26歳の女性。2週前から動悸が続くことを主訴に来院した。階段昇降時に息切れが出現する。喘息の既往はない。

体温37.3℃。脈拍120/分、整。血圧158/60mmHg。頸部に弾性硬のびまん性の甲状腺腫を認める。甲状腺に圧痛はない。心音に異常を認めない。赤沈15mm/1時間。

血液所見:赤血球420万、Hb 13.0g/dL、Ht 42%、白血球6,000。血液生化学所見:TSH 0.1μU/mL (基準0.2~4.0)、FT4 4.6ng/dL (基準0.8~2.2)、TRAb 1.0IU/L (基準1.0以下)。CRP 0.2mg/dL。心電図は洞頻脈。胸部エックス線写真で心胸郭比は42%、肺野に異常を認めない。99mTcO4-甲状腺シンチグラムを別に示す。

治療薬として適切なのはどれか。

a. 抗菌薬

b. β遮断薬

c. 無機ヨード

d. 抗甲状腺薬

e. 副腎皮質ステロイド

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)