問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. ライノウイルス
b. サイトメガロウイルス
c. 水痘・帯状疱疹ウイルス
d. Epstein-Barr〈EB〉ウイルス
e. ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉
この36歳の男性の咽頭痛、発熱、咽頭発赤、扁桃白苔、リンパ節腫脹、肝脾腫、および血液所見(異型リンパ球の増加など)に基づいて考えられる原因は以下の3つである。
1. **サイトメガロウイルス(CMV)**:
サイトメガロウイルス感染症は、発熱、咽頭痛、リンパ節腫脹、肝脾腫などの症状を引き起こし、異型リンパ球の増加を伴うことがある。
2. **Epstein-Barr〈EB〉ウイルス**:
EBウイルス感染症(伝染性単核球症)は、発熱、咽頭痛、リンパ節腫脹、肝脾腫、異型リンパ球の増加などの典型的な症状を示す。
3. **ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉**:
HIV初感染時には、急性レトロウイルス症候群として発熱、咽頭痛、リンパ節腫脹、肝脾腫、異型リンパ球の増加がみられることがある。
これらのウイルス感染症は、患者の症状および血液所見と一致するため、検査によって確定診断を行うことが重要である。