4 か月の女児。活気不良と哺乳量の減少を主訴に母親に連れられて来院した。周産期に異常はなかった。1 週間前から活気が低下し、2 日前から約 20 % 哺乳量が減少してきた。昨夜の便は黒っぽかった。本日も活気の回復がみられないため心配になり、自宅近くの診療所の夜間救急外来を受診した。

意識は清明。体温36.8 ℃。心拍数 136/分、整。呼吸数 24/分。顔色はやや不良。心音と呼吸音とに異常を認めない。頸部にリンパ節を触知しない。腹部は軽度膨隆を認める。紫斑を認めない。毛細血管再充満時間の延長はない。

血液所見: 赤血球 209 万、Hb 5.6 g/dL、Ht 18 %、白血球 950,000、血小板 1.5 万。血液生化学所見:AST 34 U/L、ALT 16 U/L、LD 1,390 U/L(基準 120~245)、尿酸 8.6 mg/dL、Na 139 mEq/L、K 4.4 mEq/L、Cl 106 mEq/L。CRP 2.1 mg/dL。

母親への説明として適切なのはどれか。

a. 「点滴をしてから帰りましょう」

b. 「もっと早く受診するべきでした」

c. 「明日かかりつけ医に相談してください」

d. 「専門の病院に緊急入院して精査が必要です」

e. 「命にかかわることはないので心配は要りません」

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)