問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
61歳の男性。右膝痛を主訴に来院した。疼痛のため一本杖歩行をしている。2か月前に大腸癌の手術を受け、現在薬物による抗癌治療中である。余命は2年以上と考えられている。
意識は清明。身長 172 cm、体重 75 kg。右膝は高度の内反変形があり、屈曲 80度、伸展 −20度の可動域制限がある。右膝関節の単純エックス線写真で変形性膝関節症を認め、人工膝関節置換術の適応とされた。
今後の治療の組合せとして適切なのはどれか。
a. がん治療、膝治療ともに放棄
b. がん治療を終了し膝の保存治療
c. がん治療を終了し膝の手術治療
d. がん治療を継続しながら膝の保存治療
e. がん治療を継続しながら膝の手術治療