21 歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。家族によると約 2 週間前から口渇、頻尿を訴えていたという。

意識レベルは JCSⅡ-10。身長 170 cm、体重 56 kg。 体温 37.1 ℃。 心拍数 92/分、 整。 血圧 96/64 mmHg。 呼吸数 24/分。SpO2 98 %(room air)。皮膚は乾燥している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。

尿所見:糖 4 +、ケトン体 3 +。血液生化学所見: 尿素窒素 42 mg/dL、 クレアチニン 2.1 mg/dL、 血糖 564 mg/dL、HbA1c 9.6 %(基準 4.6~6.2)、Na 144 mEq/L、K 4.8 mEq/L、Cl 104 mEq/L。

この患者に直ちに投与すべき輸液の組成はどれか。

問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)