71 歳の男性。咳嗽と労作時の呼吸困難を主訴に来院した。 3 年前から咳嗽と労作時の呼吸困難があり、徐々に進行していると自覚したため受診した。40 年前に膿胸で胸郭形成術を受けた。 喫煙は 20 本/日を 50 年間。

意識は清明。 体温36.2 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 140/76 mmHg。呼吸数 16/分。

血液生化学所見:尿素窒素 16 mg/dL、Na 133 mEq/L、Cl 91 mEq/L。呼吸機能検査:%VC 45 %、FEV₁ % 60 %。 動脈血ガス分析(room air):pH 7.26、PaCO₂ 68 Torr、PaO₂ 48 Torr、HCO₃¯28 mEq/L。胸部エックス線写真で透過性亢進および胸郭形成後の肺容量減少を認める。心エコー検査で右心室および右心房の拡張、心室中隔の左室側への偏位を認める。

この患者にみられる病態で誤っているのはどれか。

a. 肺高血圧

b. 肺胞低換気

c. シャント率上昇

d. 混合性換気障害

e. 代償性呼吸性アシドーシス

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)