50 歳の男性。右下腹部痛を主訴に転院してきた。船上勤務中、7日前に右下腹部痛と発熱をきたし寄港先の病院を受診した。急性虫垂炎と診断され入院となった。絶食下で末梢静脈からの輸液と抗菌薬の点滴治療を受け、入院3日目には解熱し下腹部痛は軽減した。自宅近くでの治療を希望し当院を紹介され転院となった。

意識は清明。身長 173 cm、体重 70 kg。体温 36.2 ℃。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。腸雑音は正常である。

血液所見:赤血球 486 万、Hb 14.8 g/dL、Ht 43 %、白血球 6,400、血小板 21 万。血液生化学所見:総蛋白 6.4 g/dL、アルブミン3.2 g/dL、総ビリルビン 0.7 mg/dL、AST 14 U/L、ALT 14 U/L、尿素窒素 19 mg/dL、クレアチニン 0.8 mg/dL。CRP 0.8 mg/dL。転院後、排ガスと排便を認めた。

次に行うべきなのはどれか。

a. 経口食開始

b. 虫垂切除術

c. 右半結腸切除術

d. 膿瘍ドレナージ

e. 外科的イレウス解除術

解答を見る
問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)