問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
28歳の男性。上腹部膨満感を主訴に来院した。6か月前から食後に上腹部の膨満感を自覚するようになった。自宅近くの診療所で投薬を受けたが改善せず、食事中にも症状を感じるようになったため受診した。体重減少や便通異常はなかったという。
腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音は正常である。血液生化学検査、腹部超音波検査、便潜血検査および上部消化管内視鏡検査で異常を認めない。
最も考えられる疾患はどれか。
a. 膵癌
b. 大腸癌
c. 過敏性腸症候群
d. スキルス型胃癌
e. 機能性ディスペプシア(FD)