問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
生後3週の新生児。吐乳を主訴に母親に連れられて来院した。在胎39週、2,860gで出生した。5日前から嘔吐がみられ、次第に哺乳の度に嘔吐がみられるようになったため受診した。今朝からまだ排尿がない。
現在の体重は2,920 g。体温36.6℃。脈拍120/分、整。血圧90/62mmHg。皮膚のツルゴールは著明に低下しており、上腹部は軽度膨満している。
血液所見:赤血球420万、白血球9,600、血小板24万。血液生化学所見:Na. 131mEq/L、K 3.4mEq/L、Cl 86mEq/L。動脈血ガス分析(room air):pH 7.51、PaCO2 43Torr、PaO2 97 Torr、HCO3 -33mEq/L、BE(base. excess) +7.6mEq/L。上腹部の超音波像を別に示す。
この患児に最も適切な初期輸液の組成はどれか。
Kと乳酸を含まないものを選ぶ。