問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
39 歳の女性。子宮体癌の治療を希望して受診した。6か月前から不正出血があり、2週前に自宅近くの医療機関を受診し内膜組織診で子宮体癌<子宮内膜癌>と診断された。初経は 12 歳。以後月経不順で、多囊胞性卵巣と診断された。35 歳で結婚し挙児を希望したが、妊娠しなかった。5年前に受けた子宮頸がん検診では異常を指摘されていないという。家族歴に特記すべきことはない。
身長 155 cm、体重86 kg。腟鏡診で少量の出血を認める。子宮頸部には肉眼的異常を認めない。妊娠反応は陰性。経腟超音波検査で両側卵巣の多囊胞性腫大を認める。子宮の経腟超音波像を別に示す。
この患者に行うべきでない検査はどれか。
a. 腹部 CT
b. 血糖測定
c. 腹部 MRI
d. 子宮卵管造影
e. 子宮頸部細胞診
卵管造影検査は不妊症の検査であるため誤り。