50歳の女性。活動の低下を心配した夫に伴われて来院した。2か月前から朝起床はするが、朝食の準備ができず、ぼんやりと座っているようになった。それまで見ていたニュースや新聞を見なくなり、買い物には行くが、献立を決められず、何も買わずに帰ってくる状態であった。2週間前からは洗濯や掃除などの家事が全くできなくなったため、夫に伴われて受診した。

意識は清明。見当識と記憶に異常は認めない。身体所見に異常を認めない。

この患者にみられることが予想される訴えはどれか。2つ選べ。

a. 「自分のせいで家族に迷惑をかけています」

b. 「急に頭の中が真っ白になってしまいます」

c. 「テレビドラマをみると感動して涙ぐんでしまいます」

d. 「物事に何か裏の意味があるように感じられ不気味です」

e. 「趣味や好きだったことが少しも楽しめなくなりました」

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)