30歳男性。気管支ぜん息の治療のため以下の薬剤が処方された。
(処方)
アドエア 125エアゾール 120吸入 1本
1回2吸入
1日2回 朝夕食後吸入
注:サルメテロールキシナホ酸塩及びフルチカゾンプロピオン酸エステルを含有する加圧式定量噴霧吸入器(pMDI)。1吸入で、サルメテロールとして 25μg 及びフルチカゾンプロピオン酸エステルとして 125μg を吸入できる。
この処方薬で生じる可能性のある副作用として誤っているのはどれか。1つ選べ。
1. アナフィラキシー
2. 肺炎
3. 口腔カンジダ症
4. 振戦
5. 血清カリウム濃度上昇
上記の処方薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1. フルチカゾンは、細胞質のグルココルチコイド受容体に結合し、核内に移行する。
2. フルチカゾンは、NF-κB を活性化して、抗炎症作用を示す。
3. サルメテロールは、気管支平滑筋のアドレナリン β2受容体を刺激し、アデニル酸シクラーゼを活性化する。
4. フルチカゾンは、血糖上昇作用を有するが、サルメテロールはその作用を減弱する。
5. サルメテロールは、心機能抑制作用を有するが、フルチカゾンはその作用を減弱する。