76 歳の女性( 3 妊 3 産)。大腿骨骨折のため入院中である。膀胱内留置カテーテルを抜去した翌日、外陰部の腫瘤を認めた。本人は 1 年前から外陰部のしこりを自覚していたが、日常生活に支障がないため受診していなかったという。

意識は晴明。身長 154 cm、体重 64 kg。体温 36.8 ℃。 脈拍 72/分、整。血圧 126/74 mmHg。呼吸数 14/分。胸腹部の身体所見に異常を認めない。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。診察時の外陰部写真を別に示す。

この患者に認めた場合、腫瘤の用手還納を急ぐのはどれか。

a. 帯下

b. 尿閉

c. 外痔核

d. 尿失禁

e. 子宮腟部粘膜擦過傷

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)