腎性貧血について正しいのはどれか。
貧血の症候として誤っているのはどれか。
大球性貧血をきたすのはどれか。2つ選べ。
貧血を認める患者の爪の写真を別に示す。考えられるのはどれか。
小球性低色素性貧血を呈する疾患はどれか。2つ選べ。
悪性貧血でみられるのはどれか。
貧血とその症候の組合せで誤っているのはどれか。
30 歳の男性。貧血の精査のため来院した。昨年の健康診断では異常を指摘されなかったが、2週前から労作時息切れが出現したため自宅近くの診療所を受診したところ、貧血を指摘され精査のため紹介されて受診した。
61歳の男性。意識障害のため家族に連れられて来院した。昨日、物が二重に見えると家族に話していたという。今日になり、歩行がふらつき、意識もおかしいと家族が気付き受診した。頭部外傷の既往はない。飲酒は日本酒3合/日を40年間。意識レベルはJCSⅠ-3。血圧130/80mmHg。眼瞼結膜は軽度貧血様である。眼球運動は左方視にて右眼球の内転が不良で眼振もみられた。歩行不能である。
28 歳の女性( 0 妊 0 産、挙児希望あり)。息切れとめまいを主訴に救急車で搬入された。 6 か月前から月経血量が増え、夜中に夜間用ナプキンを超えて出血する回数が多くなった。最近は階段を昇るときに息切れを自覚していた。 1 週間前に産婦人科を受診し、骨盤部 MRI 検査を行った。3 日前から月経が始まり、昨晩から多量の性器出血があり、朝にはめまいが出現し起立できず、救急車を要請した。
61 歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。現病歴:1週間前から立ち上がるときにふらつきがあった。意識が薄らぐように感じるが消失することはない。悪心、胸痛、呼吸困難、動悸、頭痛、耳鳴り及び難聴はない。この数日ふらつきがひどくなっていることに加え、2日前から便が黒色になっているため、心配して受診した。
10 歳の男児。顔色不良を心配した母親に連れられて来院した。1 か月前から歩くときに息があがるようになり、最近顔色が悪いため受診した。生後 7 日目に腸回転異常症に対する開腹手術を受けた既往がある。手術では壊死した腸管を切除し、十二指腸球部から 40 cm の空腸と上行結腸を吻合した。
25 歳の男性。倦怠感と四肢の紫斑を主訴に来院した。1か月前から倦怠感、2週前から四肢の紫斑が出現し、改善しないため受診した。既往歴に特記すべきことはない。身長 172 cm、体重 58 kg。体温 37.2 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 132/82mmHg。胸骨右縁に収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。浮腫を認めない。
78歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。約1か月前から全身倦怠感があり増悪するため受診した。意識は清明。脈拍88/分、整。血圧130/84mmHg。眼瞼結膜は貧血様であるが眼球結膜に黄染を認めない。胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
慢性炎症に伴う貧血で上昇するのはどれか。2つ選べ。
再生不良性貧血について正しいのはどれか。2つ選べ。
大球性貧血となるのはどれか。3つ選べ。
鉄欠乏性貧血と慢性疾患に伴う貧血との鑑別に有用なのはどれか。2つ選べ。
47 歳の男性。両手指のチアノーゼを主訴に来院した。3年前から冬に外出すると両手の指先や耳介が白くなり、しびれを感じるようになった。これらは帰宅して温まると消失した。この冬、寒冷地に転勤になり、室外で引っ越し作業中に両手指のしびれの出現とともに指先の色が青黒く変色したため受診した。
温式自己免疫性溶血性貧血で正しいのはどれか。2つ選べ。
26歳の女性。動悸と息切れを主訴に来院した。1年前から月経量が増え、3か月前から階段昇降時に動悸と息切れを自覚するようになり受診した。月経周期は28日型、整、順、持続8日間。身長160cm、体重52kg。体温36.4℃。脈拍84/分、整。血圧106/66mmHg。呼吸数22/分。内診で子宮は正常大、両側付属器に異常を認めない。
75歳の男性。呼吸困難を主訴に受診した。現病歴:3日前に飛行機で1泊2日の旅行をし、2日前に帰宅した。機内では約3時間座っていた。帰宅した翌日に右下肢のむくみと痛みが出現した。受診日の朝起床後に急に労作時の息切れが出現したため、受診した。受診時、呼吸困難を訴えている。
21 歳の男性。38 ℃台の発熱と倦怠感とを主訴に来院した。眼瞼結膜は貧血様である。頸部に小指頭大のリンパ節を数個触知する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。
39 歳の女性。動悸と息切れを主訴に来院した。現病歴:半年前から月経量が増え、 3 か月前から階段昇降時に動悸と息切れを自覚するようになったため受診した。
79 歳の女性。貧血の精査のため夫に付き添われて来院した。現病歴 : 2週前の健康診断の結果、1年前には正常であった血液検査に異常がみられ、精査を勧められた。自覚症状はない。 既往歴 : 65 歳時から高血圧症で降圧薬を服用している。76 歳時から変形性膝関節症のため歩行困難で車椅子で移動をしている。
16 歳の男子。全身倦怠感を主訴に来院した。幼少時から顔面の黄染を家族に指摘されていた。 1 週間前に罹患した感冒を契機に全身倦怠感が出現し軽快しないため受診した。父親にも貧血があるという。体温 36.8 ℃。脈拍 96/分、整。眼瞼結膜は貧血様で、 眼球結膜に黄染を認める。 胸骨右縁第 2 肋間を最強点とするLevine 2/6 の収縮期雑音を聴取する。
45 歳の男性。発熱と倦怠感を主訴に来院した。10 日前にアフリカ中西部から日本に入国した。 7 日前から発熱、倦怠感および食欲不振が出現したため、滞在中のホテルに近い医療機関に入院した。補液、抗菌薬投与などが行われたが、発熱が持続し貧血が進行してきたため、緊急で転院となった。
3歳の男児。顔色不良を主訴に来院した。2日前に38℃台の発熱があったが1日で解熱した。昨日の夕方からぐずることが多くなった。今朝になり顔色不良に気付かれ受診した。保育園で伝染性紅斑が流行しているとのことであった。
85歳の男性。舌の痛みと息切れとを主訴に来院した。半年前から舌の痛みがあり、2か月前からは労作時の息切れを自覚するようになった。食欲は減退し、時々悪心を感じることがあるが、食事は少しずつ摂取できている。下痢や便秘はない。75歳で胃癌のため胃全摘術を受けている。
82歳の男性。疲労感を主訴に来院した。3か月前から顔面が蒼白であることを指摘され、息切れと疲労感を自覚するようになった。2か月前から味覚異常と手足のしびれとを感じていた。3週間前から疲労感が増悪するため受診した。20 年前に胃癌に対し胃全摘術を受けた。
66 歳の女性。2週間前から息切れと動悸があり来院した。生来健康でこれまでに貧血を指摘されたことはなく、不正性器出血はない。眼瞼結膜は強度貧血様である。眼球結膜に黄染を認める。肝を触知せず、脾を左季肋下に3cm 触知する。
18歳の男子。全身倦怠感と発熱を主訴に来院した。2週間前から労作時の息切れを自覚していた。3日前から38℃台の発熱と全身倦怠感があり受診した。
80 歳の女性。半年前からの労作時息切れを主訴に来院した。手術の既往はない。顔色は不良で眼瞼結膜は貧血様である。血液所見:赤血球 250 万、Hb 6.9 g/dL、Ht 33 %、白血球 4,300、血小板 16 万。この患者で低下している可能性が高い血液検査項目はどれか。2つ選べ。
58歳の女性。全身倦怠感と褐色尿が続くために来院した。5日前にインフルエンザのため抗ウイルス薬と解熱薬とを処方された。治療開始後、全身倦怠感と褐色尿が続いている。数年前から感冒に罹患すると褐色尿になることを自覚していた。体温 36.3 ℃。眼瞼結膜は貧血様だが眼球結膜に黄染を認めない。心基部に収縮期雑音を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
68歳の男性。腰痛を主訴に来院した。眼瞼結膜は貧血様であるが、眼球結膜に黄染を認めない。筋力低下や腱反射異常を認めない。
87歳の女性。両側下腿浮腫を主訴に夫と息子夫婦とともに来院した。現病歴:約半年前から両側下腿浮腫が出現し、自宅近くの医療機関で少量の利尿薬を処方されていた。3か月前から下腿浮腫の悪化のため歩きにくくなり、労作時の息切れも感じるようになった。2週間前からは食欲低下も著しくなったため受診した。
73 歳の女性。腰痛を主訴に来院した。1年前から腰痛があり、3か月前から次第に増強したため受診した。顔面は蒼白で眼瞼結膜は貧血様であり、眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。表在リンパ節は触知しない。
59歳の男性。黒色便と倦怠感を主訴に来院した。半年前から3回ほど黒色便が出現していた。1週前に黒色便がみられ倦怠感も出現したため受診した。意識は清明。体温36.1℃。脈拍80/分、整。血圧140/84mmHg。呼吸数14/分。眼瞼結膜は貧血様である。眼球結膜に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。直腸指診で血液の付着を認めない。便潜血反応陽性。