問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
35 歳の女性。急性骨髄性白血病のため入院中である。寛解導入療法開始後 18 日目に発熱を認めた。発熱以外の症状はない。
体温 38.2 ℃。脈拍 112/分、整。血圧102/68 mmHg。呼吸数 20/分。眼瞼結膜は貧血様である。身体所見にその他の異常を認めない。
血液所見: 赤血球 288 万、Hb 8.8 g/dL、Ht 26 %、網赤血球0.1 %、白血球 500(好中球 1 %、好酸球 0 %、好塩基球 0 %、単球 0 %、リンパ球99 %)、血小板 2.1 万。
この時点での抗菌薬選択に際し、最も考慮すべき微生物はどれか。
a. Clostridium perfringens
b. Enterococcus faecalis
c. Haemophilus influenzae
d. Moraxella catarrhalis
e. Pseudomonas aeruginosa