78歳の女性。繰り返す奇妙な動作を心配した夫に付き添われて来院した。4年前から物忘れが目立つようになり、徐々に買い物や炊事に支障をきたすようになった。2年前にAlzheimer型認知症と診断され、ドネペジルの処方を受けていた。2か月前から、食事中や会話中に突然それまでの動作が止まり、口唇を尖らせた後に1分間くらい口をもぐもぐするようになった。この間、家族が声をかけても返答はなく、視線は宙を見据えている。奇妙な動作中の意識があるかどうかを確認するため詳しく問診しても、認知症のため確かな返答は得られない。

意識は清明。体温36.2 ℃。脈拍 56/分、整。血圧 126/80 mmHg。神経診察では局所神経徴候を示す異常所見を認めない。

頭部 MRI で海馬の萎縮を認めるが、1年前と比較して新たな病変はみられない。

最も考えられるのはどれか。

a. 解離性障害

b. 悪性症候群

c. カタレプシー

d. 複雑部分発作

e. 薬剤性せん妄

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)