問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
72歳の男性。皮膚筋炎のため1か月前から入院中である。副腎皮質ステロイドと免疫抑制薬とを内服している。2日前に痛みを伴う皮疹が左上腹部に出現し、1日前から抗ウイルス薬の全身投与を開始した。今朝、体幹と四肢とに多発する孤立性の皮疹を認めた。胸腹部の写真を別に示す。
この患者への対応で正しいのはどれか。
a. 個室隔離が必要である。
b. アスピリンは禁忌である。
c. 直ちにワクチン接種を行う。
d. 副腎皮質ステロイド内服を直ちに中止する。
e. 皮疹には副腎皮質ステロイド外用薬を使用する。
通常の帯状疱疹は接触予防策で十分であるが、免疫不全者では播種性(全身性、基準として3分節以上)となる場合があるので、その場合は空気予防策が必要となる。
帯状疱疹ウイルスは空気感染する。