58 歳の男性。定期受診で来院した。高血圧性腎硬化症による慢性腎臓病で半年前から自宅近くの診療所に通院している。喫煙は 35 年前から 20 本/日。飲酒はビール 350 mL/日を週 2 回。

身長 170 cm、体重 84 kg。BMI 29.0。脈拍 72/分、整。血圧 136/88 mmHg。

尿所見:蛋白 2 +、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 392 万、Hb 12.8 g/dL、Ht 37 %、白血球 5,600、血小板 21 万。血液生化学所見:総蛋白 7.0 g/dL、アルブミン 3.8 g/dL、尿素窒素 28 mg/dL、クレアチニン1.8 mg/dL、 尿酸 7.8 mg/dL、Na 140 mEq/L、K 4.9 mEq/L、Cl 103 mEq/L、Ca 9.4 mg/dL、P 5.6 mg/dL。1 か月前の食事調査で蛋白質摂取量 168 g/日(2.0 g/kg)、食塩摂取量 9.5 g/日であった。

この患者の腎機能維持に有用性が低いのはどれか。

a. 禁煙

b. 禁酒

c. 体重の減量

d. 食塩摂取制限

e. 蛋白質摂取制限

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)