68歳の女性。体重減少と全身倦怠感を主訴に来院した。4年前から、農作業のあとに顔や手足などの日焼けが周囲の人より目立つことに気付いていた。昨年から食欲が低下し、体重減少と全身倦怠感を自覚し、改善しないため受診した。50歳以降、健診にて胸膜肥厚と肺野の石灰化病変を指摘されている。

身長 164 cm、体重 49 kg。体温 35.7 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 98/54 mmHg。顔面と四肢、関節伸側、口腔内に色素沈着を認める。

血液所見:赤血球 350 万、Hb 10.8 g/dL、Ht 32 %、白血球 4,200。血液生化学所見:尿素窒素 17 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、血糖 70 mg/dL、Na 127 mEq/L、K 5.3 mEq/L、Cl 94 mEq/L。結核菌特異的全血インターフェロン γ 遊離測定法<IGRA>陽性。

この患者で予想される所見はどれか。

a. 好酸球減少

b. 副腎の石灰化

c. 血中 ACTH 低値

d. 血漿レニン活性低下

e. 尿中遊離コルチゾール高値

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)