12歳の男児。学校に行けないことを主訴に両親とともに来院した。 4月に中学校に入学したが、5月初めから朝、頭痛や腹痛を訴えて学校を休み始め、7月からは全く登校できなくなった。夜寝る前には「明日は学校に行く」と言って準備をする。両親が登校を促し付き添うと、校門までは行くものの校内に入ることはできない。外出はしないが家では趣味などをして過ごしている。近くの診療所を受診し身体的な検査を受けたが異常は認められず、診療所からの紹介もあって受診した。受診時、礼節は保たれ、応答も適切である。本人は「学校に行かなくてはいけないと思うが、行けない」と述べる。

現時点での対応として適切なのはどれか。

a. 転校を勧める。

b. 入院を勧める。

c. 抗不安薬を処方する。

d. 催眠療法を導入する。

e. 無理に登校させないよう親を指導する。

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システム設計・解説記入:米澤 昌紘(X : @leknyan
(医師/日本橋内科クリニック院長)