問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 下垂体 MRI
b. 髄液蛋白測定
c. 内服歴の再確認
d. 甲状腺ホルモン測定
e. 副甲状腺ホルモン測定
この28歳の女性の乳汁分泌と無月経の主訴に対して、次に行う対応で適切なのは以下の3つである。
1. **下垂体 MRI**:
高プロラクチン血症(プロラクチン〈PRL〉80 ng/mL)の原因を探るために、下垂体の腫瘍やその他の異常を評価するためのMRI検査が必要である。
2. **内服歴の再確認**:
2年前からうつ症状で精神科で内服加療中であることから、薬物が高プロラクチン血症の原因となっている可能性があるため、使用している薬物を再確認することが重要である。
3. **甲状腺ホルモン測定**:
甲状腺機能低下症も高プロラクチン血症の原因となることがあるため、甲状腺ホルモン(TSH、FT4など)の測定を行う必要がある。
これらの検査や確認を通じて、プロラクチンの異常な上昇の原因を特定し、適切な治療方針を決定することが可能となる。