62歳の男性。下行結腸癌と診断され、開腹による左半結腸切除を予定している。28歳時に虫垂炎による腹膜炎で1か月の入院歴がある。

身長 175 cm、体重 60 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 120/70 mmHg。呼吸数 14/分。眼瞼結膜と眼球結膜に異常を認めない。心音と呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右下腹部と腹部正中に手術痕を認める。

血液所見:赤血球 410万、Hb 13.8g/dL、Ht 42%、白血球 5,200、血小板 16万。PT-INR 1.0(基準 0.9-1.1)、APTT 29.0秒(基準対象32.2)。血液生化学所見:総蛋白 7.4 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、総ビリルビン 0.8 mg/dL、AST 18 U/L、ALT 20 U/L、LD 196 U/L(基準 120~245)、ALP 102 U/L(基準 38~113)、クレアチニン 0.8 mg/dL、Na 140 mEq/L、K 3.8 mEq/L、Cl 100 mEq/L、CEA 5.2 ng/mL(基準5以下)。

この患者の周術期管理で適切なのはどれか。

a. 手術の2時間前まで固形物摂取を許可する。

b. ベッド上安静が術後3日間必要である。

c. 流動食は術後1週間から開始とする。

d. 手術中患者の体温を室温で管理する。

e. 持続硬膜外麻酔による鎮痛を行う。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)