指導医、研修医および看護師の3人が救急外来で夜間当直中に、胸痛と呼吸困難とを訴える50 歳の男性が搬入されてきた。研修医が心電図モニターの装着、静脈路確保などの処置を行っていたところ、患者が心肺停止状態となり、指導医が胸骨圧迫を開始した。心電図モニター上、心室細動を認めた。一時的な胸骨圧迫の中断のもと、研修医が150Jで電気的除細動を行った直後、患者の傍らにいた看護師が突然、意識を消失して倒れた。研修医が確認したところ看護師の呼吸は停止し、脈を触知しなかった。

この看護師の病態として、まず想起すべきなのはどれか。

a. 心室細動

b. 房室ブロック

c. くも膜下出血

d. 急性冠症候群

e. 神経失調性失神

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)