問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
80歳の男性。夜間に大声をあげることを主訴に来院した。約10年前から時々はっきりした夢をみて、夜中に大声をあげるようになった。1年前から動作がのろくなり、歩行時に歩幅が小刻みとなって、つまずくことが増えてきた。2か月前から、カーテンが人の姿に見えることがあったという。さらに、夜中に大声をあげて手足を動かしてベッド周囲の物を落とすことが増えてきたため、心配した妻に勧められて受診した。既往歴に特記すべきことはなく、常用薬はない。
頭部MRIでは軽度の脳萎縮以外に異常は認めない。
診断に有用な検査はどれか。3つ選べ。
a. 脳脊髄液検査
b. 末梢神経伝導検査
c. ポリソムノグラフィ
d. MIBG心筋シンチグラフィ
e. ドパミントランスポーターSPECT
パーキンソニズムと幻覚を認めている。レビー小体型認知症に伴うレム睡眠行動障害と思われる。