法を受けている。身長 160 cm、体重 56 kg。体温 36.1 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 136/88 mmHg。呼吸数…
80 歳の男性。右胸部の疼痛を伴う皮疹を主訴に来院した。2日前から症状を自覚していた。昨日から次第に悪化し、今朝衣服に浸出液が付着していることに気付いたため受診した。右胸部の写真を別に示す。適切な治療薬はどれか。
救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を示す。研修医:「1歳の女児です。3日前から発熱、咳嗽、鼻汁が続き、本日から四肢、体幹に発疹が出現したため来院しました。咳嗽がひどくルームエアーでSpO2 が 92 %…
86歳の男性。右胸部痛と食欲不振とを主訴に来院した。現病歴:10 年前から COPD のために外来通院中であった。2週間前から微熱、全身倦怠感および食欲不振を自覚していた。昨日、右胸部痛が出現し、本日夜間に39.0 ℃の発熱と右胸部痛が増悪したため、救急外来を受診した。
3歳の男児。発疹と咽頭痛を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から四肢に発疹があり、午後から発熱が出現し咳が痛いと訴えている。体温37.6℃。全身状態は良好である。咽頭と扁桃に発赤を認め、扁桃は腫脹している。眼球結膜に充血を認めない。頚部リンパ節の腫脹はなく、心音と呼吸音とに異常を認めない。発疹を別に示す。母親への説明として適切でないものはどれか。
21歳の女性。発熱と咽頭痛を主訴に来院した。現病歴:2日前に咽頭痛と37℃台の発熱が出現し、昨晩は38.6℃であった。市販の解熱鎮痛薬を内服し、今朝は37.6℃に下がったが、咽頭痛は悪化している。鼻汁、咳、痰はない。嚥下時に咽頭痛は増悪するが、嚥下障害はない。同様の症状の患者との接触はない。
45 歳の男性。喀痰を主訴に来院した。1年前から茶褐色の細長い粘稠な痰をしばしば喀出するようになった。小児期から喘息で治療中である。胸部エックス線写真の正面像と側面像及び肺野条件の胸部CTを別に示す。 この疾患について誤っているのはどれか。
23歳の男性。陰茎の潰瘍を主訴に来院した。現病歴:1週間前に陰茎に潰瘍が出現し、次第に拡大するため受診した。潰瘍部に疼痛はない。頻尿や排尿時痛もない。既往歴:14 歳時に肺炎球菌性肺炎。アンピシリン/スルバクタム投与後に血圧低下と全身の皮疹を認めた。生活歴:喫煙は20本/日を3年間。飲酒は機会飲酒。不特定多数の相手と性交渉がある。現症:意識は清明。身長 170 cm。体重 74 kg。体温…
16 歳の男子。前腕部の切創を主訴に来院した。高校の部活動中に転倒し、前腕部に3cm の切創を負い受診した。意識は清明。体温 36.7 ℃。脈拍 100/分、整。血圧 110/60 mmHg。呼吸数 20/分。受傷部位以外に打撲、創傷は認めず、前腕部エックス線写真でも異常を認めない。創部の洗浄、縫合処置を終えて、血液が付着したガーゼを廃棄する容器の表示はどれか。
22歳の男性。咽頭痛と微熱を主訴に来院した。10日前から咽頭痛と37℃台の発熱があった。体温38.3℃。扁桃腫大は認めない。両頸部に径0.5 cmのリンパ節を2個ずつ触知するが疼痛や圧痛はない。肝臓および脾臓を肋骨弓下にそれぞれ1 cm触知する。血液所見:白血球3,600(桿状核好中球3%、分葉核好中球16%、単球13%、リンパ球59%、異型リンパ球9%)。血液生化学所見: AST325…
22歳の男性。頸部の皮疹を主訴に来院した。3か月前に頸部に痒みを伴う皮疹が出現し、次第に拡大した。病変部から鱗屑を採取し、苛性カリ<KOH>直接鏡検法で観察した。頸部の写真を別に示す。別に示す標本のうち、この患者のものと考えられるのはどれか。
5か月の男児。数日前から便秘があり、今朝から哺乳量が低下したため母親に連れられて来院した。周産期に異常なく、4か月健康診査までの成長、発達は良好であった。完全母乳栄養だが、最近になり蜂蜜を与えている。来院時、視線は合うものの表情に乏しく、眼瞼下垂と瞳孔散大を認め、対光反射は両側で遅延している。頸部の姿勢保持が困難で、四肢の腱反射は消失している。最も考えられる疾患はどれか。
6か月の女児。BCG接種部位が赤く腫れてきたため母親に連れられて来院した。BCG接種後28日目に接種部位が赤く腫れてきたことに気付き受診した。接種部位の写真を別に示す。BCG接種後、同部位の腫脹はなく、接種後21日目頃より徐々に腫脹してきた。これまで成長や発達に異常を指摘されたことはないという。対応として正しいのはどれか。
42 歳の男性。自力で動けなくなったため救急車で搬入された。2週間前から腰痛が増悪し、今朝から動けなくなった。2年前から定職に就かず路上生活を送っているという。意識は清明。体温 37.2 ℃。心拍数 88/分、整。血圧 130/78 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 98 %(room…
6歳の男児。発熱を主訴に母親とともに来院した。10日前に家族で東南アジアに旅行に出かけ5日前に帰国した。4日前に発熱と咳、鼻汁、眼脂および口腔内の粘膜疹が出現した。昨日から高熱となり皮疹も出現したため受診した。意識は清明。体温39.9℃。両側の眼球結膜は充血し、咽頭に発赤を認める。両側の頸部に径1cmのリンパ節を数個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない…
12歳の男児。肺結核の接触者検診のため来院した。同居している祖父が肺結核と診断されており、患児は2週間前から 37.5 ℃前後の微熱と咳嗽が続いているという。対応として正しいのはどれか。
56歳の女性。頭痛と発熱を主訴に来院した。2週間前に山菜採りに行き、その数日後から右耳介後部に水疱が出現した。4日前から頭痛と発熱が出現し、3日前に自宅近くの診療所を受診しセフェム系抗菌薬を処方されたが症状は改善しなかった。昨日から全身に発疹が出現した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。海外渡航歴はなく、ペット飼育歴もない。意識は清明。体温 40.1 ℃。脈拍 108/分、整。血圧…
23 歳の女性。右眼の痛みと充血とを主訴に来院した。4年前から2週間使い捨てのソフトコンタクトレンズを常用しているが、最近は4週間使用しているという。3日前から右眼の異物感と充血とがあったが、そのままコンタクトレンズを装用していた。昨夜、コンタクトレンズを外した後、眼痛が出現した。右眼の細隙灯顕微鏡写真を別に示す。病変部の擦過物とコンタクトレンズ保存液の塗抹検鏡検査で Gram…
87 歳の男性。意識障害のため施設の職員に連れられて来院した。2日前から38℃台の発熱があり、今朝から意識レベルの低下が認められている。5年前から脳梗塞の後遺症で常時介護が必要な状態であり、1年前から家族による介護が困難となったため、特別養護老人ホームに入所している。胸部エックス線写真で右下肺野に浸潤影を認める。この患者の肺炎の分類として正しいのはどれか。2つ選べ。
88 歳の女性。発熱、咳、痰および呼吸困難を主訴に来院し、胸部エックス線写真と胸部 CT とで特発性間質性肺炎の急性増悪と気道感染症の合併が疑われて入院した。症状は抗菌薬と副腎皮質ステロイドとの投与を受けて軽快した。入院後 10日に、体温…
32 歳の男性。発熱と咳嗽とを主訴に来院した。現病歴 : 2日前から 38 ℃台の発熱と咳嗽が出現した。市販の解熱鎮痛薬を服用したが、37.0 ℃以下に解熱せず、今朝からは呼吸困難も感じるようになったため受診した。腹痛と下痢はない。既往歴 : 27 歳時に右胸部の帯状疱疹。29 歳時に右側肺炎。30 歳時に左側肺炎。生活歴 : 食品加工の工場で働いている。妻と4歳の子供がいる。喫煙は 20…
72歳の女性。発熱、咽頭痛および咳嗽を主訴に来院した。現病歴:2日前から37℃台の発熱、咽頭痛および咳嗽が出現した。風邪をひいたと考え市販の感冒薬を服用したが、内服後6時間程度で再び発熱したため受診した。咳をすると両側のこめかみと腰に軽度の痛みを感じる。腹痛と下痢はない。
60歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。5年前から関節リウマチに対し、副腎皮質ステロイドとメトトレキサートの内服処方を受け、病状は安定している。1か月前から咳嗽が続いている。胸部エックス線写真及び胸部CTを別に示す。気管支鏡検査を行い、気管支洗浄液の抗酸菌検査で塗抹陽性で、非結核性抗酸菌が培養された。血液検査で抗MAC〈Mycobacterium avium…
76歳の男性。喀痰の増悪を主訴に入所している介護施設の職員に伴われて来院した。8年前に胃癌に対して胃全摘術を受けた。その後体重減少をきたし、5年前から喀痰が出現した。1週間前から喀痰量が増加し喀出困難となったため受診した。身長157cm、体重41kg。体温37.5℃。脈拍72/分、整。血圧134/84mmHg。呼吸数18/分。SpO2 96%(room air)。両側の胸部にcoarse…
35歳の男性。右胸部痛を主訴に来院した。2日前から全身倦怠感と右側胸部の疼痛があり、昨日から同部位に皮疹が出現している。2年前に左側腹部に同様の皮疹が出現したことがあったという。24歳時に急性B型肝炎に罹患している。喫煙歴と飲酒歴はない。意識は清明。身長 165 cm、体重 57 kg。体温 37.2 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 118/60 mmHg。呼吸数…
21歳の男性。海外渡航前の健康相談を目的として来院した。大学のサークル活動で学校建設を支援するため、1か月後から2週間アフリカ東部に滞在する予定という。生来健康であるが予防接種歴や感染症の既往歴については良く覚えていない。 医師のアドバイスとして適切なのはどれか。2つ選べ。
15 歳の男子。通っている学習塾の講師が肺結核と診断されたため、保健所からの結核接触者検診の指示を受けて受診した。現病歴:2週間前から微熱と咳嗽が続いている。痰が絡む咳嗽が1日中持続している。既往歴:特記すべきことはない。予防接種歴:BCG 接種歴あり。家族歴:父と母との3人暮らし。家族内に他に咳嗽のある者はいない。現症:意識は清明。身長 166 cm、体重 56 kg。体温 37.6 ℃。脈拍…
26歳の男性。ある国から日本国内の空港に帰国した。日本国籍を有している。到着時、発熱と下痢を伴っており、出発国の状況から一類感染症の可能性が考えられた。この患者に関わる対応で検疫法に基づいて検疫所長が行うことができるとされている措置として誤っているのはどれか。
50歳の男性。献血を希望して献血センターを訪れた。アフリカの森林で3か月間、鳥類の生態の研究を行ってきたが、その間に体調を崩すことはなかった。帰国後も健康上の問題はなく、帰国して5か月たってから献血センターを訪れた。アフリカ以外の国に滞在経験はない。担当医は感染症の可能性があるために献血はできないと説明した。 想定される感染症はどれか。
2歳の女児。発熱を主訴に母親に連れられて来院した。 4日前から発熱があり、食欲が低下してきたため受診した。体温38.8℃。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤を認める。両側の頸部に径1.5cmのリンパ節を数個触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝を右季肋下に2cm、脾を左季肋下に4cm触知する。血液所見:赤血球425万、Hb11.3g/dL、Ht…
31 歳の初妊婦。妊娠 10 週。妊婦健康診査で HBs 抗原陽性、HBe 抗原陰性が判明した。正しいのはどれか。
81歳の女性。脳梗塞後のリハビリテーションのため入院中である。細菌性肺炎を併発し、2週間前から抗菌薬による治療を受けていた。1週間前から腹痛、下痢を訴えるようになり、昨日から下痢が頻回になった。意識は清明。身長 156 cm、体重 41 kg。体温 37.9 ℃。脈拍 80/分、不整。血圧 146/90 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 96 %(鼻カニューラ…
32 歳の男性。発熱、鼻汁および咳嗽を主訴に来院した。夏休みの家族旅行で2週間東南アジアに滞在し、週前に帰国した。来院時の現症では結膜充血、口腔内に白色斑と全身に癒合性のある紅斑を認めた。誤っているのはどれか。
28 歳の初妊婦(1妊0産) 。妊娠 12 週に自宅近くの診療所で実施した血液検査で異常を指摘され、妊娠 16 週に紹介され受診した。検査結果を表に示す。妊婦への説明として適切なのはどれか。
61歳の男性。発熱と皮疹を主訴に来院した。一昨日から発熱があり、昨日から体幹に紅斑が出現した。本日になり紅斑が四肢にも広がってきたため来院した。発熱は持続し、頭痛を伴っている。紅斑に痒みは伴っていない。腹痛や下痢を認めない。1週間前に山に入り、伐採作業をした。同様の症状を訴える家族はいない。意識は清明。身長 162 cm、体重 62 kg。体温 38.8 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 146/88…
82 歳の女性。肺炎で入院中である。抗菌薬が投与され肺炎の症状は軽快していたが、3日前から頻回の水様下痢が続いている。高血圧症で内服治療中である。意識は清明。体温 37.6 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 138/78 mmHg。腹部は平坦、軟。下腹部に軽い圧痛を認める。血液所見:赤血球 380 万、Hb 12.0 g/dL、Ht 36 %、白血球 9,800、血小板 26…
65 歳の女性。発熱と悪寒を主訴に来院した。意識レベルは JCSⅡ-10。身長 155cm、体 重 68 kg。体 温 38.8 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 92/52 mmHg。呼吸数 28/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右背部叩打痛を認める。尿所見:蛋白1+、糖(-)、ケトン体(-)、潜血1+、沈渣は赤血球 10〜50/HPF、白血球 50〜99/HPF。血液所見:赤血球 434…
35歳の男性。2週前からの悪寒、発熱および下痢を主訴に来院した。6か月前と2か月前に自宅近くの診療所で発熱を伴う気管支炎に対し抗菌薬投与を受け、1週程度で軽快していた。体重が6か月で10kg減少している。意識は清明。身長168cm、体重50kg。皮膚、口唇および口腔粘膜は乾燥し、舌と口腔粘膜とに白苔を広汎に認める。腹部は平坦で、全体に軽度の圧痛を認めるが、筋性防御は認めない。血液所見:赤血球560…
56歳の男性。4か月前から物忘れが目立ち始め、2か月前から怒りっぽくなったため心配した家人に連れられて受診した。意識は清明。身長 172 cm、体重 56 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 68/分、整。Mini-Mental State Examination(MMSE)は 13 点(30 点満点)で、検査中に数回にわたって「もうやめろ」という発言があった。瞳孔径は両側1mm…
20歳の男性。発熱と右下肢の発赤、疼痛および腫脹とを主訴に来院した。 現病歴:4日前、屋外でバスケットボールの練習中に転倒し右下腿を打撲した。次第に打撲した部位の発赤、疼痛および腫脹が出現して急速に拡がり、発熱も出現したため救急外来を受診した。
65歳の男性。食道癌手術後に入院中である。現病歴:食道癌のため、10日前に胸腔鏡補助下胸部食道全摘術を施行した。術後経口摂取が困難と予想されたため、7日前に右内頸静脈に中心静脈カテーテルを留置して中心静脈栄養を開始した。以後徐々に経口栄養摂取は増加していた。今朝6時のバイタルサインには異常を認めず朝食時も問題なかったが、9時に医師が病室を訪ねると意識障害が認められた。
46 歳の女性。急性虫垂炎の手術のため入院中である。現病歴 : 3日前に急性虫垂炎のため虫垂切除術を施行した。昨日から 38.0 ℃の発熱を認めているため、本日の朝に診察を行った。既往歴 : 特記すべきことはない。生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。家族歴 : 父親が膵癌のため 68 歳で死亡。
34 歳の女性。腹痛、下痢および発熱を主訴に来院した。現病歴:2日前に夫婦で焼き鳥と鳥刺しを食べた。昨日深夜に腹痛と悪寒とで目を覚まし、トイレに駆け込んだところ水様下痢であった。朝までに5、6回の水様下痢と1回の嘔吐があり、夫に連れられて受診した。夫は下腹部痛はあるが、下痢はない。
52歳の男性。発熱を主訴に来院した。3日前に発熱と咳嗽および膿性痰が出現し、改善しないため来院した。5年前から糖尿病で内服治療中である。食事は普通に摂取でき、飲水もできている。意識は清明。体温 39.1 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 140/86 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 97 % (room air)。左下胸部で coarse crackles を聴取する。血液所見:白血球…
72歳の男性。発熱と全身の倦怠感を主訴に来院した。 現病歴:2か月前に37℃台の発熱があり、かかりつけ医から抗菌薬を処方された。7日後に解熱したが、倦怠感と食欲低下は持続していた。10日前から38℃台の発熱があり、再度かかりつけ医を受診した。抗菌薬と解熱薬とを処方されたが、発熱と倦怠感が持続するため受診した。 既往歴:高血圧症と糖尿病で内服治療中。…
70歳の男性。下肢の皮疹を主訴に来院した。自宅近くの診療所で3か月前に受けた血液検査で異常はなかった。 3日前に両下肢の点状の皮疹に気付き、増加したため受診した。50 歳から高血圧症で内服治療中である。市販薬は内服していない。体温 36.4 ℃、脈拍 72/分、整。血圧 138/82…
25歳の女性。外陰部瘙痒と帯下を主訴に来院した。3日前から強い瘙痒と帯下の増量を自覚するようになった。最終月経は15日前から6日間。月経周期は29日型、整。口腔内に病変を認めない。鼠径リンパ節の腫大を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。外陰部は発赤し、帯下は酒粕様で多い。帯下の顕微鏡写真(無染色)を別に示す。適切な治療薬はどれか。
36歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。現病歴:約1年前から易疲労感を感じていたが、仕事が忙しいせいではないかと考えて医療機関を受診していなかった。約1週間前から陰茎に傷があることに気付いていたが、痛みがないためそのままにしていた。同じころから朝起きると寝汗で布団が濡れていることが多くなってきた。これらの症状が心配になり受診した。
68 歳の男性。歩行時の息苦しさとわずかな喀痰を主訴に来院した。現病歴: 1週前から歩行時の息苦しさとわずかな喀痰を自覚していた。 既往歴: 30歳時に虫垂炎のため虫垂切除術を受けた。65歳時にHIV感染症と診断されたが治療を受けずに通院を中断していた。同時期から不眠となり、ベンゾジアゼピン系薬を時折内服している。
90歳の女性。発熱を主訴に来院した。6年前に脳出血を発症し日常生活動作(ADL)が低下したため、現在は介護老人保健施設に入所している。3日前から 38 ℃台の発熱があり、胸部エックス線写真で肺炎と診断された。この患者の喀痰から検出される可能性が最も高い菌はどれか。
55歳の男性。胸痛を主訴に来院した。1週間前から左下の歯痛を自覚していた。 痛みは徐々に増強し、3日前から痛みが頸部へ広がり、2日前に胸痛も出現したため受診した。意識は清明。体温 37.5 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 98/62 mmHg。呼 吸数 24/分。右胸部で呼吸音が減弱している。血液所見:赤血球 482 万、白血球 14,500(桿状核好中球 32 %、分葉核好中球 54…
42 歳の男性。息切れを主訴に来院した。現病歴 : 先週から労作時に息切れがしていた。食欲も低下し仕事も休んでいたが、息切れが次第に悪化したため来院した。既往歴 : この1年間で帯状疱疹を3回発症し、いずれも抗ウイルス薬で治療した。生活歴 : 1人暮らし。喫煙は 10 本/日。飲酒は機会飲酒。社会歴 : 職業はコンサルタント会社勤務。家族歴 : 父は肝癌で死亡。
82歳の男性。咳嗽と微熱を主訴に来院した。4か月前に咳嗽と微熱が出現したため、3か月前に自宅近くの診療所を受診した。キノロン系抗菌薬を1週間処方され解熱した。2週間前に同症状が再燃したため再び受診し、同じキノロン系抗菌薬の内服で改善した。3日前から再度、咳嗽と微熱、さらに喀痰が出現したが自宅近くの診療所が休診であったため受診した。喀痰検査で結核菌が検出された。対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
41歳の女性。 3日前からの発熱と黄色膿性痰を主訴に来院した。市販の解熱薬を内服していたが、改善しないため受診した。7年前から気管支喘息に対して吸入ステロイド薬を定期的に使用している。体温37.4℃。脈拍104/分、整。血圧118/62mmHg。呼吸数18/分。SpO₂ 95% (room air)。左下胸部にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 456万、Hb 13.0…
67歳の女性。発熱と咳とを主訴に来院した。1週前から発熱と咳が出現し、徐々に悪化してきたため受診した。末梢性T細胞性リンパ腫にて3回目の化学療法を3週前に終了している。リンパ腫による両側の頸部と鼠径部とに小指頭大のリンパ節を数個ずつ認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。SpO2 96%(room air)。血液所見:赤血球401万、Hb 10.7g/dL、Ht…
68歳の男性。発熱、咳嗽および膿性痰を主訴に来院した。5日前から発熱、3日前から咳嗽および膿性痰が出現したため受診した。意識は清明。体温 39.2 ℃。脈拍 124/分、整。血圧 88/60 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 93 %(room air)。両側の胸部に coarse crackles を聴取する。血液所見:白血球 18,800(桿状核好中球 4 %、分葉核好中球 84 %、単球…
70 歳の女性。発熱および左殿部痛のため救急車で搬入された。現病歴 : 1か月前から左殿部に圧痛を伴う発赤が出現した。また、しばしば腟から排膿することがあった。10 日前から発熱が出現し、以後は食事摂取量が少なかったという。左殿部の痛みにより歩行も困難になったため救急車を要請した。
79 歳の男性。発熱、咳嗽および呼吸困難を主訴に来院した。3日前からの食思不振、発熱、咳嗽および喀痰が出現したため受診した。昨夜は呼吸困難も加わり眠ることができなかったという。意識は清明。体温 38.5 ℃。脈拍 108/分、整。血圧96/54 mmHg。呼吸数 32/分。SpO2 91 %(room air)。左下側胸部に coarse crackles…
60歳の女性。1か月前から37℃台の微熱があり、1週間前に頸部のしこりに気付いた。2日前から背部、前胸部に紅斑が出現し、38℃台の発熱、倦怠感が強くなり、食事摂取もできなくなったため家族に連れられて来院した。家族歴は、母親が血液疾患のため 60 歳で死亡。末梢血塗抹 May-Giemsa 染色標本を別に示す。この患者が有していると考えられる疾患の原因ウイルスについて正しいのはどれか。2つ選べ。
3か月の乳児。昨晩から38℃台の発熱があり、持続するため両親に連れられて受診した。機嫌は悪く、哺乳量もいつもより少なく、少しうとうとしている。身長 55 cm、体重 5,700 g。体温 38.7 ℃。心拍数 142/分、整。呼吸数 44/分。SpO2 97%(room air)。皮膚色は良好。大泉門は平坦で、2×2 cm…
23歳の男性。咽頭痛、嘔吐および下痢を主訴に来院した。半年前から不特定多数の異性との性交渉を繰り返していた。2週間前から間欠的に39℃台の発熱があり、1週間前から咽頭痛が出現した。2日前から嘔吐と下痢も加わり持続するため受診した。身体所見では明らかな異常を認めなかったが、血液検査においてHIV抗原・抗体同時スクリーニング検査が陽性であった。 HIV感染の確定に必要な検査はどれか。2つ選べ。
70歳の男性。発熱を主訴に来院した。2週前から38℃前後の発熱が出現し、解熱薬とセフェム系の抗菌薬を処方された。一時的に症状の改善がみられたが、投薬終了後に再び発熱したため、紹介され受診した。58歳時より高血圧症および脂質異常症に対して自宅近くの診療所から内服薬を処方されている。3年前に僧帽弁逆流症を指摘されたが手術適応はないと診断されていた。意識は清明。体温37.6℃。脈拍72/分、整。血圧12…
4歳の女児。手掌の発疹を主訴に父親に連れられて来院した。全身状態は良好である。保育園で同様の発疹を呈する児がいるという。来院時の手の写真を示す。診断確定のため観察する必要がある部位はどれか。2つ選べ。
24 歳の女性。長引く咳を主訴に来院した。3か月前から咳と痰とが出現していたがそのままにしていた。1か月前から症状が悪化し微熱を伴うようになってきた。身長 156 cm、体重 48 kg。体温 37.6 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 120/74 mmHg。呼吸数 20/分。胸部の聴診で coarse crackles を聴取する。喀痰塗抹Ziehl-Neelsen…
76歳の男性。腹痛と下痢とを主訴に来院した。現病歴:50 歳台から軟便傾向であり、ときに水様下痢となっていた。本日、早朝に下痢、腹痛が出現した。自宅近くの診療所を受診し、細胞外液の輸液を受けたが改善しないため、紹介されて受診した。血便や嘔吐はない。既往歴:55 歳ごろに過敏性腸症候群と診断され、6か月間治療を受けたことがある。65…
7歳の男児。体幹の皮疹を主訴に祖母に連れられて来院した。昨日、体幹に数個の皮疹が出現し、皮疹が増加したため受診した。体温 36.5 ℃。脈拍 80/分、整。呼吸数 20/分。体幹に水疱を主体とした皮疹を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。体幹の写真を別に示す。…
23歳の男性。咽頭痛と全身の皮疹とを主訴に来院した。3週間前に咽頭痛と微熱が出現し、その後咽頭痛が増悪するとともに全身に皮疹が出現してきたという。体温 37.2 ℃。全身にびまん性の紅斑を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。白苔を伴う扁桃の発赤と腫大とを認める。頸部リンパ節を触知する。血液所見:赤血球441 万、Hb 13.7 g/dL、Ht 42 %、白血球 12,800 (桿状核好中球 12…
5歳の女児。3日前からの高熱を主訴に母親とともに来院した。咽頭痛と食欲低下を認めるが、咳嗽や鼻汁は認めない。体温39.6℃。脈拍120/分、整。呼吸数28/分。SpO2 100%(room…
21歳の女性。外陰部腫瘤を主訴に来院した。2か月前に外陰部の腫瘤に気付いた。腫瘤は表皮から隆起し少しずつ増大している。軽い瘙痒はあるが痛みはない。月経周期は28日型、整。子宮と卵巣に異常を認めない。外陰部の写真を別に示す。患者への説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
57 歳の女性。口腔内の白色病変を主訴に来院した。約2週間前から、のどの違和感を自覚していたがそのままにしていた。昨日、鏡で見ると口蓋垂の周辺が点状に白くなっていることに気付いた。ざらざらとする違和感はあるが咽頭痛や発熱はない。約2年前から気管支喘息のため気管支拡張薬と副腎皮質ステロイド吸入薬を使用している。身長 157 cm、体重 63…
6歳の女児。腹痛と血便を主訴に来院した。昨日から腹痛を訴え、本日血便がみられたため、母親に連れられて受診した。2日前に近所の店で焼肉を食べたという。意識は清明。体重20kg。体温37.5℃。脈拍 90/分、整。血圧 110/60 mmHg。呼吸数…
5歳の男児。発熱と血便を主訴に祖父に連れられて来院した。2日前から発熱と頻回の下痢が出現し、本日、便に血が混じっていたため受診した。3日前に家族とのバーベキューで、牛肉、豚肉、鶏肉を食べたという。意識は清明。身長 110 cm、体重 18 kg。体温 39.2 ℃。脈拍 132/分、整。血圧 100/66 mmHg。呼吸数 24/分。SpO₂ 98 %(room…
2歳の男児。気管支肺炎の治療のため入院中である。セフェム系抗菌薬で治療を行っていたが、入院5日目に下痢が出現した。機嫌は良好であるが、微熱があり、1日数回の下痢を認めるようになった。身長 76.9 cm、体重 12.8 kg。体温 37.7 ℃。脈拍 124/分、整。血圧 112/48 mmHg。呼吸数…
69歳の女性。右下肢痛のため救急車で搬入された。1か月前から 38 ℃前後の発熱が続いていた。市販の感冒薬を内服したが解熱しなかった。本日、1時間前に突然、右下肢の疼痛と色調変化が出現したため、救急車を要請した。搬入時、意識は清明。体温 37.6 ℃。心拍数 96/分、整。血圧 152/70 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 98 %(room air)。心音は心尖部に Ⅳ/Ⅵ…