肝硬変を母地として発生した最大径2cm、単発の肝細胞癌に対する治療方針を決定する上で重要でないのはどれか。
腹部超音波像を別に示す。この患者の血液検査項目で低値と予想されるのはどれか。
転移性肝癌において肝切除術により予後の改善が最も期待できるのはどれか。
吸収不良症候群の症状として頻度の低いのはどれか。
胃から吸収されるのはどれか。
抗癌化学療法により再活性化をきたす肝炎ウイルスはどれか。
急性胆嚢炎の治療はどれか。
食道亜全摘術後の再建臓器として最も使用されるのはどれか。
Mallory-Weiss 症候群について正しいのはどれか。
非アルコール性脂肪性肝炎の病理組織像で誤っているのはどれか。
血中γ-GTPが高値で、ALPが基準範囲内に留まるのはどれか。
腹部造影CTを別に示す。対応として適切なのはどれか。
ある患者に対して処置を行った後の腹部エックス線写真を示す。この患者の疾患として考えられるのはどれか。
妊婦の急性虫垂炎について正しいのはどれか。
胃体部進行癌が浸潤しにくいのはどれか。
逆流性食道炎の誘因とならないのはどれか。
下腹壁動静脈、腹直筋外側縁および鼠径靱帯に囲まれたHesselbach三角をヘルニア門とするのはどれか。
疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。
肝細胞癌のため肝切除術が予定された患者で、肝予備能を判断する際に重要でないのはどれか。
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)でみられないのはどれか。
新生児期、乳児期に高間接型ビリルビン血症をきたす疾患はどれか。
肝硬変の成因で最も多いのはどれか。
腹壁の模式図を別に示す。腹会陰式直腸切断術を行う際に人工肛門を造設する部位はどれか。
胃粘膜下腫瘍の診断に有用なのはどれか。
内視鏡による止血が困難であった十二指腸潰瘍出血に対するインターベンショナルラジオロジーで使用するのはどれか。
多発性内分泌腫瘍症(MEN)Ⅰ型について正しいのはどれか。2つ選べ。
胃噴門周囲の静脈瘤(Lg-c)の治療法はどれか。
消化管の消化吸収機能について正しいのはどれか。
進行食道癌で認める因子のうち原発巣を含めた切除術の適応となるのはどれか。
胆石症の疝痛発作で関連痛がみられる部位はどれか。
疾患と症状の組合せで誤っているのはどれか。
疾病と腹部診察所見の組合せで正しいのはどれか。
大腿ヘルニアについて正しいのはどれか。2つ選べ。
胆囊結石に対する腹腔鏡下胆囊摘出術の適応禁忌となる併存疾患はどれか。
急性膵炎の重症度判定基準の予後因子に含まれるのはどれか。2つ選べ。
絞扼性イレウスの原因となりうるのはどれか。
嘔吐の後に急に発症するのはどれか。2つ選べ。
間接ビリルビン優位の黄疸を呈するのはどれか。
68歳の女性。1年前にS状結腸癌(病期Ⅲ)と診断されS状結腸切除術およびリンパ節郭清術を施行された。術後の補助化学療法を勧められたが、治療を受けず来院していなかった。1週間前に腹痛を自覚し軽快しないため受診した。意識は清明。身長 158 cm、体重 50 kg。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。臍周囲に自発痛と軽度の圧痛とを認める。血液所見:赤血球 385 万、Hb 10.9 g/dL、Ht 37…
8歳の男児。腹痛を主訴に母親に連れられて来院した。昨日午後の授業中におなかが痛くなり早退した。帰宅したら腹痛は治まり、いつも通り夕食を食べて入眠したが、今朝おなかが痛くて目が覚め、痛みが続くため受診した。急性虫垂炎を鑑別するために患児に尋ねる有用な質問はどれか。
高齢女性の占める割合が高いのはどれか。2つ選べ。
食道狭窄に対して内視鏡的ステント留置の適応となるのはどれか。
胸やけの誘因となりにくいのはどれか。
Helicobacter pylori除菌治療の適応となるのはどれか。2つ選べ。
大腸疾患のうち大腸癌の発生母地となるのはどれか。
胆道疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
28歳の男性。上腹部膨満感を主訴に来院した。6か月前から食後に上腹部の膨満感を自覚するようになった。自宅近くの診療所で投薬を受けたが改善せず、食事中にも症状を感じるようになったため受診した。体重減少や便通異常はなかったという。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音は正常である。血液生化学検査、腹部超音波検査、便潜血検査および上部消化管内視鏡検査で異常を認めない。 最も考えられる疾患はどれか。
急性虫垂炎でみられるのはどれか。2つ選べ。
内ヘルニアはどれか。
79歳の女性。人間ドックの腹部超音波検査で脂肪肝と肝の占拠性病変とを指摘されたため来院した。飲酒歴はない。意識は清明。身長 152 cm、体重 65 kg。体温36.2 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 120/60 mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 479 万、Hb 14.1 g/dL、Ht 42 %、白血球…
肝移植の適応でないのはどれか。
Helicobacter pylori 陽性の非出血性胃潰瘍の治療について正しいのはどれか。
肝硬変患者の肝性脳症の誘因とならないのはどれか。
肝臓の構造について正しいのはどれか。
65歳の男性。人間ドックの腹部超音波検査で異常を指摘されたため受診した。 腹部は平坦、軟で、自発痛と圧痛とを認めない。血液所見:赤血球 480 万、Hb 15.8 g/dL、Ht 46 %、白血球 6,800、血小板 24 万。血液生化学所見:アルブミン 4.3 g/dL、AST 32 U/L、ALT 40 U/L、LD 180 U/L(基準 176〜353)、ALP 212 U/L(基準…
胃の正常組織の H-E 染色標本を別に示す。粘膜下層はどれか。
78 歳の男性。腹痛を主訴に来院した。 時間前に腹痛が突然出現し、徐々に増強してきたため受診した。年前から心房細動で内服加療中であった。体温 37.1℃。脈拍 120/分、不整。血圧 86/56 mmHg。呼吸数 24/分。腹部は膨隆し全体に圧痛を認める。
急性壊死性膵炎でみられるのはどれか。2つ選べ。
軸捻転症を生じる頻度が高いのはどれか。2つ選べ。
72歳の女性。2か月前から便に血液が付着し、便秘傾向になったため来院した。腹部は平坦、軟で、腫瘤を触知しない。下部消化管内視鏡像及びCTコロノグラムを別に示す。胸腹部造影 CT で他臓器やリンパ節への転移を認めない。術式として適切なのはどれか。
61 歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。現病歴:1週間前から立ち上がるときにふらつきがあった。意識が薄らぐように感じるが消失することはない。悪心、胸痛、呼吸困難、動悸、頭痛、耳鳴り及び難聴はない。この数日ふらつきがひどくなっていることに加え、2日前から便が黒色になっているため、心配して受診した。
61歳の男性。腹部膨満感と意識障害とを主訴に家族に連れられて来院した。 現病歴:3か月前から全身倦怠感を自覚していた。1か月前から食欲低下と下腿の浮腫とがあり、2週前から腹部膨満感とふらつきも出現して外出ができなくなった。本日朝から発熱を認め、傾眠状態となったため家族に連れられて受診した。 既往歴:47歳時に人間ドックで肝機能異常と耐糖能異常とを指摘されたが医療機関を受診していなかった。…
22歳の男性。黄疸を主訴に来院した。家族に黄疸を指摘されたため受診した。自覚症状はない。血液所見:赤血球 452 万、Hb 14.3 g/dL、白血球 5,400、血小板 18 万。血液生化学所見:総ビリルビン 3.8 mg/dL、直接ビリルビン 0.3 mg/dL、AST 18 U/L、ALT 19 U/L、LD 210 U/L(基準 176〜353)、ALP 220 U/L (基準…
60歳の男性。妻に黄疸を指摘され来院した。45 歳時に糖尿病と診断され経口糖尿病薬を服用している。意識は清明。体温 36.8 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 128/76 mmHg。呼吸数 14/分。眼瞼結膜は軽度貧血様で、眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。右季肋部に軽度の圧痛を認める。下腿に浮腫を認めない。血液所見:赤血球 356 万、Hb…
72歳の女性。下腹部痛と血便のため救急外来を受診した。本日就寝前に急激な下腹部痛と下痢が出現した。数回の下痢に続いて鮮紅色の血便が出現したため受診した。20 年前から糖尿病と高血圧症で自宅近くの診療所に通院している。意識は清明。体温 37.2 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 142/92 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96 % (room…
4か月の乳児。嘔吐、血便および活気不良のため母親に連れられて来院した。2日前の朝から便がゆるく哺乳不良であった。昨日の朝に自宅近くの診療所を受診し安静を指示されていた。今朝から嘔吐が続き顔色も悪く、ぐったりして血便がみられたため夕刻に受診した。呼びかけには眼を開けるが、すぐに閉じてしまう。体温37.8 ℃。脈拍 160/分(微弱)、整。血圧 70/50 mmHg。呼吸数 40/分で浅い。SpO2…
75歳の男性。食欲不振と腹部膨満感とを主訴に来院した。1年前に進行胃癌で胃全摘術を受けている。術後に抗癌化学療法が行われたが、その後は通院していなかった。3週前から少しずつ食欲不振と腹部膨満感とを認め、2日前から急激に増悪した。食事摂取量は低下していたが、排便と排ガスは認めていた。身長167cm、体重45 kg。体温36.6…
70歳の男性。激しい腹痛と腹部膨満感とを主訴に救急車で搬入された。以前から Parkinson 病で内服治療中であった。体温 36.8 ℃。心拍数 72/分、整。血圧 130/70 mmHg。呼吸数 16/分。血液所見:赤血球 420 万、Hb 11.2 g/dL、白血球 11,000、血小板 20 万。血液生化学所 見:AST 33 U/L、ALT 25 U/L。CRP 5.8…
急性腹症における開腹所見を別に示す。最も考えられるのはどれか。
55 歳の女性。関節リウマチの治療のため来院した。半年前から両側の手指、手関節および膝関節の痛みを自覚していた。自宅近くの医療機関で活動性の高い関節リウマチと診断され、治療のため紹介されて受診した。肝機能に異常を認めない。HBs 抗原と HBs 抗体は陰性である。抗リウマチ薬を投与することとした。投与前に追加して、まず測定すべきなのはどれか。
感染経路として経口感染が主である肝炎ウイルスはどれか。2つ選べ。
17歳の女子。排便時の肛門部痛と出血とを主訴に来院した。中学生の頃から便秘がちであり、日頃から硬便であった。今朝3日ぶりの排便時に肛門部に強い疼痛を自覚し、排便後肛門を拭いた紙に鮮血が付着した。身長157cm、体重54kg。体温36.2…
82歳の女性。腹痛と血便とを主訴に来院した。以前から時々便秘になること以外に自覚症状はなかったが、昨夜突然、左下腹部痛が出現し、直後に排便したところ血便であった。腹痛は、排便後一時的に軽減したが今朝から増強し、悪心を伴うようになった。その後も血便が続いたため受診した。10 年前から自宅近くの診療所で高血圧症に対する治療を受けている。
71歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。 現病歴:1週前から朝の目覚めが悪く、散歩中に気分が悪くて座りこむことが多くなった。階段を上がる際に息切れを自覚するようになり、心配になったため受診した。2週前から便が黒かったという。以前から通院中の内科で3週前に行った検査結果を持参している。…
60歳の女性。血便と腹痛とを主訴に来院した。以前から便秘がちで、最後の排便が5日前であった。2日前から腹痛を伴うようになり、新鮮血の排泄が数回あったために受診した。脂質異常症と糖尿病とで治療中である。体温 36.7 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 126/84 mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めない。腹部は平坦、軟で、 肝・脾を触知しない。下腹部に圧痛を認める。血液所見:赤血球 430 万、Hb…
緊急開腹手術を必要とする疾患はどれか。2つ選べ。
70歳の女性。発熱、咳嗽、喀痰および呼吸困難を主訴に来院した。 現病歴:3日前から咳嗽と喀痰とを自覚していた。その後、徐々に呼吸困難を感じるようになり、昨晩から発熱も認めたため、家族の運転する車で受診した。 既往歴:32歳時に虫垂炎。気管支喘息のため、5年前から時々吸入薬を使用している。…
38歳の女性。前胸部のつかえ感を主訴に来院した。2年前から食事摂取時に前胸部のつかえ感を自覚していたが、1か月前から症状が増悪し十分な食事摂取が困難になったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長 155 cm、体重 44 kg。血液所見:赤血球 398 万、Hb 12.9 g/dL、白血球 6,300、血小板 19 万。血液生化学所見:総蛋白 7.1 g/dL、アルブミン…
2か月の男児。右鼠径部の膨隆と嘔吐を主訴に母親に連れられて来院した。2週前、入浴時に右鼠径部が膨れているのに気付いたが、しばらくすると膨隆は消失していた。前日の夕方、おむつ交換時に右鼠径部が膨れていた。本日朝、右鼠径部から陰襄にかけての膨隆が前日よりも大きくなっていた。授乳後に頻回の嘔吐を認めたため午後受診した。機嫌不良。身長54cm、体重4.4kg。体温37.3℃。心拍数150/分、整。血圧10…
84歳の男性。全身倦怠感と尿量の減少を主訴に来院した。3年前に胃癌の診断で幽門側胃切除術を受けたが、2年前から受診を中断している。3週前から全身倦怠感が出現し、5日前から尿量が減少したため受診した。意識は清明。体温36.7℃。脈拍80/分、整。血圧140/84mmHg。呼吸数18/分。眼瞼結膜は軽度貧血様で、眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、上腹部に手術痕…
65歳の女性。便秘を主訴に来院した。半年前から排便回数は2回/週程度であり、便の性状は兎糞様である。排便後、肛門を拭いたトイレットペーパーに赤い血液が付着することがある。腹部診察の後、直腸・肛門の診察を行うこととした。診断のために確認する優先度が最も低いのはどれか。
69 歳の女性。血便を主訴に来院した。既往歴に特記すべきことはない。下部消化管内視鏡検査で肛門から 20 cm 口側に病変を認める。下部消化管内視鏡像を別に示す。根治手術の際に根部で結紮切離するのはどれか。
68歳の女性。黄疸を主訴に来院した。2週前から倦怠感を自覚し、1週前に感冒症状があり市販の総合感冒薬を服用した。昨日、家族から眼の黄染を指摘されたため受診した。50歳台から2型糖尿病で内服治療中である。意識は清明。体温36.7℃。脈拍76/分、整。血圧136/80mmHg。呼吸数12/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右季肋部に…
上部消化管の内視鏡像を別に示す。 経口による内視鏡治療の適応となるのはどれか。2つ選べ
62歳の男性。胃切除術後の定期受診のため来院した。3か月前にIb期の胃癌にて幽門側胃切除術、Billroth Ⅰ法再建術を受け、1か月ごとに定期受診していた。経口摂取量は徐々に増加している。最近週に3、4回、食後数時間後に全身倦怠感、冷汗および手の震えを感じるようになった。身長173cm、体重63kg。体温36.7…
8歳の女児。腹痛のため両親とともに来院した。昨日の夕食後から上腹部痛があり、夜半に食物残渣を嘔吐し、今朝も痛みが改善しないため受診した。今朝の排便は軟便で色は茶褐色という。意識は清明。身長 120 cm、体重 23 kg。体温 37.8 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 100/72 mmHg。呼吸数…
67歳の男性。嚥下困難と体重減少を主訴に来院した。1か月前から嚥下困難を自覚していた。自宅近くの医療機関で行った上部消化管内視鏡検査で異常を指摘されたため受診した。体重は1か月で 3kg 減少している。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は 20 本/日を 40 年間。飲酒は焼酎 2合/日を 42 年間。身長 171 cm、体重 67 kg。脈拍 68/分、整。血圧 124/62…
70歳の女性。数か月前から食後に心窩部痛があるため来院した。体温 37.1 ℃。血圧 124/62 mmHg。眼球結膜に黄染を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 432 万、白血球 7,600、血小板 26 万。血液生化学所見: 総ビリルビン 7.9 mg/dL、直接ビリルビン 5.2 mg/dL、AST 271 U/L、ALT 283 U/L、ALP 2,118…
McBurney交叉切開で虫垂切除術を行う際に切開する筋はどれか。3つ選べ。
65 歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。10 年前からアルコール性肝障害を指摘されていたが通院していなかった。本日、夕食後に吐血をしたため、家族が救急車を要請した。意識レベルは JCSⅡ-10。身長 168 cm、体重 74 kg。体温 36.8℃。心拍数 112/分、整。血圧 88/68 mmHg。呼吸数 22/分。
22歳の女性。腹痛、嘔吐および発熱を主訴に来院した。現病歴:午前6時ごろから心窩部痛を自覚した。痛み徐々に右下腹部に移動し、悪心、嘔吐および発熱が出現したため午前9時に救急外来を受診した。既往歴:特記すべきことはない。生活歴:喫煙歴と飲酒歴はない。現症:意識は清明。身長 153 cm、体重 48 kg。体温 37.6 ℃。脈拍 100/分、整。血圧 118/62 mmHg。呼吸数…
33歳の男性。下痢を主訴に来院した。2週間東南アジアを観光旅行し、2日前に帰国した。帰国日から水様下痢が出現し、昨日から38℃台の発熱が出現したため受診した。悪心はあるが、嘔吐はない。体温38.3℃。脈拍92/分、整。血圧120/78mmHg。呼吸数16/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音が亢進している。腹部全体に軽度の圧痛を認めるが、反跳痛は認めない…
70歳の女性。発熱と右季肋部痛を主訴に来院した。6か月前に急性冠症候群に対して経皮的冠動脈形成術(ステント留置術)を受け、抗血小板薬を2種類服用している。1週間前から右季肋部に鈍痛を自覚していた。本日就寝前に発熱と右季肋部に強い痛みが出現したため救急外来を受診した。意識は清明。体温 38.4 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 142/92 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96 %(room…
69 歳の男性。膵腫瘤の増大を指摘されて来院した。4年前の人間ドックで初めて径 15 mm の膵腫瘤を指摘され、経過観察とされていたが、その後医療機関を受診していなかった。今回、人間ドックで腫瘤の増大を指摘され紹介されて受診した。体温 36.2 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/80 mmHg。呼吸数 12/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、圧痛を認めない。血液所見:赤血球 402…
35歳の女性。摂食早期の満腹感と心窩部痛を主訴に来院した。6か月前から摂食早期の満腹感を自覚し、特に脂っぽいものを食べると心窩部痛が出現するため受診した。便通異常はない。既往歴に特記すべきことはない。身長158cm、体重46kg(6か月間で3kgの体重減少)。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球408万、Hb 12.8g/dL、Ht…
81歳の男性。嚥下困難を主訴に来院した。1か月前から嚥下困難を自覚しており、2週間前から食事摂取が困難となったため受診した。前立腺癌でホルモン療法を受けている。身長 160 cm、体重 56 kg。体温 36.1 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 136/88 mmHg。呼吸数…
58歳の男性と55歳の女性の夫婦。本日午後11時に、下痢、嘔吐および腹痛を主訴に夫婦とも救急車で搬入された。夫は長期出張から午後8時に帰ったばかりであり、午後9時に夫婦揃って夕食をとった。妻によると献立は鍋物で、具材は冷凍にしておいた牡蠣、スーパーで本日午後に買った豆腐と野菜(春菊、ねぎ、もやし)であった。その他に米飯と市販の漬物と昨日妻が採った山菜の天ぷらで夫婦で同じ物を食べたという。午後10時…
50 歳の男性。右下腹部痛を主訴に転院してきた。船上勤務中、7日前に右下腹部痛と発熱をきたし寄港先の病院を受診した。急性虫垂炎と診断され入院となった。絶食下で末梢静脈からの輸液と抗菌薬の点滴治療を受け、入院3日目には解熱し下腹部痛は軽減した。自宅近くでの治療を希望し当院を紹介され転院となった。意識は清明。身長 173 cm、体重 70 kg。体温 36.2…
89 歳の女性。腹痛と発熱のため救急車で搬入された。5日前から上腹部の鈍痛と食欲不振を自覚し、今朝から発熱が出現したため、家族が救急車を要請した。意識レベルは JCSⅠ-2。体温 38.8 ℃。心拍数 108/分、整。血圧 94/60 mmHg。呼吸数 24/分。SpO₂ 96…
49歳の男性。胃もたれを主訴に来院した。半年前から2日に1回くらい、食後に不快なもたれ感が出現した。胸やけはないが、満腹感のため食事を残すことがある。既往歴に特記すべきことはなく、現在服用している薬はない。喫煙歴と飲酒歴はない。身長165cm、体重60kg。ここ半年間で体重の増減を認めない。2週前に受診した健康診断では異常はなかった。上部消化管内視鏡検査および腹部超音波検査で異常を認めず、血中He…
85歳の男性。舌の痛みと息切れとを主訴に来院した。半年前から舌の痛みがあり、2か月前からは労作時の息切れを自覚するようになった。食欲は減退し、時々悪心を感じることがあるが、食事は少しずつ摂取できている。下痢や便秘はない。75歳で胃癌のため胃全摘術を受けている。意識は清明。身長162cm、体重54kg。体温36.2℃。脈拍80/分、整。血圧110/60mmHg。SpO2 98%(room…
10か月の男児。嘔吐と血便を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から急に嘔吐が続き、時折激しく泣くこともあり、昼間から血便が複数回みられた。意識は清明だが不機嫌で激しく泣いている。体温37.2℃。脈拍160/分、整。血圧84/52mmHg。呼吸数30/分。毛細血管再充満時間1秒。SpO2 99%(room…
70歳の男性。嚥下困難を主訴に来院した。2か月前から食物の飲み込みにくさを自覚するようになった。徐々に食事摂取が困難となり、体重は1か月で4kg減少した。身長170cm、体重59kg。体温36.5℃。脈拍76/分、整。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球334万、Hb 10.8g/dL、Ht…
78歳の男性。腹痛のため救急車で搬入された。1年前から便秘傾向であったが特に医療機関を受診していなかった。最近になって便秘がひどくなり、昨晩、就寝前に下剤を服用した。今朝、排便時に突然、強い腹痛が生じたため救急車を要請した。意識は清明。身長 172 cm、体重 64 kg。体温 38.4 ℃。心拍数 120/分、整。血圧 160/92 mmHg。呼吸数…
61 歳の女性。腹痛を主訴に来院した。1日前から上腹部の鈍痛を自覚し、次第に増悪してきたため受診した。腹痛は持続性であり、心窩部から臍周囲まで広範囲に認め、限局していないがやや右側に強い。悪心はあるが嘔吐はない。体温 37.4℃。脈拍 72/分、整。血圧 120/72 mmHg。呼吸数…
62歳の女性。腹痛と血便とを主訴に来院した。糖尿病と高血圧症とで自宅近くの診療所を定期受診していた。今朝から突然の左下腹部痛があり、その後、鮮血便を認めるようになったため救急外来を受診した。身長150cm、体重48kg。体温37.2 ℃。脈拍84/分、整。血圧132/88mmHg。呼吸数20/分。腹部は平坦、軟で、左下腹部に圧痛を認める。血液所見:赤血球384万、Hb 12.2g/dL、Ht…
48 歳の女性。胃がん検診の上部消化管造影検査で胃に異常が認められたため来院した。自覚症状はなく、内服薬の服用はない。来院後に施行した上部消化管内視鏡像を別に示す。適切な対応はどれか。
55歳の女性。黄疸を主訴に自宅近くの医療機関から紹介されて受診した。1年前に血便と腹痛が出現し、大腸内視鏡検査によって潰瘍性大腸炎と診断された。まず副腎皮質ステロイドを投与されたが、効果不十分のため6か月前から抗 TNF-α 抗体製剤の投与が開始された。1か月前の前医受診時には血便と腹痛はなく、肝機能検査は正常で黄疸もなかったが、1週間前に黄疸が出現した。飲酒は機会飲酒。 この6か月間で抗…
48歳の女性。胸やけを主訴に来院した。3か月前から胸やけが出現し、食事に気を付け経過をみていたが改善しないため受診した。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。半年前に勤務異動があり仕事が忙しくなった。意識は清明。脈拍68/分、整。血圧112/70mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。上部消化管内視鏡像を別に示す。考えられるのは…
74 歳の女性。嚥下困難を主訴に来院した。6か月前から時々胸のつかえ感を自覚していた。3か月前に行った上部消化管内視鏡検査で逆流性食道炎を認め内服薬を処方された。その後も症状は持続し、2週前から食事摂取が困難となったため再度受診した。橋本病、高血圧症、骨粗鬆症および不眠症があり内服加療中である。身長 156 cm、体重 45 kg。脈拍 76/分、整。血圧 140/86…
3歳の女性。意識障害のためかかりつけ医から紹介されて家人とともに受診した。現病歴:25年前に C 型肝炎ウイルス感染を指摘された。6か月前に腹水貯留を指摘され、肝硬変と診断されてかかりつけ医で利尿薬を処方されていた。今朝から呼びかけに対する反応が鈍くなり徐々に傾眠状態になったため、かかりつけ医から紹介されて受診した。既往歴:28歳の分娩時輸血歴あり。64…
65歳の男性。飲酒後の悪心と上腹部痛とを主訴に来院した。身長 165 cm、体重 90 kg。体温 37.5 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 108/60 mmHg。腹部は平坦で、上腹部に圧痛を認める。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液生化学所見:総ビリルビン 0.8 mg/dL、AST 35 U/L、ALT 30 U/L、アミラーゼ 2,540 U/L(基準…
82歳の女性。転倒し救急車で搬入された。現病歴:廊下で倒れているところを家族が発見し、救急車を要請した。半年前から階段昇降時の息切れを自覚していた。 既往歴:68歳時から高血圧症のためカルシウム拮抗薬、糖尿病のためビグアナイド薬、75 歳時から深部静脈血栓症のためワルファリン、76…
80 歳の女性。右上腹部痛、体重減少および皮膚の黄染を主訴に来院した。1年前から食後に軽度の悪心を自覚していた。3か月前から食後に右上腹部痛が出現するため好物の天ぷらを食べたくなくなったという。1か月前から体重が減少し、家族に皮膚の黄染を指摘され受診した。身長 145 cm、体重 38 kg。体温 36.7 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 114/70 mmHg。呼吸数…
61歳の男性。腹部膨満感と体重増加とを主訴に来院した。2週間前から腹部の膨満感が出現し体重が8kg 増加した。これまでに心疾患を指摘されたことはない。意識は清明。身長 160 cm、体重 69 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 60/分、整。血圧 124/62…
63 歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。現病歴:2年前から食後に心窩部痛を感じていたが、多忙であったために医療機関を受診していなかった。最近になって、常に心窩部不快感があり食欲低下と全身倦怠感とを感じるようになった。2日前に便が黒いことに気付いたが、今朝、排便後に真っ赤な血を大量に吐いたため救急車を要請した。
55歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。生来健康であったが、3日前、飲酒後に心窩部痛があった。一旦軽快したが、昨夜、飲酒後に再び心窩部痛と背部痛が出現し、増悪したため受診した。意識は清明。身長165cm、体重58kg。体温37.2℃。脈拍96/分、整。血圧146/96mmHg。呼吸数20/分。心窩部に圧痛を認めるが反跳痛や筋性防御を認めない。腸蠕動は消失している。血液所見:赤血球520万、Hb…
66歳の男性。総胆管結石の加療目的で入院となり、内視鏡的結石除去術を施行した。終了2時間後から持続性の心窩部痛と背部痛を訴えた。体温 37.5 ℃。脈拍108/分、整。血圧 94/66 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 94 %(room air)。腹部は平坦で、心窩部を中心に広範囲に圧痛を認める。血液所見:赤血球 502 万、Hb 15.3 g/dL、Ht 45 %、白血球…
50歳の男性。胸やけを主訴に来院した。1年前から揚げ物を食べた後に胸やけを自覚し、2か月前から毎日不快な胸やけがあるため受診した。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。喫煙は40本/日を30年間、飲酒は日本酒3合/日を30年間。身長 165cm、体重 85kg。上部消化管内視鏡像を別に示す。 この患者にあてはまるのはどれが。
54歳の男性。吐血を主訴に来院した。3日前から黒色便であったがそのままにしていたところ、今朝コップ1杯程度の吐血があったため救急外来を受診した。意識は清明。体温 36.4 ℃。脈拍 124/分、整。血圧 86/60 mmHg。呼吸数…
78歳の男性。悪心と腹痛とを主訴に来院した。腹痛は朝から生じ、徐々に右下腹部に移動し、増強してきたため受診した。身長160cm、体重54kg。体温37.8℃。脈拍92/分、整。血圧148/84mmHg。呼吸数20/分。腹部は平坦で、右下腹部に圧痛と反跳痛とを認める。血液所見:赤血球365万、Hb. 13.2g/dL、Ht…
35歳の男性。アジ、イカなどの刺身を食べた後に出現した上腹部痛を主訴に来院した。生来健康である。意識は清明。身長 170 cm、体重 66 kg。体温 36.1 ℃。 脈拍 64/分、整。血圧 118/78 mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。…
62歳の男性。血便を主訴に来院した。現病歴:本日夕食後に多量の暗赤色の便が出現し、ふらつきを自覚したため救急外来を受診した。特に腹痛や下痢を自覚していない。既往歴:30 年前から高血圧症と糖尿病で内服治療中。10 年前から心房細動に対してワルファリンを処方されている。最近、処方薬の増量や変更はない。生活歴:妻と 2人暮らし。喫煙は 50 歳まで 20 本/日を 20 年間。飲酒はビール350…
日齢6の新生児。NICUに入院中である。常位胎盤早期剥離のため緊急帝王切開で出生した。在胎26週4日、出生体重750gであった。出生6分で気管挿管が行われ、10分後には開眼した。その後NICU入院となり、呼吸管理を受けている。入院後、経口胃管を挿入し、日齢1から少量のミルクを開始した。本日、ミルク注入前に胃内にミルクが残っており、腹部が軽度膨満していた。体温36.7℃。心拍数124/分、整。血圧5…
71歳の女性。体重減少、易疲労感および腰背部痛を主訴に来院した。食欲が低下し、6か月で体重が7kg減少した。約1か月前から体調不良を自覚していたが家事はこなしていた。毎日30分散歩をしていたが、疲労感が強く休むことが多くなった。最近になって腰背部痛も出現してきたが、なんとか我慢できている。身長156cm、体重42kg。体温36.8℃。脈拍80/分、整。血圧136/80mmHg。呼吸数16/分。腹部…
81歳の女性。脳梗塞後のリハビリテーションのため入院中である。細菌性肺炎を併発し、2週間前から抗菌薬による治療を受けていた。1週間前から腹痛、下痢を訴えるようになり、昨日から下痢が頻回になった。意識は清明。身長 156 cm、体重 41 kg。体温 37.9 ℃。脈拍 80/分、不整。血圧 146/90 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 96 %(鼻カニューラ…
40歳の女性。人間ドックの上部消化管造影検査で胃に異常を指摘されたため来院した。上部消化管内視鏡像を示す。対応として適切なのはどれか。
76歳の男性。発熱と右季肋部痛とを主訴に来院した。昨日から右季肋部痛が出現し、今朝まで持続している。体温 38.1 ℃。血圧 124/86 mmHg。眼球結膜に黄染を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右季肋部に圧痛を認める。血液所見:白血球 17,600。血液生化学所見:総ビリルビン 6.9 mg/dL、直接ビリルビン 4.2 mg/dL、AST 371 U/L、ALT 297…
82 歳の女性。肺炎で入院中である。抗菌薬が投与され肺炎の症状は軽快していたが、3日前から頻回の水様下痢が続いている。高血圧症で内服治療中である。意識は清明。体温 37.6 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 138/78 mmHg。腹部は平坦、軟。下腹部に軽い圧痛を認める。血液所見:赤血球 380 万、Hb 12.0 g/dL、Ht 36 %、白血球 9,800、血小板 26…
62 歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。今朝、突然の吐血があり、家族が救急車を要請した。意識レベルは JCSⅠ-2。体温 36.5 ℃。心拍数 98/分、整。血圧 110/78 mmHg。呼吸数 20/分。SpO₂ 96 %(鼻カニューラ3L/分酸素投与下)。眼瞼結膜は軽度貧血様で眼球結膜に黄染を認める。腹部は膨満し波動を認める。下腿に浮腫を認める。直腸診で黒色便の付着を認める。
79歳の男性。右鼠径部から陰嚢にかけての膨隆を主訴に来院した。2年前から右鼠径部の膨隆を自覚していた。昨夜から還納できなくなり今朝から疼痛を伴うため受診した。意識は清明。身長165cm、体重50kg。体温35.9℃。脈拍64/分、整。血圧140/66mmHg。呼吸数16/分。腹部は平坦、軟で、右鼠径部から陰嚢にかけて膨隆を認める。皮膚表面に変化を認めない。徒手的還納はできなかった。血液所見:赤血球…
50歳の男性。2か月前から続く下痢と粘血便とを主訴に来院した。1週前から1日に6、7回の粘血便を認めている。海外渡航歴はない。身長164cm、体重54kg。体温37.8℃。脈拍88/分、整。血圧120/60mmHg。眼瞼結膜は軽度貧血様である。内視鏡検査では結腸に多発性のびらんと潰瘍とを認める。採取された結腸粘膜生検組織のH-E染色標本を別に示す。 本標本に認められる所見はどれか。3つ選べ。
34 歳の女性。腹痛、下痢および発熱を主訴に来院した。現病歴:2日前に夫婦で焼き鳥と鳥刺しを食べた。昨日深夜に腹痛と悪寒とで目を覚まし、トイレに駆け込んだところ水様下痢であった。朝までに5、6回の水様下痢と1回の嘔吐があり、夫に連れられて受診した。夫は下腹部痛はあるが、下痢はない。
10 歳の男児。発熱のため父親に連れられて来院した。5か月時に慢性肉芽腫症と診断された。5日間にわたる発熱と食欲不振が改善しないため受診した。意識は清明。身長 134 cm、体重 29 kg。体温 38.2 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 90/50 mmHg。SpO2 99 %(room…
78歳の男性。胃病変の精査と治療とを希望して来院した。 現病歴:2年前から心窩部痛を自覚していた。自宅近くの診療所で上部消化管造影検査を受け、異常を指摘されたため紹介されて受診した。上部消化管内視鏡検査で同様に異常所見を認め、4か所の生検のうち1か所は組織診断分類Group5で、手術適応と考えられた。 既往歴:10年前から高血圧症で治療中。…
66歳の男性。黒色便を主訴に来院した。今朝、排便したところタール状の下痢便であったため受診した。意識は清明。身長 168 cm、体重 56 kg。体温 36.2 ℃。 脈拍 88/分、整。血圧 102/70 mmHg。呼吸数 14/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾 を触知しない。血液所見:赤血球 340 万、Hb 10.5 g/dL、Ht 31 %、白血球 8,800、 血小板 29…
58歳の女性。健康診断で異常を指摘されたため来院した。自覚症状はない。飲酒歴はない。輸血歴はない。身長152cm、体重72kg。血圧152/84mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経診察で異常を認めない。血液所見:赤血球385万、Hb 12.5g/dL、Ht…
72歳の男性。発熱と全身の倦怠感を主訴に来院した。 現病歴:2か月前に37℃台の発熱があり、かかりつけ医から抗菌薬を処方された。7日後に解熱したが、倦怠感と食欲低下は持続していた。10日前から38℃台の発熱があり、再度かかりつけ医を受診した。抗菌薬と解熱薬とを処方されたが、発熱と倦怠感が持続するため受診した。 既往歴:高血圧症と糖尿病で内服治療中。…
72歳の女性。嚥下困難を主訴に来院した。2か月前から固形物が飲み込みにくいことを自覚し徐々に増悪するため受診した。体温36.4℃。脈拍60/分、整。血圧132/72 mmHg。表在リンパ節を触知しない。腹部は平坦、軟。食道の内視鏡写真を別に示す。考えられる疾患はどれか。
52歳の男性。両側の肺腫瘤を指摘されて来院した。2年前にS状結腸癌のため他院で手術を受けており、2日前に経過観察のため行われた胸部 CTで肺野に結節影が認められたため紹介されて受診した。喫煙は 20 本/日を 23 年間。意識は清明。 身長 175 cm、体重 90 kg。体温 36.8 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 132/82 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98 %(room…
77 歳の男性。発熱と全身倦怠感とを主訴に来院した。10 日前から 38 ℃前後の発熱があった。非ステロイド性抗炎症薬を内服したが全身倦怠感が増悪したため受診した。意識は清明。体温 39.1 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 102/48 mmHg。呼吸数 14/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めないが、右季肋部に叩打痛を認める。
78歳の男性。呼吸困難と下腿浮腫とを主訴に来院した。現病歴:心不全、心筋梗塞および高血圧症にて自宅近くの診療所に通院中であった。2か月前から階段を上がる際に胸部の違和感を覚えるようになった。1か月前から歩行時の呼吸困難と下腿浮腫とを自覚するようになった。呼吸困難は徐々に悪化し、10mさえも歩くことが困難になり受診した。…
84 歳の男性。早期胃癌の治療のため入院中である。現病歴:2か月前から上腹部痛を自覚し、改善がないため受診した。上部消化管内視鏡検査で胃前庭部小彎の早期胃癌と診断された。5日前に入院し、翌日に内視鏡的粘膜下層剝離術が行われたが、同日夜に 200 mL 程度の吐血があり、緊急で内視鏡的止血術が行われた。吐血した際には激しい咳を伴っていた。昨日から 38.7℃の発熱と呼吸困難とを自覚している。
52歳の男性。人間ドックの上部消化管内視鏡検査で胃前庭部に2cmの胃癌を指摘され受診した。治療方針の決定に有用なのはどれか。2つ選べ。
47歳の女性。食欲不振を主訴に来院した。2か月前から立欲が低下し、体重が3kg減少したため受診した。意識は清明。身長 156cm、体重 46kg。体温36.0℃。脈拍 80/分。整。血圧128/72mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頚部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
71歳の女性。人間ドックで異常を指摘されたため来院した。半年前の人間ドックの内視鏡検査で胃体部に直径約3.0cmの可動性良好な粘膜下腫瘍を指摘されたため受診した。腹部CTで他臓器に病変は認めない。腫瘍組織のH-E染色標本、KIT(c-kit遺伝子産物)及びCD34に対する免疫組織化学染色標本を別に示す。 治療として最も適切なのはどれか。
76 歳の女性。胃癌の治療のため来院した。現病歴 : 健康診断の上部消化管内視鏡検査と生検で胃癌と診断されたため治療の目的で受診した。同健康診断で血中 Helicobacter pylori 抗体陽性を指摘された。既往歴 : 20 年前から高血圧症で自宅近くの診療所に通院中。生活歴 : 夫と長女の家族と暮らしている。喫煙歴と飲酒歴はない。家族歴:父親が心筋梗塞。母親が胃癌。
44歳の女性。人間ドックで肝機能障害を指摘され来院した。輸血歴、飲酒歴、家族歴に特記すべきことはない。眼球結膜に黄染を認めない。血液所見:赤血球496万、Hb 14.8g/dL、Ht 44%、白血球5,200、血小板25万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン3.9g/dL、AST 26U/L、ALT 32U/L、ALP 238U/L(基準38~113)、γ-GT…
35歳の女性。職場の健康診断で肝機能検査の異常を指摘されて来院した。自覚症状はない。昨年も同様の指摘をされたがそのままにしていた。飲酒は機会飲酒。常用薬はなく、自然食品やサプリメントも服用していない。身長 163 cm、体重 56 kg。体温 36.3 ℃。脈拍 56/分、整。血圧 116/62…
62歳の男性。腹部膨満感と褐色尿を主訴に来院した。1か月前から腹部膨満感と時々、尿の色が濃くなることを自覚していた。飲酒は機会飲酒で、薬剤の服用はない。身長 169 cm、体重 62 kg。体温 36.1 ℃。脈拍 68/分、整。血圧 134/86 mmHg。呼吸数 14/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白…
76歳の男性。腹痛と下痢とを主訴に来院した。現病歴:50 歳台から軟便傾向であり、ときに水様下痢となっていた。本日、早朝に下痢、腹痛が出現した。自宅近くの診療所を受診し、細胞外液の輸液を受けたが改善しないため、紹介されて受診した。血便や嘔吐はない。既往歴:55 歳ごろに過敏性腸症候群と診断され、6か月間治療を受けたことがある。65…
78歳の男性。背部痛、食欲不振と体重減少を主訴に来院した。3か月前から時々食後の背部痛を自覚していた。最近になり食後頻回に背部痛を認め、痛みは鈍痛で時に持続して眠れないことがあった。食欲も徐々に減衰した。体重は6か月で7kg 減少し、起き上がれないこともあるため受診した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は 20 本/日を 40 年間。飲酒は日本酒 2合/日を 40 年間。80…
54歳の女性。7時間前から心窩部痛を自覚したため救急外来を受診した。意識は清明。体温 38.5 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 154/94 mmHg。腹部は平坦で、右季肋部に圧痛を認める。血液所見:赤血球 433 万、Hb 14.0 g/dL、Ht 42 %、白血球 12,400、血小板 17 万。血液生化学所見:アルブミン 4.5 g/dL、AST 24 U/L、 ALT 18 U/L、LD…
61歳の男性。心窩部痛を主訴に救急車で搬入された。7日前に腰痛を自覚し自宅近くの診療所でNSAIDを処方されていた。今朝急に心窩部痛が出現し急速に増強するため救急車を要請した。意識は清明。身長173cm、体重67kg。体温36.0℃。心拍数88/分、整。血圧124/80mmHg。呼吸数20/分。SpO2…
40歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。昨日から心窩部痛を自覚していた。本日夕方、突然に激痛となり、動けなくなったため救急搬送された。身長172cm、体重52kg。体温37.0℃。心拍数116/分、整。血圧138/60mmHg。呼吸数18/分。SpO2 97%(room…
67歳の男性。2か月前から持続する心窩部痛と背部痛を主訴に来院した。3か月間で体重が 10 kg 減少している。意識は清明。腹部は平坦で、心窩部に径 5cmの固い腫瘤を触知する。血液所見:赤血球 395 万、Hb 12.9 g/dL、Ht 38 %、白血球 8,100。血液生化学所見:総蛋白 6.7 g/dL、総ビリルビン 0.7 mg/dL、AST 44 U/L、ALT 41 U/L、ALP…
53歳の男性。3か月前から持続する上腹部痛を主訴に来院した。25歳ごろからアルコールを多飲している。上腹部に圧痛を認める。血液生化学所見:総ビリルビン 1.0 mg/dL、AST 84 U/L、ALT 53 U/L、ALP 258 U/L(基準 115〜359)、 γ-GTP 110 U/L (基準8〜50)、アミラーゼ 215 U/L (基準 37〜160)、空腹時血糖 278…
42歳の男性。腹痛を主訴に来院した。昨日昼から心窩部痛を自覚していた。今朝、起床時に嘔吐した。その後右下腹部痛を自覚し、徐々に増悪するため受診した。身長170cm、体重78kg。体温37.3℃。脈拍84/分、整。血圧126/78mmHg。呼吸数16/分。SpO2 99%(room air)。腹部は平坦で、右下腹部に圧痛と反跳痛を認める。血液所見:赤血球486万、Hb 15.2g/dL、Ht…
6歳の女児。腹痛と血便を主訴に来院した。昨日から腹痛を訴え、本日血便がみられたため、母親に連れられて受診した。2日前に近所の店で焼肉を食べたという。意識は清明。体重20kg。体温37.5℃。脈拍 90/分、整。血圧 110/60 mmHg。呼吸数…
43 歳の女性。意識障害を主訴に救急車で搬入された。一昨日の午後から上腹部痛、背部痛および悪心が出現し、自宅近くの医療機関を受診し鎮痛薬と制吐薬とを処方されたが無効だった。本日早朝から呼びかけに返答できなくなり夫が救急車を要請した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。喫煙歴と飲酒歴はない。意識は傾眠状態だが唸り声をあげながらうずくまってしまい仰臥位で診察を受けられない。身長 162 cm、体重…