転移性肝癌において肝切除術により予後の改善が最も期待できるのはどれか。
68歳の女性。1年前にS状結腸癌(病期Ⅲ)と診断されS状結腸切除術およびリンパ節郭清術を施行された。術後の補助化学療法を勧められたが、治療を受けず来院していなかった。1週間前に腹痛を自覚し軽快しないため受診した。意識は清明。身長 158 cm、体重 50 kg。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。臍周囲に自発痛と軽度の圧痛とを認める。血液所見:赤血球 385 万、Hb 10.9 g/dL、Ht 37…
大腸疾患のうち大腸癌の発生母地となるのはどれか。
72歳の女性。2か月前から便に血液が付着し、便秘傾向になったため来院した。腹部は平坦、軟で、腫瘤を触知しない。下部消化管内視鏡像及びCTコロノグラムを別に示す。胸腹部造影 CT で他臓器やリンパ節への転移を認めない。術式として適切なのはどれか。
69 歳の女性。血便を主訴に来院した。既往歴に特記すべきことはない。下部消化管内視鏡検査で肛門から 20 cm 口側に病変を認める。下部消化管内視鏡像を別に示す。根治手術の際に根部で結紮切離するのはどれか。
62歳の男性。下行結腸癌と診断され、開腹による左半結腸切除を予定している。28歳時に虫垂炎による腹膜炎で1か月の入院歴がある。身長175cm、体重60kg。体温36.2℃。脈拍76/分、整。血圧120/70mmHg。呼吸数14/分。眼瞼結膜と眼球結膜に異常を認めない。心音と呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右下腹部と腹部正中に手術痕を認める。血液所見:赤血球410万、H…
65 歳の男性。大腸癌の手術後で入院中である。週間前に右腹部の腫瘤と疼痛とを自覚して受診した。来院時、身長 165 cm、体重 64 kg。脈拍 64/分、整。血圧 140/88 mmHg。右側腹部に可動性のある径5cm の腫瘤を触知した。腹部 CT…
79 歳の女性。貧血の精査のため夫に付き添われて来院した。現病歴 : 2週前の健康診断の結果、1年前には正常であった血液検査に異常がみられ、精査を勧められた。自覚症状はない。 既往歴 : 65 歳時から高血圧症で降圧薬を服用している。76 歳時から変形性膝関節症のため歩行困難で車椅子で移動をしている。
75歳の女性。3か月前から持続する血便と食欲不振の精査のため大腸内視鏡検査を行ったところ上行結腸癌と診断された。手術を受けることに対しての不安が強い。身長 150 cm、体重 46 kg。3か月間に5kgの体重減少があった。体温 36.2 ℃。脈拍 72/分。血圧 120/60 mmHg。呼吸数 12/分。眼瞼結膜は軽度貧血様であ…
72歳の女性。消化管出血で緊急入院し、精査の結果、直腸癌と診断された。手術の方針とし、術前放射線療法とともにリハビリテーションを行うこととした。既往歴は 10 年前から高血圧症で、降圧薬を内服している。意識は清明。身長 152 cm、体重 41 kg。体温 36.7 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 118/78 mmHg。呼吸数20/分。SpO2 97 % (room…
52歳の男性。両側の肺腫瘤を指摘されて来院した。2年前にS状結腸癌のため他院で手術を受けており、2日前に経過観察のため行われた胸部 CTで肺野に結節影が認められたため紹介されて受診した。喫煙は 20 本/日を 23 年間。意識は清明。 身長 175 cm、体重 90 kg。体温 36.8 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 132/82 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98 %(room…