18歳の男子。全身倦怠感と発熱を主訴に来院した。2週間前から労作時の息切れを自覚していた。3日前から38℃台の発熱と全身倦怠感があり受診した。

身長 170 cm、体重 60 kg。体温 38.3 ℃。脈拍100/分、整。血圧 118/64 mmHg。両下肢に点状出血を認める。眼瞼結膜は貧血様であるが、眼球結膜に黄染を認めない。胸骨右縁第2肋間を最強点とするLevine 2/6の収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。

血液所見:赤血球 230万、Hb 6.8 g/dL、Ht 20%、白血球 1,400(分葉核好中球 24%、単球 2%、リンパ球 74%)、血小板 1.2万。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dL、アルブミン 3.4 g/dL、総ビリルビン 0.7 mg/dL、AST 56 U/L、ALT 71 U/L、LD 158 U/L(基準 120~245)、尿素窒素 14 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、血糖 98 mg/dL。CRP 4.2 mg/dL。骨髄生検では著明な低形成所見を認める。

この患者で低下するのはどれか。

a. フェリチン

b. 網赤血球数

c. ビタミンB12

d. エリスロポエチン

e. 好中球アルカリフォスファターゼスコア

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)