在宅酸素療法について正しいのはどれか。
非結核性肺抗酸菌症では頻度が低く、肺結核症で頻度が高い所見はどれか。
成人の病態と関連性が強いウイルスとの組合せで正しいのはどれか。
EGFR遺伝子変異陽性、遠隔転移を有する進行肺腺癌に対する初回治療で、分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬)の副作用として頻度が高いのはどれか。
慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉の呼吸機能について正しいのはどれか。
誤嚥性肺炎の原因微生物として頻度が高いのはどれか。
吸気に最も関与している筋はどれか。
睡眠時無呼吸症候群の合併を疑わせるものとして誤っているのはどれか。
微生物検査で塗抹鏡検に適した品質の良い喀痰の好中球の数と扁平上皮細胞の数との組合せで正しいのはどれか。 ただし、数値は倍率100倍で鏡検時の1視野あたりの細胞数を表す。
気胸でみられる所見はどれか。
成人で喘息の増悪をきたす可能性が最も高い薬剤はどれか。
急性膿胸の原因にならないのはどれか。
呼吸機能検査を行ったところ、肺活量 4,200 mL、1秒量 3,2000 mL、努力性肺活量 4,000 mL、予測肺活量 3,900 mL、予測1秒量 3,000 mLであった。1秒率(FEV1%)を求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には小数第1位を四捨五入すること。
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の病態について正しいのはどれか。
レジオネラ肺炎について誤っているのはどれか。
嚥下機能検査にて経口摂取が可能であると判断された誤嚥性肺炎の既往を持つ高齢者への対応として適切でないのはどれか。
異常呼吸と疾患の組合せで誤っているのはどれか。
胸膜プラークについて正しいのはどれか。
胸膜中皮腫について正しいのはどれか。
咽頭痛を訴える患者に確認すべき緊急性の高い随伴症状はどれか。
滲出性胸水をきたす疾患に含まれないのはどれか。
気管内腔から末梢を観察した気管支内視鏡像を別に示す。図に示す部位と名称の組合せで正しいのはどれか。
慢性咳嗽をきたすのはどれか。2つ選べ。
異常がなければ高い確率で肺血栓塞栓症を否定できる検査はどれか。2つ選べ。
乳び胸の原因となるのはどれか。2つ選べ。
急性咳嗽の原因として頻度が高いのはどれか。
パルスオキシメトリについて正しいのはどれか。
肺移植の適応となる疾患はどれか。3つ選べ。
右肺尖に発生した肺癌の患者に、右側のみ眼瞼下垂を認める。他にみられる可能性の高い徴候はどれか。2つ選べ。
小細胞肺癌で高値を示すのはどれか。
聴診上wheezesのある患者の病態として気管支喘息よりうっ血性心不全を疑わせる所見はどれか。
76歳の男性。血痰と腰痛を主訴に来院した。1か月前から腰痛が出現し次第に増強し、3日前から喀痰に血液が混じるため受診した。喫煙は74歳まで20本/日を54年間。意識は清明。身長165cm、体重56kg。体温36.2℃。脈拍76/分、整。血圧140/76mmHg。呼吸数16/分。SpO₂ 97%(room air)。食欲は良好。血液所見:赤血球420万、Hb 12.8g/dL、Ht…
気管支喘息患者で日内変動を認めるのはどれか。
気胸の原因となりにくいのはどれか。
63歳の男性。呼吸困難と発熱を主訴に来院した。1か月前から乾性咳嗽があり、息苦しさが出現、次第に悪化してきたため受診した。1週前から37℃台前半の発熱が続いている。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴やペット飼育歴はない。昨年、築50年の木造建築、日当たりの悪い家に転居し、初めての夏である。体温37.7℃。呼吸数24/分。SpO₂94 % (room air)。胸部の聴診でわずかにfine…
64歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。4日前に左胸痛と息切れが出現し、次第に増悪してきたため受診した。体温36.2℃。脈拍100/分、整。血圧120/80mmHg。呼吸数20/分。SpO2 92%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。左胸部に呼吸音を聴取しない。血液所見:赤血球420万、Hb 13.0g/dL、Ht…
62歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。1か月前に労作時呼吸困難が出現し増強してきたため受診した。喫煙は30本/日を40年間。体温36.4℃。脈拍104/分、整。血圧132/86mmHg。呼吸数24/分。SpO2 94%(room air)。呼吸時に胸郭の動きに左右差を認める。心音に異常を認めず、呼吸音は左肺で減弱している。左胸部の打診は濁音を呈している。 考えられるのはどれか。
慢性咳嗽について正しいのはどれか。
76歳の男性。発熱を主訴に来院した。10年前から慢性閉塞性肺疾患のため抗コリン薬とβ2刺激薬とを吸入している。喫煙は20本/日を46年間。3日前から発熱、咳嗽および膿性痰が出現したため受診した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍108/分、整。血圧102/62mmHg。呼吸数24/分。両側の胸部に軽度のwheezesを聴取する。白血球8,200(桿状核好中球4%、分葉核好中球84%、単球2%、リンパ…
症候と疾患の組合せで適切でないのはどれか。
32歳の女性。咳嗽と夜間の呼吸困難とを主訴に来院した。3か月前から夜間主体の咳嗽が出現し、夜間の呼吸困難も伴うようになったため、昼間に来院した。冷気の吸入や線香の煙によっても咳が誘発される。喫煙歴はない。意識は清明。体温36.5℃。脈拍76/分、整。血圧116/68mmHg。呼吸数14/分。SpO2 97%(room…
45歳の女性。発熱、咳嗽および呼吸困難を主訴に来院した。1週間前の7月初めに咳嗽が出現し、3日前から37 ℃台の発熱があり、昨日から呼吸困難も伴ったため受診した。3年前から毎年6月初旬から8月にかけて同様の症状を起こし、昨年も入院加療している。3年前から築25年のアパートに暮らしており、室内には趣味の観葉植物が多くあるという。両側胸部に fine crackles…
2歳の男児。発熱、咳嗽および喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から38℃台の発熱と咳嗽が出現した。数時間後には咳嗽は犬吠様となり、吸気性喘鳴と嗄声も出現したため来院した。陥没呼吸を認め胸部にstridorを聴取する。 最も考えられる疾患はどれか。
末梢血で好酸球増多を呈することが最も少ないのはどれか。
70歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。10年前から労作時の呼吸困難を自覚していたが、徐々に増強したため受診した。喘鳴の自覚はない。喫煙は40本/日を 50年間。脈拍 72/分、整。血圧 128/74 mmHg。呼吸数…
肺腺癌において上皮成長因子受容体(EGFR)の遺伝子変異と強く関連する因子はどれか。
74歳の女性。ネフローゼ症候群のために一般病棟に入院中であったが、呼吸困難、低酸素血症および腎機能低下による尿量減少をきたした。胸部エックス線写真で肺うっ血と両側胸水とを認め、心胸郭比は 74 % であった。持続血液透析濾過(CHDF)と呼吸管理とを行うため ICU に入室し、気管挿管下に人工呼吸を開始した。動脈血ガス分析(FIO2 1.0):pH 7.45、PaCO2 32 Torr、PaO2…
67歳の女性。息苦しさを主訴に来院した。現病歴:5年前から労作時に呼吸困難を自覚していた。風邪をひくと回復が遅く、自宅近くの診療所で去痰薬の処方を受けていた。2か月前から安静時にも呼吸困難を自覚するようになり、数日前から症状が悪化したため受診した。 既往歴: 60歳から高血圧症にて内服治療中である。生活歴:…
74歳の女性。胸部エックス線で異常陰影を指摘され来院した。3年前に直腸癌に対する手術を施行され、経過観察中である。昨年は異常を指摘されていない。胸部エックス線写真及び胸部造影CTを別に示す。 診断確定のために最も有用な検査はどれか。
81歳の男性。呼吸困難のため救急車で搬入された。自宅近くの診療所でCOPDと診断され、気管支拡張薬による治療を受けていた。本日午前2時頃から呼吸困難が出現し、鼻カニューラで0.5L/分の酸素を投与されながら午前8時に救急搬送された。意識は清明。体温38.3℃。心拍数72/分、整。血圧128/64mmHg。呼吸数16/分。聴診で両側呼吸音の減弱を認める。血液所見:白血球9,800(好中球91%、好酸…
62 歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。1か月前に呼吸困難が出現し、増強してきた。喫煙は 30 本/日を 40 年間。体温 36.4 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 132/86 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 92 %(room air)。心音に異常を認めない。呼吸時に胸郭の動きに左右差を認める。左胸部の打診は濁音を呈し、聴診では左肺の呼吸音が減弱している。考えられるのはどれか。
41歳の女性。喘鳴と呼吸困難とを主訴に来院した。1年前から感冒に罹患すると咳が長引くことが多く、一度、市販の解熱薬を服用した際に呼吸困難で、自宅近くの診療所を受診したことがあった。2日前から咽頭痛、鼻汁および発熱が出現し、その後、咳嗽、呼吸困難および喘鳴も出現した。本日の午前1時ころから呼吸困難が著明となったため、午前2時に救急外来を受診した。25歳からアレルギー性鼻炎を指摘されている。喫煙歴と飲…
73歳の男性。健診で胸部エックス線写真の異常陰影を指摘されて受診した。65歳から高血圧症で内服治療中。喫煙歴は 20 本/日を 50 年間。気管支内視鏡下擦過細胞診で腺癌と診断された。FDG-PET では腫瘤に一致して集積を認める。他の部位には異常集積を認めない。胸部エックス線写真 正面及び胸部CTを別に示す。治療方針を決定するために行うべき検査はどれか。
50歳の女性。発熱と呼吸困難を主訴に受診した。半年前に血痰を認め、胸部エックス線で左下肺野に空洞を形成する肺アスペルギルス症と診断された。抗真菌薬で加療されていたが、血痰が軽快しないために、2週間前に左肺下葉切除術が施行され、 1週間前に退院した。昨日から発熱、呼吸困難を自覚したため、救急外来を受診した。20 歳時に肺結核の治療歴がある。体温 38.7 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 102/60…
75歳の男性。労作時の呼吸困難と体重減少とを主訴に来院した。5年前から労作時の呼吸困難を自覚していたが徐々に増強し、体重も半年前と比較して8kg 減少したため心配になり来院した。7年前に肺炎で入院治療を受けている。喫煙は 30 本/日を 50 年間。意識は清明。身長 162 cm、体重 39 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 140/70 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2…
70歳の女性。発熱、咳嗽、喀痰および呼吸困難を主訴に来院した。 現病歴:3日前から咳嗽と喀痰とを自覚していた。その後、徐々に呼吸困難を感じるようになり、昨晩から発熱も認めたため、家族の運転する車で受診した。 既往歴:32歳時に虫垂炎。気管支喘息のため、5年前から時々吸入薬を使用している。…
23歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。2週前から続く咳嗽および喀痰、4日前から発熱がある。1か月前から喫煙を始めたという。呼吸数22/分。SpO2 89%(room air)。心音に異常を認めない。両側背部にfine…
62歳の男性。意識障害を主訴に来院した。1か月前から咳嗽が出現し、血痰を認めたため5日前に受診した。喫煙は40本/日を42年間。心臓ペースメーカ植込み術を受けている。初診時の血液所見:赤血球374万、Hb 11.1g/dL、Ht 34%、白血球5,600、血小板14万。血液生化学所見:総蛋白6.0g/dL、アルブミン2.5g/dL、総ビリルビン0.6mg/dL、AST 35IU/L、ALT…
26 歳の男性。左胸痛と息苦しさとを主訴に来院した。現病歴:昼ごろに咳込んだ際、左胸痛が出現した。しばらく様子をみていたが改善せず、呼吸困難も出現したため夜間救急外来を家族とともに受診した。
69 歳の女性。呼吸困難と胸痛とを主訴に来院した。1時間前から突然、呼吸困難と胸痛が出現した。様子をみていたが、30分以上症状が軽快しないため来院した。既往歴に特記すべきことはない。自宅の修繕のため、ここ数日は夜間に自家用車の中で睡眠をとっていた。身長 155 cm、体重 76 kg。体温 36.0 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 110/80 mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 91…
71 歳の男性。血痰を主訴に来院した。2か月前から微熱があり、2週前から断続的に血痰の排出が続いている。かかりつけ医で糖尿病の内服加療中であるが、コントロールは良くないと言われているという。呼吸音は両側胸部に coarse cracklesを聴取する。胸部エックス線写真及び胸部造影 CTを別に示す。次に行うべき検査はどれか。
65歳の男性。健康診断で胸水の貯留を指摘されたため来院した。30年間、造船業に従事していた。胸部 CT で右側の胸水貯留と胸膜肥厚とを認める。次に行うべき検査はどれか。
1歳の女児。咳嗽を主訴に受診した。数日前から咳嗽と鼻汁があり、夜間咳嗽が増強したため両親に連れられて救急外来を受診した。オットセイが吠えるような咳だという。身長 80.0 cm、体重 10.0 kg。体温 38.2 ℃。心拍数 120/分、整。血圧90/58 mmHg。呼吸数 28/分。SpO₂ 96 %(room…
23歳の男性.咳嗽および血痰を主訴に来院した。3日前から乾性咳嗽が出現し、激しくせき込むようになった。今朝、咳嗽時に少量の血痰が1回出現したため心配になって受診した。悪心や嘔吐はなく、食欲良好で体重減少や盗汗はない。結核曝露歴や最近1か月の海外渡航歴はない。既往歴に特記すべきことはなく、喫煙歴と飲酒歴はない。意識は清明。診察中には咳嗽が時々出るが血痰は出ていない。身長160cm、体重72kg。体温…
35 歳の女性。血痰と発熱とを主訴に来院した。約2週間前から咳嗽と発熱とが出現し、昨日から血痰と呼吸困難とを自覚するようになった。6年前から甲状腺機能亢進症でプロピルチオウラシルを内服している。体温 38.3 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 128/72 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 93 %(room air)。眼瞼結膜は貧血様である。背部 に fine crackles…
COPDでみられるのはどれか。2つ選べ。
47歳の男性。乾性咳嗽を主訴に来院した。2週前から夜間の微熱があり、1週前から出現してきた乾性咳嗽が増悪したため受診した。1年半前に原発性骨髄線維症に対して同種造血幹細胞移植を受けた。体温36.4℃。脈拍88/分、整。血圧110/62mmHg。呼吸数20/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。
加齢に伴い増加するのはどれか。2つ選べ。
59歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。3年前から労作時の呼吸困難があったがそのままにしていた。健診で胸部の異常陰影を指摘されたため、心配になり受診した。身長 172 cm、体重 70 kg。体温 36.3 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 128/84 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 95 %(room air)。心音に異常を認めない。呼吸音は正常だが、両側の背部に fine…
68 歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。2年前から階段の昇降ですぐに呼吸困難が出現するようになったという。1年前から食欲もなく、半年間で体重が 4kg 減少したため、心配になり受診した。喫煙歴は 30 本/日を 45 年間。3年前から禁煙している。身長 165 cm、体重 47 kg。胸部エックス線写真で両側肺野に著明な透過性亢進を認め、胸部 CT…
非侵襲的陽圧換気の適応はどれか。3つ選べ。
76歳の男性。肺癌治療のため入院中である。根治術として、右肺下葉切除およびリンパ節郭清術を施行された。胸腔ドレーンからの軽度の空気漏れが手術直後から観察されたが、胸部エックス線写真では肺の膨張に問題はなかった。術後3日目、胸腔ドレーンからは依然空気漏れを認めている。手術直後の胸部エックス線写真及び術後3日目の胸部エックス線写真を別に示す。この患者で認められる所見はどれか。
50歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。2か月前から咳嗽があり、他院で肺炎と診断され抗菌薬を処方されたが改善しないため受診した。喫煙は 40 本/日を 30年間。意識は清明。身長 175 cm、体重 78 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 126/80 mmHg。呼吸数 15/分。SpO2 96 %(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 508…
胸腔ドレナージが行われるのはどれか。3つ選べ。
68歳の男性。左肩痛を主訴に来院した。2か月前に左肩痛が出現し、増悪したため受診した。喫煙歴は30本/日を40年間、2年前から禁煙している。脈拍60/分、整。血圧120/88mmHg。呼吸数16/分。胸部エックス線写真及び胸部造影CTを別に示す。経気管支肺生検で肺腺癌と診断された。認める可能性が高いのはどれか。
18 歳の男子。胸痛と呼吸困難とを主訴に来院した。ランニングの途中に突然の右胸部痛と呼吸困難とが出現し、約10分様子をみていたが呼吸困難が更に悪化したため来院した。脈拍 104/分、整。血圧 90/60 mHg。SpO2 92 %(room…
72歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。安静時SpO₂94 % (room air)であり、6分間歩行試験で歩行開始4分後にSp0₂88 % (room air)へ低下し下肢の疲労を訴えたため歩行試験を中止した。安静時および歩行中止直後(労作後)に動脈血ガス分析を行った。予想される結果はどれか。
50歳の男性。咳嗽と膿性痰とを主訴に来院した。3年前から咳嗽と喀痰とを自覚していたが医療機関を受診していなかった。6か月前から痰の性状が黄色となり、最近になって量も増加してきたため受診した。喫煙歴はない。体温36.3℃。脈拍68/分、整。血圧118/76mmHg。呼吸数16/分。両側の胸部にcoarse…
45歳の女性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。35歳ころから気管支喘息のため自宅近くの医療機関に通院していた。3か月前から咳嗽の増悪を認め、1か月前から発熱、両肩関節痛、下肢のしびれ及び労作時の呼吸困難を認めるようになった。症状が増悪するため受診した。体温38.3℃、脈拍120/分、整。血圧132/86mmHg。心音に異常を認めない。両側の胸部でwheezesを聴取する。両肩関節の圧痛を認める。…
78歳の男性。血痰を主訴に来院した。1か月前から1日数回の血痰が出現したため受診した。発熱や咳嗽は自覚していない。6か月前の健診では特に異常を指摘されていない。喫煙歴は 20 本/日を 58 年間。体温 36.7 ℃。脈拍 64/分、整。血圧122/78 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 97 %(room…
83歳の男性。咳嗽と喀痰とを主訴に来院した。約1か月前に咳嗽と喀痰が出現し、1週間前には血痰も出現したため受診した。体温 36.5 ℃。脈拍 84/分、整。 血圧 140/76 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 92 %(room air)。心音に異常を認めない が、呼吸音は右背下部に crackles を聴取する。神経学的所見に異常を認めない。…
68歳の女性。易疲労感と咳嗽とを主訴に来院した。6か月前から左上葉肺癌で抗癌化学療法と放射線療法とを受けていた。2か月前に治療は終了し経過観察されている。2週間前から易疲労感と乾性咳嗽があり、次第に悪化したため受診した。身長 160 cm、体重 58 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 126/80 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 96 %(room…
55 歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。1年前から左頸部の腫瘤を自覚していた。2か月前に呼吸困難が出現した。次第に増悪したため自宅近くの診療所を受診したところ、胸部エックス線写真で胸水を指摘され、左鼠径部にもリンパ節腫大を指摘されたため、紹介されて受診した。身長 151 cm、体重 70 kg。体温 36.8 ℃。 脈拍 92/分、整。血圧130/102mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 94…
67歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。1か月前から乾性咳嗽が続くため自宅近くの診療所を受診したところ、胸部異常陰影を指摘され受診した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は30本/日を45年間。意識は清明。身長165cm、体重70kg。体温36.8 ℃。脈拍92/分、整。血圧138/82mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98%(room air)…
86歳の男性。右胸部痛と食欲不振とを主訴に来院した。現病歴:10 年前から COPD のために外来通院中であった。2週間前から微熱、全身倦怠感および食欲不振を自覚していた。昨日、右胸部痛が出現し、本日夜間に39.0 ℃の発熱と右胸部痛が増悪したため、救急外来を受診した。
72歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。1か月前から咳嗽が出現し、自宅近くの診療所で投薬を受けたが改善しないため受診した。喫煙は20本/日を50年間。身長150cm、体重50kg。体温36.5℃。脈拍72/分、整。血圧104/80mmHg。呼吸数18/分。SpO2…
45 歳の男性。喀痰を主訴に来院した。1年前から茶褐色の細長い粘稠な痰をしばしば喀出するようになった。小児期から喘息で治療中である。胸部エックス線写真の正面像と側面像及び肺野条件の胸部CTを別に示す。 この疾患について誤っているのはどれか。
71歳の女性。労作時呼吸困難の増悪を主訴に来院した。約 10 年前に COPD と診断された。 1年前からⅡ型呼吸不全をきたしたため在宅酸素療法(1L/分)を行っている。前回外来診察時には呼吸数 20/分、SpO2 94 % (鼻カニューラ 1L/分酸素投与下)であった。数日前より労作時呼吸困難が悪化したため、家族に付き添われて受診した。外来待合室で 30…
76歳の女性。発熱と呼吸困難とを主訴に来院していたが、待合室でぐったりして呼びかけに応じない状態で発見された。5年前から労作時呼吸困難のため自宅近くの診療所に通院していたが、2か月前から通院を自己判断で中断していた。3日前から咳嗽、膿性痰および 37.5 ℃の発熱が出現し、今朝から呼吸困難が出現したため救急外来を受診した。喫煙は 71 歳まで 40 本/日を 50 年間。来院時、意識は清明。脈拍…
79歳の男性。咳嗽と呼吸困難を主訴に来院した。現病歴:半年前から咳嗽と労作時の息切れを自覚するようになった。市販の鎮咳薬を服用して様子をみていたが、症状は持続していた。3日前から咳嗽の増加と呼吸困難の悪化とを自覚したため受診した。既往歴:高血圧症。生活歴:喫煙は 15 本/日を 35 年間。55 歳で禁煙。飲酒は機会飲酒。家族歴:特記すべきことはない。現症:身長 162 cm、体重 59…
54歳の女性。咳嗽と喀痰を主訴に来院した。喀痰は白色であり、発熱はなかった。自宅近くの診療所を受診し、胸部エックス線写真で異常陰影を指摘され、細菌性肺炎として抗菌薬の投与を受けたが陰影は増強したため紹介され受診した。3か月前にも胸部エックス線写真で異常陰影を指摘されたが、症状が軽かったため経過観察したところ自然軽快したエピソードがあった。気管支鏡検査を施行し、気管支肺胞洗浄液中の好酸球は37%で、…
70歳の男性。肺癌治療後の定期診察のため来院した。6か月前に肺門リンパ節転移を伴う限局型小細胞肺癌と診断され、抗癌化学療法と胸部放射線療法の同時併用を行った。抗癌化学療法は3か月で、放射線療法は3週間で終了している。現在、喀痰と労作時呼吸困難はあるが肺癌治療開始前と比べて変化はない。63歳時に僧帽弁の人工弁置換術を受けている。体温 36.4 ℃。脈拍 68/分、整。血圧 122/72…
67 歳の女性。健康診断で胸部エックス線写真の異常陰影を指摘され、精査目的に来院した。喫煙歴は 25 本/日を 47 年間。体温 36.4 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 124/76 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 97 %(room air) 。胸部 CT で異常を認めたため、気管支鏡下に擦過細胞診を施行した。胸部エックス線写真、胸部 CT及び擦過細胞診の Papanicolaou…
29 歳の女性(1妊1産)。分娩後1日で入院中である。妊娠 38 週0日で骨盤位のため帝王切開分娩となった。術中出血量は 800 mL で術中術後の経過は順調であった。術後の初回歩行を開始したところ、突然の呼吸困難と胸痛とを訴えた。意識は清明。身長 154 cm、体重 77 kg。脈拍 104/分、整。血圧 128/76 mmHg。呼吸数26/分。SpO₂ 92 %(room air)…
70歳の男性。肺癌の治療で入院中である。肺癌にて右肺下葉切除術、縦隔リンパ節郭清術が施行された。術後1日目に食事を開始し、術後2日目に約 1,000 mLの白色混濁した胸水が胸腔ドレーンから排出された。胸水中トリグリセリド 150mg/dL。対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
78歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。半年前から労作時呼吸困難を自覚し、2週前から増悪しているという。意識は清明。体温37.0℃。脈拍100/分、整。血圧146/84mmHg。呼吸数24/分。SpO2 88%(room air)。心音に異常を認めない。両側の背部にfine…
66歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。3か月前から早歩きの際に呼吸困難を自覚するようになった。症状は急に始まり、そのまま歩行を続けることはできないが、立ち止まって安静にすると約3分で改善する。冷汗や眼前暗黒感、呼吸性の痛みの増強はないという。症状の頻度や程度は変わらなかったが、心配した家族に付き添われて受診した。体温 36.6 ℃。脈拍 68/分、整。血圧 132/82 mmHg。呼吸 数…
35歳の男性。咳嗽、発熱、呼吸困難を主訴に来院した。3週間前から乾性咳嗽が出現し、5日前から発熱と呼吸困難を認めるため受診した。1か月前に築30年の家の掃除を行ったという。意識は清明。身長168cm、体重80kg。体温38.4℃。脈拍104/分、整。血圧112/62mmHg。呼吸数18/分。SpO2 90%(room air)。心音と呼吸音に異常を認めない。血液所見:赤血球416万、Hb…
22歳の男性。友人に勧められて禁煙外来を受診した。喫煙歴は20歳から毎日10本程度。自分で禁煙を何度か試みたがうまくいかないという。現在、大学に通っており、既往歴に特記すべきことはない。 次に実施すべきなのはどれか。
65歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。1か月前から乾性咳嗽が続いている。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は20 本/日を 40 年間。胸部エックス線写真で異常陰影を認める。喀痰細胞診で腺癌細胞を認める。胸部CTで縦隔リンパ節の腫大を認めない。頭部 MRI で脳転移を認めない。肺野条件の胸部 CTと FDG-PET の全身像とを別に示す。適切な治療法はどれか。
87 歳の男性。意識障害のため施設の職員に連れられて来院した。2日前から38℃台の発熱があり、今朝から意識レベルの低下が認められている。5年前から脳梗塞の後遺症で常時介護が必要な状態であり、1年前から家族による介護が困難となったため、特別養護老人ホームに入所している。胸部エックス線写真で右下肺野に浸潤影を認める。この患者の肺炎の分類として正しいのはどれか。2つ選べ。
60歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。5年前から関節リウマチに対し、副腎皮質ステロイドとメトトレキサートの内服処方を受け、病状は安定している。1か月前から咳嗽が続いている。胸部エックス線写真及び胸部CTを別に示す。気管支鏡検査を行い、気管支洗浄液の抗酸菌検査で塗抹陽性で、非結核性抗酸菌が培養された。血液検査で抗MAC〈Mycobacterium avium…
5歳の男児。咳嗽と呼吸困難とを主訴に両親に連れられて来院した。3日前から発熱、咳嗽および喘鳴が出現したため、かかりつけ医を受診しβ2刺激薬の吸入と経口副腎皮質ステロイドが処方された。昨夜から解熱したが呼吸困難のため夜間眠れなくなり、再度かかりつけ医を受診したところ喘鳴と鎖骨上窩の皮膚の握雪感とを認めたため紹介された。来院時、会話ができない状態であった。この患児の胸部エックス線写真で予想される所見は…
65歳の女性。繰り返す発熱、咳嗽および呼吸困難のため入院中である。10日前に発熱、咳嗽および呼吸困難のため来院した。胸部エックス線写真で全肺野に陰影が認められたため、ニューキノロン系薬を処方された。治療開始後1週間経過したが症状が増悪したため入院となった。入院後、血液培養や喀痰培養から原因菌は検出されなかった。ペニシリン系抗菌薬を投与され5日後には症状および胸部エックス線写真の所見が改善したため退…
吸入酸素濃度50%で人工呼吸中の患者。動脈血ガス分析:pH 7.40、PaCO2 40Torr、PaO2 80Torr、HCO3- 24mEq/L。 この患者のP/F(PaO2/FIO2)比を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
78歳の男性。腎細胞癌術後の経過観察のため来院した。3年前に別の医療機関で左腎細胞癌に対して根治的左腎摘除術を受けている。以後、6か月ごとに胸腹部のCT検査を受けていた。6か月前の胸部CTで右肺に直径9mm…
ある患者の動脈血ガス分析(room air)のデータを示す。pH 7.40、PaCO2 36 Torr、PaO2 79 Torr。肺胞気-動脈血酸素分圧較差<A-aDO2>を求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数第1位を四捨五入すること。
42 歳の男性。喘鳴を主訴に来院した。幼児期に気管支喘息を発症したが、12 歳以降は喘息発作もなく過ごしていた。半年前から再び発作が生じるようになったため受診した。アレルギー性鼻炎の既往はない。吸入副腎皮質ステロイド薬、吸入長時間作用性 β2 刺激薬、吸入長時間作用性抗コリン薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、テオフィリン徐放薬で治療したところ最近症状が落ち着き、減薬を考慮している。血液所見:赤血球…
68歳の女性。腹膜炎の手術後でICUに入院中である。3日前に消化管穿孔による急性汎発性腹膜炎で緊急手術が行われた。術後は気管挿管されたままICUに入室し、人工呼吸管理を受けている。本日から呼吸状態が悪化し、気管からピンク色泡沫状の分泌物が吸引された。心拍数 86/分、整。血圧 120/80 mmHg。動脈血ガス分析(FiO2 0.7):pH 7.32、PaCO2 42 Torr、PaO2 69…
72歳の男性。乾性咳嗽、発熱および労作時呼吸困難を主訴に来院した。1か月前に左肺下葉の原発性肺腺癌に対し抗癌化学療法が開始されていた。治療開始後30日目の昨日、乾性咳嗽、37.5℃の発熱および労作時呼吸困難を認め、本日には乾性咳嗽の増悪と安静時の呼吸困難とを自覚するようになったため受診した。意識は清明。皮膚は湿潤している。下腿に浮腫を認めない。脈拍112/分、整。血圧152/102mmHg。呼吸数…
68 歳の女性。喀血を主訴に来院した。気管支内視鏡像を別に示す。図の①〜④について、正しいのはどれか。3つ選べ。
65 歳の女性。胸痛を主訴に来院した。1か月前から右胸痛を自覚していたが改善しないため受診した。13 年前に右乳癌で手術の既往がある。30…
74歳の男性。肺癌の診断で左上葉切除とリンパ節郭清術とを行い入院中である。術後8日目に呼吸困難を訴え発熱も出現した。現在、身長168cm、体重63kg。体温38.3℃。脈拍116/分、整。血圧106/74mmHg。呼吸数20/分。両側の胸部でfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球418万、Hb 11.4g/dL、Ht…
46 歳の女性。急性虫垂炎の手術のため入院中である。現病歴 : 3日前に急性虫垂炎のため虫垂切除術を施行した。昨日から 38.0 ℃の発熱を認めているため、本日の朝に診察を行った。既往歴 : 特記すべきことはない。生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。家族歴 : 父親が膵癌のため 68 歳で死亡。
65歳の男性。健診の胸部エックス線写真で異常陰影を指摘されて来院した。18歳から35歳まで工場でボイラーの点検保守を行っており、その後は農業に従事している。喫煙は 25 本/日を 40 年間。身長 163 cm、体重 72 kg。体温 36.3 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 102/68 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98 % (room…
52歳の男性。発熱を主訴に来院した。3日前に発熱と咳嗽および膿性痰が出現し、改善しないため来院した。5年前から糖尿病で内服治療中である。食事は普通に摂取でき、飲水もできている。意識は清明。体温 39.1 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 140/86 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 97 % (room air)。左下胸部で coarse crackles を聴取する。血液所見:白血球…
65歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院し、慢性閉塞性肺疾患が疑われた。呼吸機能検査を行った結果、全肺気量(TLC)は7,400mL、肺活量(VC)は3,600mL、一秒量(FEV1)は1,600mLであった。残気率を求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
60歳の男性。胸部痛を主訴に来院した。 現病歴:1か月前から持続性の右胸部痛が出現した。1週前から息切れも自覚するようになった。自宅近くの医療機関を受診し、胸部エックス線写真で異常を認めたため紹介されて受診した。 既往歴:胃潰瘍の治療歴あり。 生活歴:喫煙は20本/日を40年間。飲酒はビール350mL/日を40年間。 家族歴:父親が糖尿病で治療中。…
84 歳の男性。早期胃癌の治療のため入院中である。現病歴:2か月前から上腹部痛を自覚し、改善がないため受診した。上部消化管内視鏡検査で胃前庭部小彎の早期胃癌と診断された。5日前に入院し、翌日に内視鏡的粘膜下層剝離術が行われたが、同日夜に 200 mL 程度の吐血があり、緊急で内視鏡的止血術が行われた。吐血した際には激しい咳を伴っていた。昨日から 38.7℃の発熱と呼吸困難とを自覚している。
68 歳の男性。歩行時の息苦しさとわずかな喀痰を主訴に来院した。現病歴: 1週前から歩行時の息苦しさとわずかな喀痰を自覚していた。 既往歴: 30歳時に虫垂炎のため虫垂切除術を受けた。65歳時にHIV感染症と診断されたが治療を受けずに通院を中断していた。同時期から不眠となり、ベンゾジアゼピン系薬を時折内服している。
41歳の女性。 3日前からの発熱と黄色膿性痰を主訴に来院した。市販の解熱薬を内服していたが、改善しないため受診した。7年前から気管支喘息に対して吸入ステロイド薬を定期的に使用している。体温37.4℃。脈拍104/分、整。血圧118/62mmHg。呼吸数18/分。SpO₂ 95% (room air)。左下胸部にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 456万、Hb 13.0…
42 歳の男性。息切れを主訴に来院した。現病歴 : 先週から労作時に息切れがしていた。食欲も低下し仕事も休んでいたが、息切れが次第に悪化したため来院した。既往歴 : この1年間で帯状疱疹を3回発症し、いずれも抗ウイルス薬で治療した。生活歴 : 1人暮らし。喫煙は 10 本/日。飲酒は機会飲酒。社会歴 : 職業はコンサルタント会社勤務。家族歴 : 父は肝癌で死亡。
68歳の男性。発熱、咳嗽および膿性痰を主訴に来院した。5日前から発熱、3日前から咳嗽および膿性痰が出現したため受診した。意識は清明。体温 39.2 ℃。脈拍 124/分、整。血圧 88/60 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 93 %(room air)。両側の胸部に coarse crackles を聴取する。血液所見:白血球 18,800(桿状核好中球 4 %、分葉核好中球 84 %、単球…
67歳の女性。発熱と咳とを主訴に来院した。1週前から発熱と咳が出現し、徐々に悪化してきたため受診した。末梢性T細胞性リンパ腫にて3回目の化学療法を3週前に終了している。リンパ腫による両側の頸部と鼠径部とに小指頭大のリンパ節を数個ずつ認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。SpO2 96%(room air)。血液所見:赤血球401万、Hb 10.7g/dL、Ht…
70歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。3年前から労作時の息切れを自覚し、徐々に増悪するため受診した。夜間睡眠中には自覚症状はない。43歳時に心房中隔欠損症の手術歴がある。気管支喘息の既往はない。喫煙は 20 本/日を 47 年間。3年前から禁煙している。体温 36.4 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 134/70 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 97 %(room…
79 歳の男性。発熱、咳嗽および呼吸困難を主訴に来院した。3日前からの食思不振、発熱、咳嗽および喀痰が出現したため受診した。昨夜は呼吸困難も加わり眠ることができなかったという。意識は清明。体温 38.5 ℃。脈拍 108/分、整。血圧96/54 mmHg。呼吸数 32/分。SpO2 91 %(room air)。左下側胸部に coarse crackles…
50歳の男性。胸痛を主訴に来院した。4か月前から胸痛を自覚し、次第に増強するため受診した。18歳から現在まで造船業に従事している。胸水から悪性細胞が認められたが、組織型は不明である。胸部エックス線写真、胸部造影CT及び PET/CTを別に示す。組織型を決定するために適切なのはどれか。2つ選べ。
26 歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。1週間前に咽頭痛、鼻汁および微熱が出現した。その後解熱したが本日の午前2時ごろから呼吸困難が著明となったため午前4時に救急外来を受診した。小児期に気管支喘息と診断されたが中学生時に寛解している。呼吸困難はみられるが会話はかろうじて可能である。SpO2 89 %(room air)。両側の胸部全体に wheezes…
32歳の女性。乾性咳嗽を主訴に来院した。5年前から毎年、2月から5月までの間に乾性咳嗽を自覚していたが、今年も2月から同様の症状が出現したため受診した。アレルギー性鼻炎の既往がある。喫煙歴はない。体温 36.8 ℃。脈拍 72/分、 整。血圧 120/60 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 99 %(room…
70歳の女性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。3年前から風邪をひいていなくても咳や喀痰が出るようになり、風邪をひくと咳と痰が悪化し、時に喘鳴が出現するようになった。2年前から坂道や階段を昇る際に呼吸困難を自覚するようになり、3か月前からは、平地でも100m歩くと強い息切れを自覚し途中で休むようになったため受診した。喫煙は69歳まで15本/日を49年間。身長153cm、体重45kg。脈拍88/分、…
酸素投与(F₁O₂ 0.28)下での動脈血ガス分析結果を示す。pH 7.38、PaCO₂ 36Torr、PaO₂ 58 Torr、HCO₃⁻ 21.2 mEq/L。肺胞気-動脈血酸素分圧較差を求めよ。なお、大気圧 760 Torr、37 ℃での飽和水蒸気圧 47 Torr、呼吸商 0.8 とする。
66歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。約1年前から労作時の息切れを自覚するようになったが、徐々に増強するため受診した。会社の健康診断で3年前から胸部エックス線写真で両側の下肺野に淡い浸潤影を指摘されていた。喫煙は現在まで20本/日を46年間。粉塵曝露の生活歴はない。意識は清明。身長170cm、体重65kg。体温36.3℃。脈拍64/分、整。血圧130/70mmHg。呼吸数20/分。SpO2…