検査前確率について正しいのはどれか。
医師の届け出義務が医師法に規定されているのはどれか。
介入を伴う臨床研究について正しいのはどれか。
糖質の過剰摂取と肉体労働が発症のリスクとなるのはどれか。
インフォームド・コンセントについて誤っているのはどれか。
Alzheimer型認知症よりもうつ病でみられることが多いのはどれか。
標準予防策(standard precautions)について正しいのはどれか。
食物繊維の十分な摂取によって発症リスクが低下するのはどれか。
インフォームド・コンセントについて正しいのはどれか。
医師の職業倫理に反するのはどれか。
市民への健康教育として適切な内容はどれか。
人生の最終段階における医療およびケアの意思決定について適切なのはどれか。
リスクファクターと疾患の組合せで正しいのはどれか。
入院診療計画書に記載が求められていないのはどれか。
担当した患者の症例報告を論文発表することにした。適切なのはどれか。
血痰の原因を検索するうえで優先度が低いのはどれか。
インシデントレポートで正しいのはどれか。
介入研究はどれか。
高度の呼吸困難を急速にきたした患者に、救命のため迅速に外科的気道確保を行うこととなった。前頸部の模式図を別に示す。 気道に入る最も適切な部位はどれか。
医師から患者への閉鎖型質問はどれか。
歩行時の姿位を図に示す。この患者の左下肢に予想されるのはどれか。
昏睡を呈する頭部外傷患者の初期診療において最優先すべきなのはどれか。
がんの終末期で在宅医療と介護を受けている患者のQOLについて正しいのはどれか。
心電図と同期させた頸静脈波の模式図を示す。矢印で示す波が消失するのはどれか。
院内の医療安全を推進する上で誤っているのはどれか。
インシデントレポートについて正しいのはどれか。
ヘルシンキ宣言で述べられているのはどれか。
社会保障制度について正しいのはどれか。
緊急気管切開を考慮すべき疾患はどれか。
局所麻酔下で患者に外科的処置を行う際の正しい方法はどれか。
医療面接において解釈モデルを尋ねる目的として正しいのはどれか。
慢性腎臓病の重症度分類を別に示す。 A1からA3の方向(横軸方向)の区分を規定する指標はどれか。
異常呼吸あるいは息切れを主訴とする患者の所見と原因の組合せについて正しいのはどれか。
医師の行動として適切なのはどれか。
吐血よりも喀血を示唆する所見はどれか。
やせと続発性無月経の学生アスリートの診療で注意すべき合併症はどれか。
がん検診に用いられる検査と対象疾患の組合せで正しいのはどれか。
降圧薬を服用中の高齢患者から「時々、薬を飲み忘れます」と申告があった。 この患者の服薬アドヒアランスの把握と指導のために最も有用なのはどれか。
入院中の高齢者が夜間のせん妄を発症したとき、せん妄を増悪させるのはどれか。
乳児において循環血液量減少性ショックを生じる可能性がある疾患はどれか。
リスボン宣言における患者の権利に含まれないのはどれか。
マタニティ・ブルーズについて正しいのはどれか。
多数の傷病者が発生した場面でトリアージを行う際、脈拍 108/分、整、呼吸数 14/分で、歩くことはできず、簡単な指示に従うことができる状態の患者に適用すべきトリアージタッグはどれか。
成長および発達に異常を認めない体重9kgの1歳0か月の男児が1日に必要とするエネルギー量(kcal)はどれか。
肺炎で入院中の患者の診療記録を以下に示す。下線部のうち SOAP の記載法にあてはまらないのはどれか。
医薬品の有効性・安全性評価のうち、製造販売前の最終段階で実施するのはどれか。
尿素窒素 28 mg/dL、血糖 90 mg/dL、Na 125 mEq/L。 計算による血漿浸透圧(mOsm/kgH2O)の推定値はどれか。
地域保健について正しいのはどれか。
医師法に規定されないのはどれか。
医療機関における麻薬の管理・取扱いについて誤っているのはどれか。
患者の言葉のうち幻聴ではないと考えられるのはどれか。
径2cmのリンパ節で癌の転移よりも炎症性の腫大を疑うのはどれか。
女性の骨盤内炎症性疾患を最も示唆する身体所見はどれか。
病院の臨床機能評価指標(クリニカルインディケーター)に含まれないのはどれか。
血液生化学検査について正しいのはどれか。
尿道カテーテル留置の目的で最も適切なのはどれか。
他の医療機関の治療で症状が改善しない患者が受診した。医療面接で解釈モデルを尋ねているのはどれか。
疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
患者の信頼を得るために、医師が最も心掛けるべきなのはどれか。
成人の筋骨格系の診察において正しいのはどれか。
診療録について誤っているのはどれか。
病原体と感染予防策の組合せで適切でないのはどれか。
医療安全について正しいのはどれか。
Lambert-Eaton 症候群を合併する腫瘍として最も頻度が高いのはどれか。
他の医療機関で異常を認めないと説明された後も、不安が続いている患者が来院した。対応する医師の医療面接における言葉として適切でないのはどれか。
関節リウマチの関節外症状としてみられないのはどれか。
肥満のある高血圧症の患者が行動変容の準備期に入ったと考えられるのはどれか。
抗菌薬の適正使用について誤っているのはどれか。
浮腫をきたした場合、片側に出現するのはどれか。
胎児期に血液酸素飽和度が最も低いのはどれか。
トリアージタッグ〈識別札〉について誤っているのはどれか。
SPIKESモデルに基づく悪い知らせの伝え方について正しいのはどれか。
正期産児における体重増加不良の所見はどれか。
微生物検査で塗抹鏡検に適した品質の良い喀痰の好中球の数と扁平上皮細胞の数との組合せで正しいのはどれか。ただし、数値は倍率100倍で鏡検時の1視野あたりの細胞数を表す。
患者の自己決定を支援するための医師の行為として適切でないのはどれか。
ある研究結果の表を示す。この研究方法はどれか。
身体診察の異常所見とその診察に適した体位との組合せで正しいのはどれか。
造影CTを施行するにあたり事前に確認すべきこととして最も重要なのはどれか。
身体診察と用いる手指の部位との組合せで適切なのはどれか。
成人と比較したときの乳児の特徴はどれか。
妊娠による母体の生理的変化について正しいのはどれか。
虐待が疑われる小児を診察した際の対応として適切なのはどれか。
意識障害のある患者の眼の診察で、最も緊急性が高い所見はどれか。
セカンドオピニオンについて正しいのはどれか。
成人を対象としたインフォームド・コンセントについて正しいのはどれか。
意識障害のある患者に行うことが困難な身体診察はどれか。
外来を受診する全身性エリテマトーデス患者を対象に、診療内容と生活の質〈QOL〉の関係を明らかにするための研究を行いたい。患者が外来を受診する際、5分程度で回答できる無記名アンケートの実施を考えている。採血など侵襲のある行為は伴わない。誤っているのはどれか。
診療録における SOAP の A に該当するのはどれか。
瞳孔異常をきたす原因と所見の組合せで誤っているのはどれか。
診療ガイドラインについて正しいのはどれか。
医療面接におけるシステムレビュー〈review of systems〉はどれか。
心音のⅢ音について正しいのはどれか。
複数の医療機関や診療科から処方されている患者の服薬調整について正しいのはどれか。
身体診察の所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。
経鼻胃管について正しいのはどれか。
解釈モデルを知るための質問として適切でないのはどれか。
筋肉注射に適さないのはどれか。
医療面接で開放型の質問を用いる利点はどれか。
眼の加齢による調節力の低下に関与するのはどれか。
救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を以下に示す。研修医:「8か月の男児です。2日前か ら38℃台の発熱、咳嗽、鼻汁が続くため来院しました。保育所で同じような症状のお子さんがいるようです。4種混合ワクチンは2回接種されています。眼球結膜の充血はありません。軽度の喘鳴を認めました。鼻汁がひどく SpO2 がルームエアーで94%であり、入院も考慮する必要があると思います」
喫煙に関して正しいのはどれか。
ランダム化比較試験〈RCT〉について正しいのはどれか。
腰椎穿刺について正しいのはどれか。
治療後の経過に関して主治医以外に相談を希望する場合、助言や情報提供を行う施設はどれか。
腹部診察所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。
感染性心内膜炎を示唆する皮膚所見はどれか。
写真を別に示す。気管挿管に用いる器具はどれか。
排尿障害の診断で、まず行うのはどれか。
心電図を別に示す。 認められる所見はどれか。
薬物と副作用の組合せで誤っているのはどれか。
喫煙について誤っているのはどれか。
上腕骨骨幹部骨折に合併することが多い運動麻痺はどれか。
「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」について正しいのはどれか。
子宮頸癌罹患と最も関連が深いのはどれか。
死にゆく人の心の動きを、否認、怒り、取引き、抑うつ、受容の5段階で表し、終末期ケアの在り方に影響を与えた“On death and dying”(死ぬ瞬間)の著者はどれか。
心拍出量増加、体血管抵抗減少、中心静脈圧低下および肺動脈楔入圧低下の血行動態を示すのはどれか。
コミュニケーションツールの一つであるSBAR (Situation, Background,Assessment, Recommendation) に基づいて、研修医が指導医に担当患者の病状を報告している。
右上肢に運動失調をきたす病変部位はどれか。
成人の頸部・前胸部、上腕部・前腕部を別に示す。成人における末梢挿入中心静脈カテーテルの適切な刺入部位はどれか。
膵臓癌の終末期で入院している52歳の患者の在宅医療について誤っているのはどれか。
医師法第1条の条文を示す。「医師は、医療と保健指導を掌ることによって、(ア)の向上と増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする 。」(ア)に入るのはどれか。
妊娠後期に比べ妊娠初期に高値を示すのはどれか。
正常の胎児循環において最も酸素分圧の高い血液が流れている部位はどれか。
高齢者総合機能評価〈CGA〉において、復唱を用いて評価するのはどれか。
失神している患者の心電図モニターの波形を別に示す。直ちに投与すべきなのはどれか。
貧血の症候として誤っているのはどれか。
閉眼しているが名前を呼ぶと容易に開眼し、眼球は左方に偏位し、発語は一切無く、左上下肢には合目的な運動があり、左手は離握手に応じるが右半身は完全麻痺であった。この患者のJapan Coma Scale(JCS)とGlasgow Coma Scale(GCS)の組合せで正しいのはどれか。
甲状腺の診察で正しいのはどれか。
第Ⅲ相臨床試験に該当するのはどれか。
体静脈圧が上昇して浮腫が生じるのはどれか。
右内側縦束<MLF>の病変で障害されるのはどれか。
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の病態について正しいのはどれか。
患者の訴えのうち、抑うつ状態を最も疑わせるのはどれか。
腹部エックス線写真を別に示す。腹部の診察で波動が認められると考えられるのはどれか。
聴診所見と呼吸器疾患の組合せで誤っているのはどれか。
輸血後 GVHD で正しいのはどれか。
妊娠、分娩、産褥期における母体血中ホルモン値の変化を別に示す。実線Aが表しているのはどれか。ただし、各線はa〜eのいずれかに該当する。
出血性ショックによる意識障害のある患者が付き添いなく救急搬送され、緊急手術が必要であると判断された。患者は他院に通院歴があることが判明している。 医療者の行為として誤っているのはどれか。
加齢に伴う変化について正しいのはどれか。
ショックの原因と治療薬の組合せで正しいのはどれか。
Which of the following diseases needs airborne precautions?
広範な筋肉内出血の原因となるのはどれか。
急性期病院から機能回復を目的とする病院への転院について患者および家族と相談することになった。 同席を依頼すべき院内の職種はどれか。
嚥下機能検査にて経口摂取が可能であると判断された誤嚥性肺炎の既往を持つ高齢者への対応として適切でないのはどれか。
徒手筋力テストの図を示す。矢印の方向に頭部を動かしている。 主に働く筋はどれか。
腰椎穿刺において穿刺針がくも膜下腔に達するまでに通過する組織の順で正しいのはどれか。
動脈血ガス分析の採血について正しいのはどれか。
皮内注射について正しいのはどれか。
老人性難聴の発症に最も関連が深いのはどれか。
異常呼吸と疾患の組合せで誤っているのはどれか。
発語は流暢で話し言葉の理解も良好だが、復唱が不能なのはどれか。
双極性障害でみられる思考障害はどれか。
女性の乳房腫瘤で乳癌を最も示唆するのはどれか。
月経周期におけるホルモン変動と関連がないのはどれか。
子宮内膜症を強く疑う所見はどれか。
外傷の初期診療において迅速簡易超音波検査〈FAST〉で確認するのはどれか。
医療面接において患者と良好なコミュニケーションを行うために適切なのはどれか。
地域医療構想で用いられる病床機能区分に含まれないのはどれか。
妊娠高血圧症候群の重症化の指標となるのはどれか。
成人の三角筋での筋肉注射で、注射部位が遠位側にずれると起こりやすくなる合併症はどれか。
乳癌を心配して来院した患者の診察で正しいのはどれか。
ある疾患に罹患している検査前確率が0.1%と推測される患者に、感度90%、特異度80%の検査を行う。検査後確率を計算するための2×2表を示す。検査が陽性だった場合の検査後確率で正しいのはどれか。
シリンジを用いて静脈採血を行う手順を示す。駆血帯を外す時点はどれか。
腹部の触診で呼吸に応じて移動する腫瘤はどれか。
心拍数と脈拍数が一致しにくいのはどれか。
敗血症性ショックに対する循環器作用薬の第一選択となるのはどれか。
医療面接におけるシステムレビュー(review of systems)で正しいのはどれか。
出生後30分を経過した在胎40週の新生児で異常を疑う所見はどれか。
妊娠中の薬物療法の原則について正しいのはどれか。
胎児心拍数陣痛図において、胎児の健康状態の悪化が最も懸念される所見はどれか。
直径 10 cm の子宮筋層内筋腫が原因となって生じ得るのはどれか。
24時間蓄尿検査で摂取量が評価できるのはどれか。
良性発作性頭位めまい症について正しいのはどれか。
妊娠高血圧症候群の病型分類に含まれないのはどれか。
2016 年および 2019 年に行われた国民生活基礎調査で、病気やけが等で自覚症状がある人数を人口 1,000 人比で求めた有訴者率を、性別と症状別にグラフに記したものを別に示す。A の症状はどれか。
生活習慣の改善で発症予防が期待できる疾患はどれか。
院内感染対策チーム(ICT)で正しいのはどれか。
せん妄の症候でないのはどれか。
基準値が特定の疾患の有無を判断する目的で設定されているのはどれか。
eGFRを求めるために血清クレアチニン値と性別の他に必要なのはどれか。
大量吐血患者が救急車で搬入された。意識レベルは JCSⅠ-1。体温 36.5 ℃。心拍数 120/分、整。血圧 80/50 mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 100 %(リザーバー付マスク6L/分 酸素投与下)。初期対応で投与すべき輸液はどれか。
医療面接を行う上での医師の態度として適切なのはどれか。
酸素投与法、酸素流量と想定される吸入酸素濃度の組合せで正しいのはどれか。
座位から体幹を前傾させると、より明瞭になる聴診所見はどれか。
救急外来を受診した感染症が疑われる患者で敗血症の存在を考慮する評価項目として、意識レベルとともに有用なのはどれか。
慢性疼痛痛患者への共感を示す言葉として、適切なのはどれか。
筋萎縮性側索硬化症の診断に有用なのはどれか。
触診による腹膜刺激徴候の確認で誤っているのはどれか。
研修医がコンサルテーションを依頼するときの配慮で適切でないのはどれか。
成人患者に対する血液培養検体の採取方法について正しいのはどれか。
咽頭痛を訴える患者に確認すべき緊急性の高い随伴症状はどれか。
周術期の肺塞栓症に対する予防法として正しいのはどれか。
患者の訴えのうち、抑うつ状態が最も考えられるのはどれか。
行動変容のステージと患者へのアプローチの組合せで適切なのはどれか。
診療に関する諸記録について誤っているのはどれか。
生存権及び国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務に関する日本国憲法第25条に規定されているのはどれか。
医療チームが患者のQOLを評価する際に誤っているのはどれか。
関節リウマチで関節炎がみられないのはどれか。
死亡診断書ではなく死体検案書が発行される状況はどれか。
縦軸に20歳時の発達・発育量を100%としたときの値、横軸に年齢を示す。神経系の正常な発達・発育を示しているのはどれか。
大動脈解離による腰背部痛の特徴はどれか。
アルコール依存症でみられる神経学的所見のうち、小脳失調の所見はどれか。
シリンジを用いた静脈採血について適切なのはどれか。
感染症が疑われている患者のバイタルサインを示す。意識レベル GCS 15。体温 39.2 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 92/50 mmHg。呼吸数 26/分。quick SOFA (Sequential Organ Failure Assessment) スコアはどれか。
10 歳の男児の左顔面にボールが当たり、その直後から物が二重に見え、悪心が出現している。上方視の状態を別に示す。最も考えられる骨折部位はどれか。
抗菌薬の使用で正しいのはどれか。
貧血を認める患者の爪の写真を別に示す。考えられるのはどれか。
関節可動域で内旋および外旋を測定する関節はどれか。
幼児期以降に筋力低下が明らかになるのはどれか。
正面および側面の頸部写真を別に示す。緊急気道確保時に穿刺あるいは切開するのに最も適した部位はどれか。
処方箋について正しいのはどれか。
成人の動脈血ガス分析を目的とした大腿動脈からの採血について正しいのはどれか。
健康日本21(第二次)で摂取量の目標値が設定されているのはどれか。
妊娠末期の女性生殖器におけるオキシトシンの作用部位はどれか。
成人女性の婦人科診察時の双合診で正しいのはどれか。
DNAR指示について正しいのはどれか。
マラリアを診断するために用いる染色法はどれか。
疾病と腹部診察所見の組合せで正しいのはどれか。
急性副鼻腔炎の症状のうち、緊急手術の必要性を示唆するのはどれか。
関節リウマチの診断において最も有用なのはどれか。
疾患と腹部診察所見の組合せで正しいのはどれか。
Ⅱ音の奇異性分裂をきたすのはどれか。
咳嗽を主訴に受診した、喫煙をしている 25 歳男性の問題志向型医療記録に基づいた診療録の一部を以下に示す。記載する場所が誤っているのはどれか。
うつ病でみられるのはどれか。
高齢者の嚥下障害の原因とならないのはどれか。
浸透圧利尿による多尿をきたすのはどれか。
高齢者の個性と尊厳を尊重する介護の在り方について適切なのはどれか。
腎盂腎炎の診断に最も有用なのはどれか。
病歴聴取で、家族内に同じ疾患の患者が存在することが、診断に最も有用な疾患はどれか。
疾患と特徴的な症候との組合せで誤っているのはどれか。
直腸指診について正しいのはどれか。
外傷の初期診療において迅速簡易超音波検査(FAST)で確認するのはどれか。
疾患とリスクファクターの組合せで誤っているのはどれか。
妊娠12週の女性に比較的安全に使用できる抗菌薬はどれか。
地域連携クリニカルパスについて誤っているのはどれか。
2,000mLの維持輸液(電解質組成:Na+ 35mEq/L、K+ 20mEq/L、Cl- 35mEq/L)に相当する食塩<NaCl>の量に最も近いのはどれか。
散瞳して行う検査はどれか。
産業保健における過重労働対策として適切でないのはどれか。
婦人科診察の双合診で正しいのはどれか。
高度な門脈圧亢進を伴う肝硬変患者で認められないのはどれか。
膝の疼痛を主訴に来院した患者と医師との会話を以下に示す。医師 「今日はどうされましたか?」患者 「左の膝が痛いので来ました」医師 「そうですか。もう少し詳しく教えて下さい」患者 「平らなところを歩いているときはそうでもないのですが、最近、階段で膝が痛くなります」
医師が学術会議で発表する際、職業倫理に反する行動はどれか。
両側下肢に痙縮を呈する患者の歩容はどれか。
末梢神経伝導検査が診断に有用なのはどれか。
疾患・状態とそのリスクとなる行動との組合せについて誤っているのはどれか。
ある疾患に対する感度84%、特異度96%の検査の陽性尤度比はどれか。
介護保険の強制加入の開始年齢はどれか。
腹部の触診で正しいのはどれか。
公的医療保険の給付対象となるのはどれか。
成人の栄養状態評価に用いられる皮下脂肪厚の計測部位はどれか。
パルスオキシメトリについて正しいのはどれか。
聴診上wheezesのある患者の病態として気管支喘息よりうっ血性心不全を疑わせる所見はどれか。
乏尿をきたすのはどれか。
絞扼性イレウスの原因となりうるのはどれか。
咳嗽を伴うことが少ないのはどれか。
疾患と症状の組合せで誤っているのはどれか。
内視鏡下生検により採取された検体でH-E 染色による病理組織診断を行うために、検体を直ちに浸すのはどれか。
脊柱側弯症の検診で体幹を前屈させて観察するのはどれか。
医薬品医療機器総合機構が医療者から収集する副作用・感染症・不具合等の報告に含まれないのはどれか。
多職種でのチーム医療を妨げる要因はどれか。
急性咳嗽の原因として頻度が高いのはどれか。
世界的大流行を引き起こし、中世ヨーロッパでは黒死病として恐れられた感染症はどれか。
成人の安静時所見のうち異常なのはどれか。
疾患と聴診所見の組合せで正しいのはどれか。
瘙痒をきたしにくいのはどれか。
視診後の腹部診察順として正しいのはどれか。
52歳の男性。墜落外傷で尿道からの出血が止まらないため救急車で搬入された。自宅の庭木の手入れ中に誤ってはしごから墜落した。殿部の痛みのため歩けず、尿道からの出血が止まらないため救急車を要請した。
76歳の男性。背部痛と右上下肢の脱力とを主訴に来院した。今朝、午前7時ころ突然の背部から左頸部へ移動する痛みを自覚した。その後、徐々に疼痛が緩和してきたため、消炎鎮痛薬の貼付剤で様子をみていた。10分程して右上肢の脱力も出現した。ソファで休もうとしたところ、右下肢にも脱力があることに気付いた。横になって約30分でいずれの症状も改善したが、心配した家族とともに午前10時に受診した。
前脊髄動脈症候群の急性期にみられない徴候はどれか。
65歳の男性。胸部エックス線写真で異常陰影を認める。胸部CTで左上葉の径5cmの腫瘤を認め、大動脈下リンパ節は径6cmに腫大している。気管支鏡検査で左上葉の腫瘤は肺小細胞癌と診断された。みられる可能性が高い症候はどれか。
「若い男性が乗用車を運転中に大型貨物自動車と衝突した」と消防に通報があり、消防指令は直ちに救命救急センターにドクターカーの出動を要請した。ドクターカーが現場に到着したときには閉じこめられていた運転者を救急隊が車外に救出したところであった。
間接ビリルビン優位の黄疸を呈するのはどれか。
患者中心の医療を実践するにあたり適切でないのはどれか。
現役並み所得のない 75 歳以上の者の医療費の一部負担(自己負担)割合はどれか。
診療ガイドラインに示されている「推奨」について正しいのはどれか。
MRIでガドリニウム造影剤を使用する際に、最も注意すべき患者背景はどれか。
成人において慢性腎臓病の発症のリスクファクターとならないのはどれか。
HbA1c について正しいのはどれか。
終末期における意思決定のプロセスについて正しいのはどれか。
心臓ペースメーカー植込み患者に対して、ペースメーカーの機種を確認してから実施すべきなのはどれか。
経管栄養を目的とした仰臥位での経鼻胃管の挿入について適切なのはどれか。
患者満足度を調査対象項目とするのはどれか。
緊張性気胸で認める所見はどれか。
人を対象とした介入を伴う医学研究を実施するにあたり、倫理審査前に行わなければならないのはどれか。
35歳の男性。日中の眠気とだるさとを主訴に来院した。1年前から仕事が忙しくなり、午後11時近くまで仕事をするようになった。睡眠による休息感が得られない状態が続き、2か月前から起床時に口渇や頭痛を感じることが多く、日中の眠気とだるさを感じるようになった。
38歳の男性。全身の筋肉痛と倦怠感とを主訴に来院した。生来健康だったが、半年ほど前に脂質異常症であることが判明し、自宅近くの診療所で内服治療を行っていた。3か月前から治験に参加し、治験担当医でもあるかかりつけ医から治験薬を投与されていた。3日前から全身に軽度の筋肉痛があり倦怠感が出てきたため、夕食後に総合病院の救急外来を受診した。
行動変容について正しいのはどれか。
救急外来に日本語の話せない68歳の外国人男性が来院した。対応した臨床修練外国医師が診察と検査を行い記載した診療録の一部を示す。
8歳の男児。腹痛を主訴に母親に連れられて来院した。昨日午後の授業中におなかが痛くなり早退した。帰宅したら腹痛は治まり、いつも通り夕食を食べて入眠したが、今朝おなかが痛くて目が覚め、痛みが続くため受診した。急性虫垂炎を鑑別するために患児に尋ねる有用な質問はどれか。
幻視が多いのはどれか。
感度80%、特異度60%の検査の陽性尤度比はどれか。
腎後性無尿の原因になるのはどれか。
発熱患者で菌血症の存在を最も示唆するのはどれか。
血液培養で菌血症の診断の感度を下げるのはどれか。
胎児付属物について正しいのはどれか。
ランダム化比較試験について正しいのはどれか。
疾患と症状の組合せで可能性が低いのはどれか。
臨床研究におけるバイアスと交絡について誤っているのはどれか。
小児の二次救命処置を2名で行う場合、人工呼吸と胸骨圧迫の比で正しいのはどれか。
小児で痙性麻痺を生じる疾患はどれか。
医療面接における傾聴で正しいのはどれか。
プロトロンビン時間の測定を行う血液検体に最も適した抗凝固剤はどれか。
21歳の男性。左眼瞼の腫れと痛みとを主訴に救急外来を受診した。野球の試合中、打球が左眼部に直撃したという。左の眼瞼の腫脹と皮下出血とを認める。眼球結膜下に出血を認める。眼窩部CTで左眼窩底骨折と同部への眼窩脂肪組織の嵌頓とを認めるが眼球像には異常を認めない。 この患者にみられる視機能異常はどれか。
92歳の男性。要介護5。腰椎圧迫骨折で3年前からベッド上での生活が主となり家族の要請で訪問診療を開始した。過去1年間に誤嚥性肺炎で2度入院した。最近3か月は食事の摂取が困難で著しい衰弱状態となっていた。さらに唾液の誤嚥による発熱を繰り返すため、注射での抗菌薬投与が在宅で随時実施されていた。
白内障の初期にみられる症状はどれか。
70歳の男性。胃癌の手術について説明し同意を得ることとなった。適切でないのはどれか。
76歳の男性。転倒して頭部を打撲したため長男に伴われて来院した。もともと妻と長男との3人暮らしであったが、6か月前に妻が他界した。それ以降は外出をしなくなり、夜遅くまでテレビを観て過ごすようになっている。炊事や洗濯はしているが生活用品の買い物は長男が会社からの帰りに行っている。3週間前にも食器棚の高い所にある皿を取ろうとして転倒した。妻が他界する前は、自治会の会長を務めていたという。
器具の写真を別に示す。婦人科外来の診察で用いない器具はどれか。
介護保険の要介護認定の申請先はどれか。
成人の心肺蘇生における胸骨圧迫について適切なのはどれか。
統合失調症を強く示唆する患者の発言はどれか。
うっ血乳頭に随伴する初期症状はどれか。
1週前からの左上下肢のしびれを主訴に 60 歳台の男性が来院した。原因として脳梗塞を最も示唆するのはどれか。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した日本人研究者とその研究者が貢献した研究内容の組合せで誤っているのはどれか。
強迫性障害の患者にみられる強迫行為について正しいのはどれか。
うつ病の症状に含まれるのはどれか。
57歳の男性。21歳から1日に20本の喫煙をしている。45歳から49歳まで禁煙をしたが、1日に20本の喫煙を再開した。喫煙指数はいくつか。
成人へのワクチンの筋肉注射について適切なのはどれか。
治療薬物モニタリング〈TDM〉の対象となる抗菌薬はどれか。
アナフィラキシーにおけるアドレナリン投与について適切なのはどれか。
55歳の女性。飛び降りによる腹部外傷のため救急車で搬入された。1か月前に胃癌と診断され、ここ数日は絶望して気持ちが不安定になっていた。今朝、自宅マンションの8階から飛び降りて受傷した。大量の腹腔内出血があり救命のためには速やかな開腹止血術が必要である。ショック状態で患者の意識はなく、意思の表示はできない。
50歳の女性。頭痛を主訴に来院した。2日前の夕食中に突然の頭痛を自覚した。翌日も頭痛は続き、37.8℃の発熱もあったため、自宅近くの診療所を受診した。鎮痛薬を処方され内服したが、頭痛が改善しないため救急外来を受診した。
成人に対する全身麻酔の急速導入で最初に投与するのはどれか。
6か月の乳児。発熱を主訴に母親に連れられて救急外来に来院した。意識は清明であるが、ぐずっている。体温 38.5 ℃。心拍数 144/分、整。血圧 90/60 mmHg。呼吸数 30/分。SpO2 98 %8(room air)。毛細血管再充満時間4秒と延長している。この患児において重症感染症を示唆する所見はどれか。
56歳の男性。健康診断で高血圧を指摘されて来院した。これまでの健康診断では異常を指摘されたことはなかった。喫煙は15本/日を35年間。初診時の血圧は162/102mmHg。精密検査の結果、本態性高血圧症と診断された。担当医は患者に選択できる治療法とそれぞれの利益と不利益とについて説明した後、降圧薬による治療が望ましいと説明した。
体液平衡の指標について誤っているのはどれか。
ネフローゼ症候群を併発した全身性エリテマトーデス(SLE)のため副腎皮質ステロイドによる治療を受けていた患者が、経過中に糖尿病と細菌性肺炎とを発症し、敗血症性ショックとなり死亡した。死亡診断書の様式の一部を示す。死亡診断書の作成にあたり、「死亡の原因」の「(ア)=直接死因」に記載すべきなのはどれか。
胸やけの誘因となりにくいのはどれか。
麻疹について誤っているのはどれか。
社交不安障害の患者の訴えとして特徴的なのはどれか。
溶血性貧血でみられるのはどれか。
触診上、皮膚表面が平滑なのはどれか。
左室にかかる前負荷が低下するのはどれか。
医療事故の発生要因であるヒューマンエラーの防止策として適切でないのはどれか。
乳房の悪性疾患を疑わせる所見として可能性が低いのはどれか。
静脈採血の合併症として最も起こる可能性が低いのはどれか。
肺低形成を合併する胎児疾患はどれか。
食事摂取基準の指標の概念図を別に示す。 ほとんどの人が 1 日の必要量を満たすと推定される 1 日の摂取量(推奨量)はどれか。
61歳の男性。自営業。旅客機内で耐え難い全身倦怠感を訴えた。2週間の仕事を終えて東アジアのある国から帰国するところである。たまたま同乗していた医師が機内アナウンスに呼応した。男性が現地の医療機関を昨日受診した際に渡された紹介状の一部を示す。
28歳の女性。突然の腹痛を自覚したため受診できる医療機関をインターネットで探したところ、都道府県のウェブサイトで内科の診療所や病院を検索できるようになっていた。この情報提供システムは、法律に基づいて設置されていると記載されていた。根拠法として正しいのはどれか。
腎盂腎炎から全身性炎症反応症候群(SIRS)となった成人患者に補液と抗菌薬投与を開始した。治療開始から2日後の白血球数は6,600であった。 この時点のバイタルサインでSIRSから脱出できたと判断できるのはどれか。
60歳の女性。早朝に自宅敷地内の倉庫で梁にロープを掛け、縊頸した状態で発見された。近くから自筆の遺書が発見され、病苦が原因の自殺であること、対外的には病死として処理して欲しいことなどが記されていた。糖尿病による慢性腎不全のため、かかりつけ医で週3回透析治療を受けていた。かかりつけ医とは別の医師が警察官とともに臨場し、検案することとなった。検案医の行動として正しいのはどれか。
75 歳の男性。呼吸困難と起坐呼吸とを主訴に来院した。3年前から高血圧症、弁膜症および脂質異常症で自宅近くの医療機関を定期受診していた。1間前から咽頭痛および発熱の症状があり、その後、階段昇降時に息切れを自覚し、徐々に起坐呼吸の状態となった。
標準予防策<standard precautions>について正しいのはどれか。
糖尿病の患者における行動変容の準備期と考えられるのはどれか。
関節リウマチの関節外病変はどれか。
微小変化型ネフローゼ症候群について正しいのはどれか。
心電図を別に示す。正しいのはどれか。
等張液でないのはどれか。
採取した血液を容器に分注する際、検体量の不足による測定値への影響が大きいのはどれか。
末梢静脈路ではなく末梢挿入中心静脈カテーテル 〈PICC〉を選択すべき輸液製剤の組成はどれか。
足関節背屈の徒手筋力テストにおいて、足関節の動きを認めず前脛骨筋の収縮のみを認めた。評価はどれか。
労働安全衛生法に規定される健康の保持増進のための措置について誤りはどれか。
失神をきたしうる疾患と失神の誘因との組合せで誤っているのはどれか。
初発症状が肉眼的血尿とならないのはどれか。
62歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。1か月前に労作時呼吸困難が出現し増強してきたため受診した。喫煙は30本/日を40年間。体温36.4℃。脈拍104/分、整。血圧132/86mmHg。呼吸数24/分。SpO2 94%(room air)。呼吸時に胸郭の動きに左右差を認める。心音に異常を認めず、呼吸音は左肺で減弱している。左胸部の打診は濁音を呈している。 考えられるのはどれか。
72歳の男性。散歩中に転倒し、左腰部の疼痛と歩行不能のため救急車で搬入された。精査の結果、左大腿骨頸部骨折が認められ、人工股関節置換術を行うことになった。入院時の患者に対する説明は表を用いて行った。その表には入院から手術前、手術当日、手術後および退院までの日程と、それぞれの期間における到達目標、治療内容および安静度が記載されている。 この表の説明で正しいのはどれか。
65歳の女性。腹痛を主訴として家族とともに緩和ケア外来を受診した。1年前に進行膵癌の診断で膵体尾部切除術を受け、1か月前から腹痛が出現した。局所再発、肝転移および腹膜播腫を認め、予後は2か月程度と考えられる。医師が患者に根治は困難であることを伝えた。患者は流涙したまましばらく沈黙が続いた。その後、医師が「お話を続けてもよろしいでしょうか」と声をかけると患者は頷いた。
43歳の女性。歩行障害を主訴に来院した。小児期から走るのが遅く、すり足で歩いていたが、日常生活に支障はなかった。40歳ごろから階段を降りるのが難しくなってきたため来院した。患者の歩行姿勢の図を別に示す。障害されている部位はどれか。
42 歳の女性。繰り返す回転性めまいを主訴に来院した。昨日の朝、起床時に激しい回転性のめまいを自覚した。じっとしていると数十秒で止まったが、洗濯物を干すときと就寝時に再燃した。発作時に難聴や耳鳴りはなかったという。今朝も起床時に同様のめまいが出現したため来院した。眼振検査で頭位変換眼振を認める。純音聴力検査は正常である。他に神経症状を認めない。最も考えられるのはどれか。
65 歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。2週間前から疲れやすさと後頭部痛とを自覚していた。2日前からふらつきも出現したため受診した。
慢性腎炎症候群のうち最も頻度が高いのはどれか。
臨床検査のパニック値でないのはどれか。
緊張性気胸に対してまず行うべき治療はどれか。
輸血開始1時間後に、発熱、悪寒および呼吸困難が出現し、血圧が低下した。可能性が低いのはどれか。
患者の発言で最も統合失調症が疑われるのはどれか。
健常成人の血中濃度で食事により値が低下するのはどれか。
生命の危険はないが、虐待が疑われる児童が来院した際に、まず通報すべき機関はどれか。
内ヘルニアはどれか。
脳脊髄液検査結果を評価する際、脳脊髄液の検査結果と血液の検査結果を比較すべきものはどれか。
一過性の意識障害が生じた場合、Adams-Stokes症候群を疑う病歴はどれか。
我が国の医療保険制度について正しいのはどれか。
患者の服薬アドヒアランスを向上するための医師の行動として適切なのはどれか。
11歳の男児。転倒して頭部を受傷したために母親に連れられて来院した。30分前にプールサイドで転倒し右の側頭部から頭頂部を段差の角に打ち付けたとのことである。
28歳の初妊婦。妊娠33週5日。妊婦健康診査のため来院した。自宅近くの医療機関で妊婦健康診査を受けていたが急に転居となり、今後の妊娠・分娩管理を希望して受診した。診療情報提供書は持っていない。持参した母子健康手帳の記載を別に示す。 認められる可能性が高いのはどれか。
45歳の女性。腹部膨満感と胆汁様消化液の嘔吐とを主訴に来院した。2か月前に胃癌による癌性腹膜炎と診断され、本人と家族とに数か月の予後と告知されていた。2週前から腹痛に対しオピオイドが投与されており、1週前から排便や排ガスがなくなり、時々、胆汁様消化液の嘔吐がある。るいそうが目立ち、腹部は膨満し、腸雑音が減弱している。
45歳の男性。3時間前に左下肢を耕うん機に挟まれたため救急車で搬入された。現場で副子固定を受けている。1年前の人間ドックでは特に異常を指摘されていない。意識は清明。心拍数88/分、整。血圧100/60mmHg。SpO2100%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下)。開放創は土壌で軽度に汚染され脛骨の骨片が露出している。
28歳の女性。風疹ワクチン接種を希望して来院した。第1子妊娠中に風疹抗体価が陰性であることが判明した。第2子の挙児希望があり、現在は妊娠していない。内服薬や出血傾向をきたす基礎疾患はない。風疹ワクチンの適切な投与経路はどれか。
77 歳の女性。自宅の玄関で倒れているところを家人に発見され、痛みで立ち上がれないため救急車で搬入された。意識は清明。心拍数 92/分、整。血圧 170/100 mmHg。SpO2 100 %(リザーバー付マスク 10 L/分 酸素投与下)。右股関節を動かすと痛がる。右下肢に腫脹を認めず圧痛もはっきりしない。上肢の筋力低下を認めない。四肢の腱反射は正常。感覚の左右差はない。
検査前確率(事前確率)が変わると変化するのはどれか。
医療記録の保存義務期間が最も長いのはどれか。
頸部で血管雑音を有する成人患者で考えにくいのはどれか。
経管栄養を目的としてチューブを胃に挿入する際に、適切な位置に留置されていることを確認する最も確実な方法はどれか。
糖尿病腎症による腎機能予後を観察研究で調査することにした。 アウトカムとして臨床的に最も重要なのはどれか。
日本人の食事摂取基準について正しいのはどれか。
インスリンに関する医学史で最も新しいのはどれか。
手根管症候群の診断に有用なのはどれか。
治療薬の効果に関するランダム化比較試験の試験参加について被験者の同意を取得したとみなされるのはどれか。
心尖部に以下の模式図に示すパターンで心雑音が聴取される疾患はどれか。
36歳の男性。事務職。不眠を主訴に来院した。半年ほど前から寝つけない、熟睡感がないと感じている。1か月前から昼間に眠くなって集中力が続かなくなっていた。生活習慣として、就寝前、3~4時間以内にコーヒーを飲み、睡眠薬代わりに寝酒を飲み、眠くなるまでテレビを見て深夜を過ごしている。平日は起床後にしっかりと朝食をとっているが、休日は睡眠不足を補おうと3~4時間朝寝坊している。
52歳の女性。脳梗塞による意識障害でICUに入院中である。担当医が静脈路から薬剤を注入しようとしたが、その前に誤った薬剤が準備されていることに気付いた。すぐに正しい薬剤に取りかえて予定された処置を行った。 事後の対応として適切なのはどれか。
指導医、研修医および看護師の3人が救急外来で夜間当直中に、胸痛と呼吸困難とを訴える50歳の男性が搬入されてきた。研修医が心電図モニタ―の装着、静脈路確保などの処置を行っていたところ、患者が心肺停止状態となり、指導医が胸骨圧迫を開始した。心電図モニタ―上、心室細動を認めた。
84歳の男性。物忘れを主訴に家族に連れられて来院した。約半年前から物忘れを自覚していた。最近になり認知症の妻の服薬内容をたびたび間違え、十分に管理できなくなっており、心配した隣町に住む長女に連れられて妻とともに受診した。普段は妻と2人暮らしで、妻の定期受診の際は診療所まで車を運転している。この患者の認知機能を評価するのに適切な問いかけはどれか。
23 歳の男性。睡眠障害と全身倦怠感とを主訴に産業医を訪れた。3か月前に就職し、1か月前から易疲労感を自覚するようになり、夜間十分に眠っても日中に強い眠気を感じるようになった。2週間前から食欲が低下し、やる気が起きないことが続き、仕事上の小さなミスも増えておりストレスが多いと感じている。産業医に自分の状況を相談した。相談を受けた産業医の対応として最も適切なのはどれか。
48歳の男性。道路に倒れているところを発見され救急車で搬入された。3か月前から職場の人間関係に悩み、不眠と食欲低下が続き仕事が手につかなくなっていたという。当日は勤務後に居酒屋で大量に飲酒し、川に飛び込んで死のうと橋の欄干に登ったが道路側に転落したという。「今は死にたいとは思わないが、また妻に心配をかけてしまった」と述べる。
治験審査委員会・倫理審査委員会(IRB)が行うのはどれか。
妊娠中の深部静脈血栓症の原因として最も注意すべきなのはどれか。
健康日本21(第二次)の最終目標と位置付けられているのはどれか。
急性呼吸不全をきたした成人患者に対して、バッグバルブマスク換気の後に気管挿管を行った。用手的に送気を行い、聴診による気管チューブの位置確認を行ったところ、心窩部が膨隆してきた。装着していた CO2 検出器では CO2 が検出されなかった。適切な対応はどれか。
散瞳を認めるのはどれか。
脳梗塞で入院した患者に対し、言語聴覚士が評価を行うのはどれか。
市中肺炎に対する抗菌薬適正使用の原則について、適切なのはどれか。
膀胱の蓄尿症状をきたさない疾患はどれか。
息切れと下肢の浮腫を呈し、心不全が疑われる患者に医療面接を行っている。開放型質問はどれか。
医療面接について誤っているのはどれか。
糸球体濾過量〈GFR〉について正しいのはどれか。
第一次世界大戦とほぼ時期を同じくしてパンデミックがみられた感染症はどれか。
52歳の女性。頭皮と両耳介の皮疹とを主訴に来院した。数日前に染毛剤を使用した。同時期にシャンプーも変更したという。頭皮と両耳介とに痒みを伴う皮疹を認める。耳介部の写真を別に示す。 この皮疹の原因検索に有用な検査はどれか。
61歳の男性。意識障害のため家族に連れられて来院した。昨日、物が二重に見えると家族に話していたという。今日になり、歩行がふらつき、意識もおかしいと家族が気付き受診した。頭部外傷の既往はない。飲酒は日本酒3合/日を40年間。意識レベルはJCSⅠ-3。血圧130/80mmHg。眼瞼結膜は軽度貧血様である。眼球運動は左方視にて右眼球の内転が不良で眼振もみられた。歩行不能である。
32歳の女性。咳嗽と夜間の呼吸困難とを主訴に来院した。3か月前から夜間主体の咳嗽が出現し、夜間の呼吸困難も伴うようになったため、昼間に来院した。冷気の吸入や線香の煙によっても咳が誘発される。喫煙歴はない。
18歳の女子。発熱と咽頭痛とを主訴に来院した。2日前から38.5 ℃の発熱と咽頭痛が続いている。口蓋扁桃は両側とも発赤、腫大しており、白苔の付着を認める。この患者が細菌感染症よりウイルス感染症であることを示唆するのはどれか。
78 歳の男性。呼吸困難を主訴に夜間救急外来を受診した。呼吸困難のために病歴は十分に得ることができない。家族の話によると、5年前から自宅近くの診療所で在宅酸素療法が導入されており、1L/分の酸素を吸入している。来院時は、酸素ボンベを持参している。
観光旅行中に倒れたという外国人女性が救急車で搬入された。大きく呼びかけるとかすかに目を開くが意思の疎通は取れない。同行の友人によると持病があるとのことで、女性のかかりつけ医から預かった手紙を差し出した。
妊娠初期の性器出血の原因として正しいのはどれか。
成人の生活習慣病の発症予防のために改善すべき習慣はどれか。
冠動脈疾患リスクを低減する行動として適切でないのはどれか。
症候と疾患の組合せで適切でないのはどれか。
70 歳台の女性が初めての失神を主訴に救急外来を受診した。 血糖測定とともにまず行うべき検査はどれか。
肝硬変患者の肝性脳症の誘因とならないのはどれか。
喫煙が発症因子となる疾患はどれか。
退院時要約について誤っているのはどれか。
尿閉の原疾患として正しいのはどれか。
月経は何を排出するために起きているか。
標準予防策〈standard precautions〉について正しいのはどれか。
76歳の女性。腋窩のしこりを主訴に来院した。初診時、右腋窩に痛みを伴わない直径2cmのリンパ節1個を触知した。経過観察の方針となり1か月後に再診したところリンパ節腫大の増悪を認めたため、担当医はリンパ節生検を行うことが望ましいと判断した。
2歳の男児。発熱、咳嗽および喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から38℃台の発熱と咳嗽が出現した。数時間後には咳嗽は犬吠様となり、吸気性喘鳴と嗄声も出現したため来院した。陥没呼吸を認め胸部にstridorを聴取する。 最も考えられる疾患はどれか。
1歳6か月の男児。発熱と活気不良のため母親に連れられて来院した。3日前から38.5℃の発熱と皮疹とを認め、昨日かかりつけ医を受診した。咽頭ぬぐい液のA群β溶連菌迅速検査は陰性で、解熱薬が処方され帰宅した。本日から活気不良となり紹介された。
45歳の男性。タクシーの運転手で、高血圧症、糖尿病、脂質異常症および高尿酸血症に対して食事療法と運動療法とを行っている。午前11時30分ごろ定期受診のため来院した。担当医との会話を示す。医師 「こんにちは。お変わりありませんか」患者 「はい、特に変わりありません。今日は朝食から時間が経っていますので、血液検査をしていただけますか」
43 歳の女性。1か月前の健康診断で異常を指摘され来院した。健診の報告書を示す。患者への説明として誤っているのはどれか。
70 歳の男性。息苦しさを主訴に来院した。1か月前から農作業の途中で息切れを自覚するようになり、1週間前から就寝中に息苦しさで目が覚め、しばらく座っていると呼吸が楽になることが何度かあった。2日前から就寝中の息苦しさが増悪するため受診した。
8か月の乳児。今朝からの発熱を主訴に母親に連れられて休日診療所に来院した。①体をさすると開眼するが、②すぐに寝てしまう。③皮膚色はピンク色で④ツルゴールは軽度低下している。⑤口唇の乾燥は軽度である。この児において、重篤な疾患を疑う所見は下線のどれか。
成人で加齢とともに増加するのはどれか。
55歳の男性。腰痛を主訴に夜間外来を受診した。今朝から持病の腰痛が増悪し、市販の鎮痛薬を3回内服しても改善しないため受診した。「以前から指摘されている腰椎の椎間板ヘルニアによる痛みだと思う。痛みが取れないと仕事ができない」と訴えている。
長期間無月経をきたした女性で注意すべき続発症はどれか。
高齢者の転倒のリスクファクターでないのはどれか。
麻疹ウイルスと同様の感染経路別予防策を要するのはどれか。
繰り返す突然の発汗、日中の疲労感と動悸を主訴にした54歳の女性において、上昇していると考えられるホルモンはどれか。
左動眼神経麻痺のある患者が左方注視をしたときの両眼球の位置を別に示す。 正しいのはどれか。
48歳の女性。右上肢の運動障害を主訴に来院した。昨晩飲酒後、食卓の椅子で右の肘掛けにもたれかかって寝たところ、目が覚めると右手関節の背屈ができなくなっていたため受診した。
アナフィラキシーの患者に対する病歴聴取で最も必要性が低いのはどれか。
リスボン宣言の内容で誤っているのはどれか。
膝蓋腱反射について誤っているのはどれか。
78歳の女性。食欲不振と軽度の全身倦怠感とを主訴に紹介されて来院した。現病歴:4週前に自宅で転倒して尻もちをつき腰痛が出現したため自宅近くの診療所を受診した。腰椎エックス線写真で第1腰椎の圧迫骨折を認め、腰椎骨塩定量検査で骨密度が著明に低下しており、骨粗鬆症と診断された。非ステロイド性抗炎症薬、ビスホスホネート製剤、カルシウム製剤および活性型ビタミンD製剤による治療が開始された。
4歳の男児。全身けいれんが持続するため救急車で搬入された。昨日から39℃以上の発熱があったという。食事と水分の摂取はやや低下しているが嘔吐や下痢はなく、排尿はあったという。今朝、全身けいれんが始まり約20分間持続しているため母親が救急車を要請した。来院時もけいれんが持続している。 まず行うべき処置として適切でないのはどれか。
32歳の男性。激しい頭痛と意識障害のため救急車で搬入された。現病歴:1週間前から咽頭痛と38℃台の発熱とを自覚していたが、市販薬を内服して様子をみていた。昨日から頭部全体の頭痛を訴えていたが、今朝になって呼びかけに対する反応が鈍くなったため家族が救急車を要請した。
52歳の女性。耳鳴りを主訴に夫に伴われて来院した。現病歴:2か月前から毎晩就寝時に心臓の鼓動が耳や頭の中でドクドクと響くように感じ、次第に寝付けなくなった。耳鼻咽喉科を受診したところ「耳鏡検査や聴力検査に異常はないので様子をみるように」と説明された。その後も改善がみられないため脳神経外科を受診したが「診察で神経学的所見に異常はなく脳血管障害の可能性は低いので再診は必要ない」と説明された。
83 歳の女性。1か月前から続く不眠と食欲低下とを主訴に来院した。高血圧症で自宅近くの診療所を定期受診しており、血圧コントロールは良好である。既往歴に特記すべきことはない。血液検査、腹部超音波検査および上部消化管内視鏡検査で異常を認めない。半年前に夫を1年間の看病の後に亡くしている。医療面接における医師の発言として適切でないのはどれか。
86歳の男性。誤嚥性肺炎のために1週間入院し、経過は順調である。入院前から高血圧症で薬物療法を受けているが、それ以外の基礎疾患はない。認知機能は問題ない。日常生活動作は介助を必要としないが、筋力低下によって歩行が不安定で屋外は見守りが必要である。入院中はきざみ食にとろみをつけて提供し、嚥下訓練を施している。要介護度は要支援2である。
成人の口腔内を舌圧子とペンライトとを用いて診察する際、視認できるのはどれか。
80歳の男性。咳嗽を主訴に受診した。昨日の朝食後に咳嗽が出現し、同時に右臼歯の歯冠がないことに気付いたため来院した。意識は清明。身長 162 cm、体重55 kg。体温 36.8 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 120/70 mmHg。呼吸数 18/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部エックス線写真を別に示す。まず行うべきなのはどれか。
身近な人との死別に伴う悲嘆反応について誤っているのはどれか。
24 歳の男性。調理中に包丁で右母指を切ったという。現場で創部をガーゼで圧迫し来院した。脈拍 72/分、整。血圧 110/60 mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 98 %(room air)。ガーゼによる圧迫を解除して創部を観察し止血されているのを確認したが、この際に創部を見た患者が気分不快を訴えた。顔面は蒼白で多量の発汗を認める。直ちに行うべき対応はどれか。
42 歳の女性。発熱および悪寒戦慄が出現し、ぐったりしていたため家人に連れられて来院した。昨日の夕方に悪寒戦慄を伴う発熱が出現したため受診した。咽頭痛、咳、痰および鼻汁はない。悪心、嘔吐、腹痛および下痢はなく、頻尿や排尿時痛もない。周囲に同様の症状の人はいない。小児期からアトピー性皮膚炎があり数日前から皮膚の状態が悪化し全身に瘙痒感があり搔破しているという。
82歳の男性。発熱、嘔吐および水様下痢を主訴に来院した。3日前から38℃前後の発熱、嘔吐および1日8回の水様下痢が持続しているという。経口水分摂取が困難であるため入院した。
70歳の男性。意識障害を主訴に来院した。その後に脳梗塞の診断で治療が行われたが、後遺症のため全く意思疎通ができず、燕下機能が廃絶し、経口摂取ができず、改善は見込めない。家族に確認すると胃瘻造設についての患者自身による意思表示の文書が見つかった。この患者における胃痩造設の方針を検討する上で最も優先されるのはどれか。
54歳の女性。3日前に子宮筋腫のため子宮摘出術を受け入院中である。本日、洗面所で洗顔していたところ突然呼吸困難が生じ、持続している。咳嗽はない。胸痛はない。喫煙歴はない。
76歳の男性。失神を主訴に来院した。2年前に持続性心房細動と診断され、抗凝固薬が開始されている。その他の投薬はされていない。最近1か月の間に2度失神して、顔面を強打するというエピソードがあった。Holter心電図を施行したところ、最大心拍数112/分であり、ふらつきを伴う最大6.4秒のR-R間隔を認めた。 適切な方針はどれか。
86 歳の女性。10 年前に脳梗塞を発症して寝たきりとなった。重度の認知症があり、自宅で家族が介護してきたが、四肢関節の拘縮が徐々に進行し、最近は体位変換も困難である。訪問診療に訪れたところ、和室の布団に右側臥位で寝ている。股関節は 90 度屈曲位で拘縮しており、うなり声をあげている。
28 歳の女性( 0 妊 0 産、挙児希望あり)。息切れとめまいを主訴に救急車で搬入された。 6 か月前から月経血量が増え、夜中に夜間用ナプキンを超えて出血する回数が多くなった。最近は階段を昇るときに息切れを自覚していた。 1 週間前に産婦人科を受診し、骨盤部 MRI 検査を行った。3 日前から月経が始まり、昨晩から多量の性器出血があり、朝にはめまいが出現し起立できず、救急車を要請した。
67歳の女性。息苦しさを主訴に来院した。現病歴:5年前から労作時に呼吸困難を自覚していた。風邪をひくと回復が遅く、自宅近くの診療所で去痰薬の処方を受けていた。2か月前から安静時にも呼吸困難を自覚するようになり、数日前から症状が悪化したため受診した。
89歳の女性。左膝の痛みを主訴に来院した。現病歴:3日前から左膝の痛みと38℃の発熱が出現した。様子をみていたが症状が改善しないため家族とともに受診した。既往歴:右変形性膝関節症。生活歴:息子家族と同居。自宅周辺は押し車で散歩する。家族歴:妹が関節リウマチ。
70歳の男性。開胸手術中である。全身麻酔下に従量式の人工呼吸管理をしている。喫煙歴は30本/日を30年間。身長160cm、体重60kg。体温36.5℃。換気回数10/分、心拍数80/分、整。血圧120/80mmHg。吸入酸素濃度50%でのSpO2が94%に低下してきた。尿量50mL/時。吸気性および呼気性のcoarse. cracklesを聴取する。
78歳の女性。意識障害のため救急車で搬入された。現病歴:7月下旬、快晴の日の午前10時ごろ自宅の暑い居間でぐったりしていたのをデイサービスの職員が発見し、救急車を要請した。既往歴:不明。生活歴(職員からの情報):冷房装置のない一戸建てで独居。喫煙歴と飲酒歴はない。
62 歳の男性。右下肢の痛みを主訴に来院した。現病歴:半年前から散歩の際に右下肢の疲れやすさを自覚していた。か月前から 15 分程度の平地歩行で右下肢の痛みが出現するようになった。しばらく立ち止まっていると痛みが軽快して再び歩くことができた。様子をみていたが同様の症状が続くため受診した。
66歳の女性。5日前の大地震で主要道路が破壊され、大規模な余震が続く地域に居住している。糖尿病のため経口血糖降下薬を服用中で、地震前は約50km離れた自宅から自家用車で通院していた。内服していた薬がなくなったため、対応について電話相談を受けた。近隣に診療所はあるが地震後は閉院しているという。徒歩圏内に避難所が開設されているが、自宅は損壊を免れ居住可能であり、現在人で暮らしている。
28歳の女性。年前から口唇ヘルペスで3回の治療を受けた。歩行時の息苦しさを主訴に受診し、ニューモシスチス肺炎と診断された。ニューモシスチス肺炎の治療と同時に基礎疾患が検索され、HIV感染症と診断された。性交渉のパートナーは男性のみで特定の3人である。喫煙は 22 歳から10本/日。飲酒はビール350 mL/日。
56歳の男性。1週間前からの右眼の霧視を主訴に来院した。15 年ほど前から職場の健康診断で高血糖を指摘されていたが、受診していなかった。先月内科を受診したところ HbA1c 11.5 %(基準 4.6〜6.2)であった。
26歳の男性。胸痛を主訴に来院し入院した。出張で午前中に飛行機に乗っていたところ、右肩に軽い痛みが出現した。到着後の空港で歩行中に呼吸困難を自覚し、その後も症状が持続したため、近くの病院を受診した。精査の結果、自然気胸の診断で入院となり、胸腔ドレーンが挿入され持続吸引ドレナージが行われた。
15歳の男子。不登校を主訴に母親と来院した。高校受験を控えた中学3年生。この2か月、朝起きることができないため学校に行っていない。午前中は頭痛、腹痛などの症状を訴え、ベッドの中にいるが、夕方から夜になると元気になり、深夜遅くまでゲームや勉強をしている。学校から病気の可能性を確認するために医療機関を受診するように言われて受診した。
52歳の男性。発熱と体幹の皮疹を主訴に来院した。3日前に38℃台の発熱と咽頭痛が出現した。自宅近くの医療機関でNSAIDを処方されたが、顔面と体幹に小水疱が多発したため受診した。妻が2週前に帯状疱疹に罹患したという。径2〜3mmの紅暈を伴う小水疱と小膿疱を播種状に認め、一部にびらんと痂皮を伴う。
日齢0の新生児。在胎 39 週5日、経腟分娩で出生した。 泣が弱く、保温および口腔内の羊水の吸引と皮膚への刺激を行った。出生後 30 秒の時点で自発呼吸を認めず、心拍数 110/分であった。まず行うべき対応はどれか。
82歳の男性。気が遠くなることを主訴に来院した。日常の活動度は最大でも5分程度の杖歩行である。2か月前に行った健康診断で心房細動を初めて指摘されたが、症状に乏しいため医療機関を受診していなかった。昨日、家の中で一時的に意識が遠のき転倒するというエピソードが2回あった。心配になった家人に連れられて来院した。
40歳の女性。外陰部の瘙痒感を主訴に来院した。1か月前から瘙痒を伴う帯下が続いている。痛みはない。身長158cm、体重64kg。体温36.5℃。脈拍72/分、整。血圧124/76mmHg。呼吸数18/分。内診で子宮と両側付属器に異常を認めない。帯下は黄色泡沫状。外陰に発赤を認めない。可能性が高いのはどれか。
83歳の女性。4日前からの右腰部痛と悪寒戦慄を伴う発熱を主訴に来院した。来院時、意識は清明。見当識障害はない。体温38.6℃。脈拍102/分、整。血圧138/88mmHg。呼吸数24/分。SpO297%(roomair)。頭頸部に異常を認めない。心臓の聴診で心尖部を最強点とするLevine3/6の収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
60歳の男性。動悸と眼前暗黒感を主訴に来院した。体温36.0℃。脈拍32/分、不整。血圧82/50mmHg。呼吸数14/分。SpO2 98%(room air)。病態と関連する可能性が最も高い検査所見はどれか。
35 歳の男性。血尿を主訴に来院した。昨日初めてフルマラソンを完走し、その3 時間後から尿の色が赤黒くなり持続している。下肢の筋肉痛があるが、その他の症状はない。既往歴に特記すべきことはない。身長 170 cm、体重 68 kg。脈拍72/分、整。血圧 132/60 mmHg。胸腹部に異常を認めない。両下肢全体に圧痛を認める。
8 か月の男児。けいれんが続くため自宅でジアゼパムの坐薬を使用したが、けいれんが消失しないため救急車で搬入された。熱性けいれん重積の既往がある。来院時、呼びかけに反応せず、口から泡を吹き、上下肢の強直間代性けいれんが 30 分以上持続している。
23歳の女性。発熱を主訴に紹介されて来院した。現病歴:3日前の朝、38.2℃の発熱を認めた。市販の解熱鎮痛薬を内服すると、一時的に体温は37℃台前半まで解熱したが、数時間して再び38.5〜40℃に上昇した。今朝からは、悪寒、戦慄を伴う40℃台の発熱が続いたため自宅近くの診療所を受診した。腰部が重苦しいが、頭痛、咽頭痛、鼻汁、咳嗽、胸痛、腹痛および下痢の症状はない。
72歳の男性。突然の背部痛と冷汗とを主訴に来院した。現病歴:本日午後2時、庭仕事中に突然の背部痛と冷汗とを自覚した。背部痛は、痛み始めが最も強く、腰部へ移動した。症状が続くため受診した。 既往歴:53歳時に高血圧症を指摘され自宅近くの診療所に通院中である。
74歳の女性。下痢と口渇とを主訴に来院した。昨夜から水様便が5回あった。同居している夫も2日前から下痢をしているという。食欲が低下し水分も十分とれないため入院治療を開始した。口腔内は乾燥し、心窩部と左下腹部とに軽い圧痛を認める。入院診療録の問題指向型医療記録(POMR)においてassessment(評価)の記載に該当するのはどれか。
74歳の男性。胃癌の治療で入院中に胸痛の訴えがあったため当直医が呼ばれた。現病歴: 3日前から消化器外科に入院し、昨日の午後に胃癌に対して幽門側胃切除術を受けていた。本日の夕方に胸痛を自覚したため訪室した看護師に申し出た。既往歴:50歳時に糖尿病を指摘され内服治療中である。2年前に狭心症で経皮的冠動脈形成術(ステント留置術)を受けており、抗血小板薬を服用中である。
61 歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。現病歴:1週間前から立ち上がるときにふらつきがあった。意識が薄らぐように感じるが消失することはない。悪心、胸痛、呼吸困難、動悸、頭痛、耳鳴り及び難聴はない。この数日ふらつきがひどくなっていることに加え、2日前から便が黒色になっているため、心配して受診した。
62 歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。1か月前に呼吸困難が出現し、増強してきた。喫煙は 30 本/日を 40 年間。体温 36.4 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 132/86 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 92 %(room air)。心音に異常を認めない。呼吸時に胸郭の動きに左右差を認める。左胸部の打診は濁音を呈し、聴診では左肺の呼吸音が減弱している。考えられるのはどれか。
68歳の男性。複視を主訴に来院した。昨日の夕方、自動車を運転中に突然対向車が二重に見えるようになり、今朝になっても改善しないため受診した。7年前から糖尿病の治療を受けている。眼位は、左眼は正中位、右眼は内転位をとってい る。複視は正面視で自覚し、右方視で増強するが、左方視では消失する。最も考えられるのはどれか。
43歳の男性。足の痛みを主訴に来院した。2日前に左足の第一中足趾節関節が急激に痛くなった。他の場所に痛みはない。以前にも同部位に同様の痛みを経験したことがある。3年前から毎年、健診で高尿酸血症を指摘されている。1か月前に受けた健診で、尿酸値は 9.0 mg/dL であった。
23歳の女性。左乳房にしこりを自覚したため受診した。穿刺吸引細胞診および組織診の結果、乳癌と診断した。担当医は本人と母親に対して、検査結果と診断および今後の治療について説明することとなった。悪い知らせを伝える際の SPIKES モデルの「P」に相当するのはどれか。
50歳の男性。肺腺癌のため通院中である。1年前に咳嗽が出現し、6か月前に精査を行い、切除不能のⅢ期肺腺癌と診断された。放射線治療と抗癌化学療法による標準治療を行った。新たな転移は認めないが、腫瘍の大きさが増大している。治験参加施設として治験への参加を提案することになった。患者への説明として適切でないのはどれか。
23 歳の女性。全身倦怠感を主訴に受診した。2週前に市販の妊娠検査薬が陽性となり来院し、子宮内に胎囊と 10 mm の胎芽を認めた。10 日前から悪心を自覚し、週前から嘔吐を繰り返し、食事がほとんど摂取できていないという。性器出血や下腹部痛の訴えはない。
38 歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠 34 週に激しい腹痛と性器出血のため救急車で搬入された。これまでの妊娠経過は順調であったが、妊娠 33 週の妊婦健康診査で両下腿の浮腫と尿蛋白、軽度の血圧上昇を指摘されていた。喫煙は、妊娠前は 20本/日であったが、妊娠後は5本/日に減らしている。
63歳の男性。病院の待合室で倒れているところを医療スタッフが発見した。患者の意識と自発呼吸はなく、頸動脈は触知できなかった。心停止状態と判断し、心肺蘇生を開始した。すぐに心電図モニターを装着し、胸骨圧迫を一時中断してモニター画面を確認すると、心拍数20/分の波形がみられた。このとき、患者の意識はないままで、頸動脈も触知できなかった。 次に行うべき処置はどれか。
53歳の男性。術後に意識障害を呈した。10年前に糖尿病と診断され、経口血糖降下薬を内服していた。食道癌に対する外科手術を受け、術後はインスリンの経静脈投与を開始された。術後経過は安定していたが、術後2日目に意識障害が出現し、簡易血糖測定器で血糖値32mg/dLを示した。
84歳の男性。体重減少を主訴に来院した。妻と長男の3人暮らし。検査の結果、大腸を原発とする悪性腫瘍で遠隔転移を認めた。原発巣、転移巣ともに手術による切除は不可能である。本人は告知を望んでいるが、薬物による抗癌治療は望んでいない。長男は告知も積極的治療も望んでいない。主治医は薬物による抗がん治療を行いたいと考えている。
70歳の男性。咳嗽と嘔吐を主訴に来院した。5日前から発熱と咳嗽を認めていたが、昨日から食事が摂れなくなり胃液を嘔吐している。今朝から反応が乏しくなった。2年前から脳梗塞による左片麻痺がある。
82歳の女性。発熱を主訴に家族に連れられて来院した。誤嚥性肺炎の診断で入院となった。Alzheimer型認知症があり、食事のむせこみで頻回の誤嚥性肺炎の既往がある。肺炎のため2週間前に入院し、肺炎は改善したが ADL が低下したため現在は全介助の状態である。認知機能障害のため嚥下訓練も進まず胃瘻の造設を検討することになった。
40歳の女性。シュノーケリング中にうつ伏せで浮かんでいるところを発見され、救急車で搬入された。救急隊が到着した際には心肺停止状態であり、適切な処置により心拍は再開したが、入院4日目の頭部単純CTで皮髄境界消失と尿崩症を認めたため、入院6日目と7日目に法的脳死判定を実施して脳死と判定された。事故の前に臓器提供に関する本人の口頭による拒否の意思表示はなかった。
61歳の男性。腹部膨満感と意識障害とを主訴に家族に連れられて来院した。現病歴:3か月前から全身倦怠感を自覚していた。1か月前から食欲低下と下腿の浮腫とがあり、2週前から腹部膨満感とふらつきも出現して外出ができなくなった。本日朝から発熱を認め、傾眠状態となったため家族に連れられて受診した。既往歴:47歳時に人間ドックで肝機能異常と耐糖能異常とを指摘されたが医療機関を受診していなかった。
56歳の男性。四肢の筋けいれんを主訴に来院した。炎天下で道路工事をしていた。午後になり、気分不快とふらつきが出現し、四肢に筋けいれんが生じるようになってきたため同僚に付き添われて受診した。朝から尿が出ていないという。
76 歳の男性。肺炎のため5日前から入院中である。症状は軽快してきたが、食事摂取が十分ではなく特に主食をほとんど食べていない。そのことを気にした病棟看護師が、担当医に対して「入院してから主食をほとんど食べていないようです。今、5分粥食が出ていますがどうしましょうか」と話しかけた。看護師に対する返答として最も適切なのはどれか。
1歳10か月の男児。咳と喘鳴とを主訴に母親に連れられて来院した。昨日歩きながらピーナッツの入った菓子を食べていた時に、急にむせ込んで咳をし始めた。本日も咳が持続し喘鳴が出現したため受診した。体温 36.7 ℃。脈拍 108/分、整。 呼吸数 30/分。SpO2 98 %(room air)。吸気時と呼気時の胸部エックス線写真を示す。この患児にまず行う処置として正しいのはどれか。
35歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。1年前に仕事上のトラブルをきっかけに退職した。その後は自宅に閉じこもりがちになり、食事は不規則で菓子パンやおにぎりを好んで摂取していた。1週間前から歩行時のふらつきが目立つようになり四肢のしびれ感も訴えるようになったため、心配した家族に付き添われて受診した。
32歳の男性。左前胸部痛を主訴に来院した。4日前から38℃前後の発熱があり市販の総合感冒薬を服用していた。2日前から左前胸部に痛みを感じるようになったため心配になり受診した。痛みは持続性のじりじりする感じの痛みで、いつから症状があったかはっきりしないが、少しずつ症状が増悪してきており、現在は深く息を吸うとやや増強するという。心電図を別に示す。最も予想される聴診所見はどれか。
70歳の男性。胸部異常陰影の精査のため入院した。かかりつけ医で撮られた胸部エックス線写真で、右肺に悪性腫瘍と考えられる腫瘤性病変を認めたため、精査目的で紹介されて入院した。2年前から歩き方が小刻みになり、しばしば転倒するようになったという。
32 歳の女性。自転車を運転中に転倒し救急車で搬入された。意識レベルはJCSⅠ-1 で、視野全体が暗く感じると訴えている。対光反射の瞳孔の写真を別に示す。障害部位はどれか。
28歳の男性。ふらつきを主訴に家族に伴われて来院した。高校在学中に不登校となり、そのまま自宅2階の自室に引きこもるようになった。高校は退学となり、仕事には就かず1日中カーテンを閉め切ってオンラインゲームに熱中していた。食事は母親が自室の前に提供していたが偏食が激しい。3か月前から夜にコンビニエンスストアに出かける際に暗いところで歩行が左右にふらついていることに家族が気付いていた。
60歳の男性。突然起こった激しい後頭部痛、悪心および嘔吐を主訴に来院した。症状出現後、後頭部痛は少しやわらいだが、市販の鎮痛薬を服薬しても継続したため受診した。来院時、意識は清明で項部硬直は認めなかった。頭部CTを別に示す。診断として最も考えられるのはどれか。
21歳の女性。性暴力による健康被害の検査を求めて来院した。昨晩、1人でバーに行った。隣のテーブルにいた男性グループから話しかけられ、なんとなく話をしながらカクテルを飲んでいるうちに急に意識がもうろうとし、午前2時に気が付いたときにはホテルのベッドの上にいた。状況から、意識を失っているうちに性暴力被害に遭っていたと考えられた。
40歳の女性。1か月前に腹部膨満を主訴に婦人科外来を受診し、精査の結果卵巣腫瘍の診断を受け、摘出手術を受けるため2週間前に入院した。身長104cm、体重25kg。骨形成不全症のため、年1回整形外科を定期受診している。歩行困難があり日常的に電動車いすを用いている。夫と5歳の男児との3人暮らし。ネットショップを経営している。日常生活をサポートするため数人のボランティアが入れ替わりで支援している。
50歳の女性。腹痛と嘔吐を主訴に来院した。前夜焼肉を食べ5時間ほどしてから腹痛が出現し、2度嘔吐したため受診した。
76 歳の女性。高血圧と慢性心不全のため入院していた。退院後は自宅近くの診療所に通院し、かかりつけ医の指導により自宅で毎朝体温、脈拍、血圧および体重の測定を行い、下腿浮腫の有無を確認している。体液の過剰状態を早期に判断するために最も信頼度が高い項目はどれか。
83 歳の女性。腰痛を主訴に来院した。持続性の腰痛に対して、自宅近くの医院で処方された NSAID を服用していた。一時的に疼痛は緩和したが、再び増悪したため紹介受診した。精査の結果、多発肝転移を伴う膵癌と診断された。薬物による抗癌治療などの積極的な治療を希望しなかった。
62歳の男性。顔面の発赤を主訴に来院した。3日前に顔面の発赤が出現した。37.2℃の発熱と顔面の熱感があり、押さえると痛みを感じた。症状が改善しないため受診した。顔面の痒み、日光過敏、関節痛および筋肉痛は自覚していない。化粧品や外用薬は使用していない。糖尿病で治療中である。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。兄が関節リウマチ。
82歳の男性。腎盂腎炎の治療のため入院中である。セフェム系抗菌薬を1日3回(毎食後)内服していたが、尿所見の改善がみられたため、昨夜、担当医は看護師に対して、「明朝からの抗菌薬を中止してください」と口頭で指示を行った。担当医は口頭で指示を行ったことを翌朝、出勤してからカルテの経過記録に記載した。
31歳の1回経産婦。妊娠 32 週日。性器出血を主訴に妊婦健康診査を受けてい る周産期母子医療センターに来院した。10 日ほど前にも少量の性器出血があり、3日間の自宅安静で軽快したという。本日自宅で夕食作りをしていたとき、突然、性器出血があり、慌てて受診した。
23歳の女性。排尿時痛と下腹部痛とを主訴に来院した。性交の3日後から排尿時痛を感じるようになった。性交の4日後に黄色帯下と下腹部痛が出現したため受診した。
60歳の男性。妻に黄疸を指摘され来院した。45 歳時に糖尿病と診断され経口糖尿病薬を服用している。意識は清明。体温 36.8 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 128/76 mmHg。呼吸数 14/分。眼瞼結膜は軽度貧血様で、眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。右季肋部に軽度の圧痛を認める。下腿に浮腫を認めない。
78歳の女性。全身の皮疹を主訴に来院した。 週間前から両側大腿に瘙痒を伴う皮疹が出現し、躯幹と四肢に拡大してきたため受診した。生検組織の蛍光抗体直接法所見にて表皮基底膜部に IgG と C3 の線状沈着を認めた。抗 BP 180 抗体 421 U/mL(基準 9.0 未満)。大腿の写真を別に示す。認められないのはどれか。
78 歳の男性。食欲不振、体重減少と全身倦怠感を主訴に来院した。2年前に膵頭部癌で切除術を受けたが、1年前に肝と肺への多発転移を指摘された。本人および家族ともにこれ以上の抗癌治療を望まず、通院していなかったという。1か月前から食欲不振と5kg の体重減少をきたし、1週前から全身倦怠感も認めるようになったため再度受診した。疼痛や不眠を認めない。
72 歳の女性。左膝関節痛を主訴に来院した。2年前に歩行時の左膝関節痛を自覚し徐々に悪化している。最近歩行が困難になったため受診した。左膝関節の外傷歴はない。身長 155 cm、体重 64 kg。体温 36.3 ℃。脈拍 64/分、整。左膝関節に膝蓋跳動と内反変形とを認めるが発赤と熱感はない。
2歳の男児。発熱、咳嗽および喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。数日前から鼻汁と咳嗽を認め、今朝から発熱が出現し、息苦しそうであったため受診した。意識は清明。 体温37.8℃。脈拍120/分、整。呼吸数48/分。SpO₂ 98 % (room air)。毛細血管再充満時間1秒。呼気性喘鳴を聴取する。顔色はやや不良で、口唇チアノーゼは認めない。咽頭発赤を認める。胸骨上部と肋間に陥没呼吸を認める。
14歳の女子。採血を伴う臨床研究に参加してもらいたい。患者には知的障害や認知機能障害はない。 誤っているのはどれか。
80歳の女性。3日前、肺炎のため入院した。肺炎は改善傾向である。夜中にトイレに行こうとして病室内で転倒した。頭部打撲はなく痛みの訴えもない。トイレに行くときにはナースコールを押して知らせるように伝えていたが、ナースコールは押されていなかった。入院後は不眠のため、ベンゾジアゼピン系薬剤を内服していた。入院前のADLは自立していた。 翌日行われたカンファレンスでの提案として適切なのはどれか。
3歳の女児。全身けいれんが持続するため救急車で搬入された。昨晩から38℃台の発熱が持続している。食事の摂取は少ないが水分の摂取はできている。嘔吐や下痢はない。今朝、全身けいれんがはじまり約15分間持続しているため母親が救急車を要請した。来院時も全身けいれんが持続しており、チアノーゼを認める。 この児に行うべき処置として優先度が低いのはどれか。
40 歳の女性。心窩部痛を主訴に来院した。医療面接で解釈モデルを把握するための質問はどれか。
34 歳の初産婦( 3 妊 0 産)。妊娠 13 週、妊婦健康診査のために来院した。前回妊娠は妊娠 15 週に、前々回の妊娠は妊娠 16 週に、いずれも胎胞が膨隆し自然流産している。これまでの精査で抗リン脂質抗体症候群や糖代謝異常は認めない。適切な対応はどれか。
29歳の女性。頭痛を主訴に来院した。現病歴:1か月前から毎日午後3時ころになると頭が重くなり、肩から首にかけて固まってしまうような違和感を覚えるようになった。症状は次第に強くなり、3週前からは常に頭全体の鈍い痛みを自覚し始めた。市販の鎮痛薬を内服したが症状は改善せず、頭痛のために仕事の効率が悪くなり、何度か「集中力が足りない」と会社の上司に注意を受けた。
76歳の男性。左上下肢が動かなくなったため救急車で搬入された。現病歴:朝起床時に体が何となく重かったので、朝食を摂らず約2時間ベッドで休んでいた。トイレに起き上がろうとしたところ、左手で体を支えられないことに気付いた。左足も動きが悪いため、同居する妻が救急車を要請した。
83歳の女性。右大腿骨頸部骨折のため手術を受けた。手術当日の夜は意識清明であったが、手術翌日の夜間に、死別した夫の食事を作るために帰宅したいなど、つじつまの合わない言動が出現した。これまで認知症を指摘されたことはない。この病態について正しいのはどれか。
北米での医学会参加のため搭乗していた旅客機内でドクターコールがあり対応した。目的地の空港のスタッフに情報提供した方が良いと判断し、乗務員に伝えたところ、「所見をメモして欲しい」と依頼され記載した文面を示す。
48歳の女性。転倒による大腿骨骨折のため、昨日入院した。昨晩は夜間に全く眠らない状態が続き、今朝から手指と上肢に粗大な振戦が出現した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。20歳から飲酒を開始し、32歳から夫の母親を自宅で介護するようになり、飲酒する頻度が増えた。38 歳から連日昼間も飲酒するようになり、45歳からは 1日に焼酎 500 mL 以上を飲酒していた。
66歳の男性。意識障害とけいれんのため救急車で搬入された。3年前から頭部外傷後てんかんで抗けいれん薬の内服治療を受けていた。この1年間はけいれん発作がなかったため、 週間前から服薬していなかったところ、外出先で突然、強直間代けいれんを起こし、居合わせた人が救急車を要請した。
55 歳の男性。両足の浮腫を主訴に来院した。10 日前に両足の浮腫が出現し増悪したため受診した。身長 170 cm、体重 75 kg(10 日前は 65 kg)。脈拍 100/分、整。血圧 92/56 mmHg。両下肢に浮腫を認める。
48 歳の男性。意識障害と右片麻痺のため救急車で搬入された。自発開眼はなく、呼びかけでも開眼しないが、痛み刺激で開眼する。痛み刺激でうなり声をあげるが、意味のある発語はみられない。痛み刺激で右上下肢は全く動きがみられないが、左上下肢は払いのける動作を示す。Glasgow Coma Scale による評価の合計点として正しいのはどれか。
42歳の男性。発熱と咳嗽を主訴に来院した。3日前から38℃台の発熱と咳嗽が出現した。昨日から黄色調の喀痰も伴い、症状が悪化してきたため受診した。3年前に高血圧症と診断され、降圧薬の内服治療を受けている。
83歳の女性。右大腿骨頸部骨折のため手術を受けた。手術当日の夜は意識清明であったが、手術翌日の夜間に、実際は死別してしているにもかかわらず「夫の食事を作るために帰宅したい」などと、つじつまの合わない言動が出現した。これまで認知症症状を指摘されたことはない。この病態について誤っているのはどれか。
54歳の女性。半年前から駅の階段を昇るときに胸部に違和感が生じるようになったため来院した。検査の結果、冠動脈形成術が必要であると担当医から伝えられた。患者は「病状は両親や兄弟、および勤務先には伝えないでほしい」と希望を述べた。10年前から会社で勤務しており、一人暮らしである。職場の健康診断では異常を指摘されていない。 医師の患者への適切な説明はどれか。
75歳の男性。一人暮らし。3か月前に肺癌と診断され、肺内転移、骨転移を認めた。家で穏やかに過ごしたいという本人の希望で在宅療養している。自宅で最期を迎えることを希望している。2週間前からはほぼ寝たきりでトイレに行くこともできず、訪問看護サービスとホームヘルパーの訪問を受けている。5日前から腰痛が出現し、訪問診療の医師が薬物療法を行ったが腰痛が悪化している。
65 歳の女性。発熱を主訴に来院した。 2 日前から悪寒を伴う 39 ℃台の発熱と右顔面の痛みが出現したため受診した。鼻閉や鼻汁はない。
47 歳の男性。腹部の皮疹を主訴に来院した。 3 日前から腹部に痛みを伴う皮疹を自覚し、改善しないため受診した。体温 36.8 ℃。腹部から背部に皮疹が散在しており自発痛を認め、帯状疱疹と診断した。皮疹の分布図を別に示す。罹患した神経支配領域として正しいのはどれか。
71歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。現病歴:1週前から朝の目覚めが悪く、散歩中に気分が悪くて座りこむことが多くなった。階段を上がる際に息切れを自覚するようになり、心配になったため受診した。2週前から便が黒かったという。以前から通院中の内科で3週前に行った検査結果を持参している。
55 歳の男性。息切れと下腿の浮腫とを主訴に来院した。現病歴:約6か月前から全身倦怠感を自覚していたが他に症状がないので様子をみていた。1か月前から下腿の浮腫を自覚し、次第に労作時の息切れを感じることが多くなったため受診した。
救急外来に日本語を話せない40歳の外国人女性が来院した。病院に勤務している外国人医師が英語で医療面接と身体診察とを行い、記載した診療録の一部を示す。
88歳の男性。疲労感を主訴に来院した。1週間前に上気道炎症状があった。3日前から疲労感が強くなり、昨日から食事を摂ることができなくなった。トイレに起きるのもつらく、オムツをしていた。過去の健診で糖尿病の可能性を指摘されたことがある。現在、服薬はしていない。
11歳の男児。下腿の皮疹を主訴に母親に連れられて来院した。 日前から下腿に皮疹が出現し、昨日から腹痛および膝関節痛を訴えている。体重37kg。体温36.5℃。脈拍80/分、整。呼吸数20/分。両下腿に皮疹を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭発赤なし。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で臍周囲に軽度圧痛を認める。
大型バスを含む多重衝突交通事故により多数傷病者が発生した。救急隊に同行した医師が、救出された傷病者の現場救護所への搬送優先順位を決定することになった。現場にはすでに30名ほどの傷病者がおり、救出作業が続いている。救護所での医療資源は十分揃っていないという情報である。次の傷病者のうち、救護所への搬送を最も優先すべきなのはどれか。
70 歳の女性。突然の胸背部痛と呼吸困難のため救急車で搬入された。洗濯物を干していたとき、突然、激烈な胸背部痛を自覚した。発症 10 分後くらいから息苦しさが出現し、喘鳴も生じてきたため救急車を要請した。
43 歳の男性。健康診断のため来院した。喫煙歴は 20 本/日を 13 年間。朝、目覚めて5〜30 分以内に最初の喫煙をする。最近、喫煙本数を減らしたところ、毎日イライラが高じているという。身長 170 cm、体重 80 kg。血圧 150/90 mmHg。禁煙の短時間支援として誤っているのはどれか。
A 60-year-old man presented with sensory disturbance of his fingers and toes. He lived alone and drank alcohol every day.
84歳の男性。発熱と咳嗽を主訴に来院し、誤嚥性肺炎の診断で入院した。意識は清明。身長173cm、体重60kg。体温38.5℃。脈拍96/分、整。血圧120/80mmHg。呼吸数22/分。SpO₂96%(鼻カニューラ2L/分酸素投与下)。入院時から多職種で誤嚥性肺炎治療のサポートを行うことになった。この患者に関わる職種とその職務内容の組合せで誤っているのはどれか。
78歳の女性。左側が見えにくいことを主訴に来院した。本日、朝食時に左側にある味噌汁に気づかず、手をぶつけてこぼした。その後、部屋の戸口に左肩をぶつけた。高血圧症と心房細動で内服加療中である。
72歳の女性。右眼痛を主訴に来院した。昨夜、右眼の痛みとともに頭痛と悪心が出現し、次第に増悪している。右眼に高度の毛様充血、角膜浮腫があり、瞳孔が散大、中等度の白内障を認める。診断に有用な検査はどれか。
18 歳の男子。鼻出血を主訴に来院した。自宅で特に誘引なく鼻出血が出現し、タオルで鼻を押さえて受診した。 1 週間前に行われた大学の健康診断で異常は指摘されなかった。
4 歳の男児。自宅で径 3 cm のぶどうを食べたとき、急に激しくむせて顔色が悪くなったため救急車で搬入された。救急車内では、意識はあるが両手で首をつかんで苦しそうにしており、救急隊員により Heimlich 法が実施されたが状況は改善しなかった。病院到着直後にモニターを装着していると意識を失った。頸動脈を触知しない。直ちに行う処置として適切なのはどれか。
70歳の女性。発熱、咳嗽、喀痰および呼吸困難を主訴に来院した。現病歴:3日前から咳嗽と喀痰とを自覚していた。その後、徐々に呼吸困難を感じるようになり、昨晩から発熱も認めたため、家族の運転する車で受診した。既往歴:32歳時に虫垂炎。気管支喘息のため、5年前から時々吸入薬を使用している。
81 歳の男性。前立腺炎で入院中に下痢を訴えている。現病歴:10 日前から、急性細菌性前立腺炎の診断でニューキノロン系抗菌薬の投与を受けている。治療開始後に症状は軽快したが、2日前から頻回の水様下痢と発熱が出現した。
59歳の男性。左腎細胞癌の診断で腎部分切除術を受け入院中である。手術2時間後にドレーンから血性の排液があり、意識レベルが低下した。JCSⅡ-20。脈拍 152/分、整。血圧 56/42 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2は測定できなかった。腹部は軽度膨満している。
85歳の女性。肝門部胆管癌で数か月の余命と告知されている。本人の希望で在宅医療を行っており、疼痛に対するコントロールは十分に行われている。ある日、訪問した在宅医に「家族に迷惑がかかるから入院したい」と本人が告げた。在宅医の対応として適切でないのはどれか。
4か月の乳児。RSウイルス感染症による呼吸障害のため入院している。呼吸・心拍モニターのアラームが鳴ったため研修医、指導医および看護師で患児を診察に行ったところ全身にチアノーゼを認めた。気道確保をして呼吸を確認したが、自発呼吸を認めない。心電図モニターでは心静止である。末梢静脈路は確保されており、心肺蘇生の備品は病室に準備されている。直ちに行うべきなのはどれか。
38歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠 34 週に心窩部痛および悪心を主訴に来院した。既往歴に特記すべきことはなく、これまでの妊婦健康診査で異常は指摘されていなかった。胎動は自覚しており、性器出血は認められない。体温 36.5 ℃。脈拍 100/分、整。血圧 140/90 mmHg。心窩部に圧痛を認める。子宮は軟で圧痛を認めない。下腿に浮腫を認める。
82 歳の男性。右下肢のしびれと痛みのため救急車で搬入された。本日、夕方にテレビを見ていたときに突然右下肢のしびれと痛みを感じた。しばらく様子をみていたが徐々に痛みが増悪し、3時間経過しても改善しないため救急車を要請した。
23 歳の女性。発熱と頭痛を主訴に来院した。昨日から 38 ℃の発熱、頭痛および頻回の嘔吐があり受診した。鼻汁、咽頭痛、咳嗽および排尿時痛はいずれも認めない。
26歳の男性。研修医。診療中にHIV抗原・抗体陽性者の体液に曝露したことを指導医に報告してきた。オートバイの転倒事故による多発外傷で救急搬送された38歳の男性患者の診療をした。意識障害のため当初は患者の基本情報がなかったが、駆け付けた患者家族によりHIV感染者であることが判明した。事実が判明するまでに、研修医は気管挿管、末梢静脈路の確保、血液検体採取、尿道カテーテル留置を行った。
2か月の男児。右鼠径部の膨隆と嘔吐を主訴に母親に連れられて来院した。2週前、入浴時に右鼠径部が膨れているのに気付いたが、しばらくすると膨隆は消失していた。前日の夕方、おむつ交換時に右鼠径部が膨れていた。本日朝、右鼠径部から陰襄にかけての膨隆が前日よりも大きくなっていた。授乳後に頻回の嘔吐を認めたため午後受診した。機嫌不良。
26歳の初妊婦。妊娠24週で妊婦健康診査のため来院した。既往歴に特記すべきことはない。身長160cm、体重66kg(非妊時58kg)。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧134/72mmHg。子宮底長21cm、腹囲85cm。下腿に軽度浮腫を認める。
58歳の男性。頭痛と意識障害のため救急車で搬入された。3日前から38℃台の発熱、咳嗽、喀痰の増加を自覚していた。昨晩から強い頭痛を訴えており、今朝になり反応も鈍くなってきたため、家族が救急車を要請した。
49歳の男性。病期Ⅳの大腸癌で抗癌化学療法のため入院した。以下のように家族に関する情報を得た。「既婚です」「子供が3人おり、上から男、男、女です」「長男は遠方で就職しており、私は妻と下の2人の子供と同居しています」「父は胃癌で72歳のときに亡くなりました」「母は脳卒中で60歳のときに亡くなりました」「4人の兄弟姉妹で上から兄、姉、私、弟です」家系図を別に示す。
72 歳の女性。歩く速度が遅くなったことを主訴に娘とともに来院した。最近は電車やバスを利用して外出する頻度が減り、横断歩道を青信号のうちに渡りきることが困難になった。食欲が以前より減り、ふさぎ込みがちだという。骨粗鬆症で内服治療中である。
75歳の男性。尿が出ないことと腹部の膨満感とを主訴に来院した。現病歴:2日前からくしゃみと鼻汁のため市販の総合感冒薬を内服していた。昨夜から尿が出なくなり、下腹部の膨満感と疼痛が出現した。以前から尿が出にくく残尿感があったという。既往歴:10歳時に虫垂切除術。
26 歳の男性。左胸痛と息苦しさとを主訴に来院した。現病歴:昼ごろに咳込んだ際、左胸痛が出現した。しばらく様子をみていたが改善せず、呼吸困難も出現したため夜間救急外来を家族とともに受診した。
35歳の男性。黄疸を主訴に来院した。1週間前から全身倦怠感を自覚していた が、2日前に家族から眼の黄染を指摘されたため受診した。1か月前にシカ肉を焼いて食べたが一部生焼けであったという。
64歳の女性。左下腿の腫脹と疼痛のために救急車で搬入された。3日前から左足部が腫脹し、本日は下腿全体に広がって動けなくなったため救急車を要請した。最近の外傷歴はない。昨日からは倦怠感が強く、食事を摂れていない。健診で糖尿病の可能性を指摘されていたが、治療は受けていなかった。
A 25-year-old man comes to your clinic complaining of abdominal pain for the past two days. Yesterday, the pain was periodic and located around the periumbilical area.
35歳の男性。路上に倒れているところを通行人に発見され、救急車で搬入された。意識レベルは JCSⅡ-30。体温 36.0 ℃。心拍数 104/分、整。血圧 156/88 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 99 %(マスク 5L/分酸素投与下)。対光反射は正常。 皮膚は湿潤しており、体表に明らかな外傷を認めない。まず行うべき検査はどれか。
62歳の女性。突然の激しい頭痛のため救急車で搬入された。悪心および嘔吐を伴う強い頭痛があり、救急車を要請した。意識レベルはJCSⅠ-1。体温36.9℃。心拍数92/分、整。血圧150/88mmHg。呼吸数14/分。SpO₂(100%:鼻カニューラ1L/分酸素投与下)。
72歳の女性。高血圧症で通院中の内科外来にて、夫への対応に困っていると相談があった。夫は2年前に職場を退職した後から飲酒をするようになり、最近はほとんど外出もせず、朝から家で飲酒することが増えた。飲酒をすると大声を出して暴れることがある。
4 歳の男児。1 週間持続する咳嗽を主訴に母親に連れられて来院した。母親と診察医との会話を示す。医師:「今日はどうされましたか」母親:「咳が1週間続いているのできました」医師:「(症状について詳しく教えてください)」母親:「咳は夜寝ているときと明け方が多いです。日中はあまり出ていません。咳とともに胸のあたりがゼーゼーいっている感じがします」
37歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠26週。血糖値の異常を指摘され紹介受診した。妊娠初期から妊婦健康診査を受けていた。妊娠24週時に施行された50gブドウ糖負荷試験で血糖値156mg/dLであったため精査のため紹介となった。既往歴に特記すべきものはない。
19歳の男性。交通外傷のため救急車で搬入された。河川沿いの堤防道路でオートバイ運転中に対向車と接触し転倒、崖下に転落した。問いかけに対して名前は言える。心拍数122/分。血圧72/50mmHg。呼吸数28/分。SpO2 96%(room air)。右前胸部に圧痛があり、右呼吸音が減弱している。腹部は膨満している。右下肢は外旋位で右下腿の変形と開放創を認める。
82歳の男性。心不全の急性増悪で入院していたが、病状が安定してきたので退院を見据えて療養環境を調整することになった。高血圧症、陳旧性心筋梗塞の既往があり、多発ラクナ脳梗塞後遺症で巧緻機能障害を認める。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは16点(30点満点)である。独居で血縁者はいない。この患者への対応で適切でないのはどれか。
ある病棟で研修医 A が担当患者数名の採血のために、 1 つのトレイで全員分の採血管を運び採血を行った。しかし、指導医がそのうち 2 名の患者の検査結果がそれぞれの病状経過に沿わないことに気付き、研修医 A に再検査( 2 回目の採血)を指示した。結果として、研修医 A が 1 回目の採血の際に 2 名の患者の採血管を取り違えたことが明らかとなった。
77 歳の女性。自宅の玄関で倒れているところを家人に発見され、痛みで立ち上がれないため救急車で搬入された。普段は近所のコンビニエンスストアまで杖をついて買い物に行っている。
65歳の男性。会社役員。間質性肺炎のために入院している。看護師から担当医へ、患者が咳で眠れないと訴えていることに加え、態度が威圧的であるという連絡があった。患者へ治療方針を説明するにあたり担当医として適切でないのはどれか。
30歳の初産婦。妊娠 33 週 0 日に破水感を主訴に来院した。これまでの妊娠経過に異常はなかった。心拍数 80/分、整。血圧 110/70 mmHg。腟内に貯留した羊水は透明で、児は第1頭位、不規則な子宮収縮を認める。妊娠継続の可否を決定する上で、有用性が低いのはどれか。
37歳の初産婦(1妊0産)。妊娠30週に両下腿浮腫の増悪を主訴に来院した。これまでの妊娠経過は順調であったが、妊娠27週ころに両下腿浮腫を生じ、28週ころから浮腫の増悪を認めた。
62歳の女性。めまいを主訴に来院した。今朝、起床時に突然ぐるぐる回るめまいを自覚した。しばらく横になっていると約2分でめまいは落ち着いた。難聴や耳鳴の自覚はなかった。午後、洗濯物を干そうとして上を向いたところ、再び同様のめまいが出現した。軽度の悪心を伴ったが、安静により約1分で症状は消失した。
82歳の男性。胃癌の終末期のため自宅で最期を迎えたいという本人と家族の意向に従って在宅で緩和医療を受けていた。前日の主治医による診察時には傾眠状態であり、かろうじて呼名に反応がみられた。今朝、妻から「息をしていないようだ」と訪問看護ステーションに連絡があり、主治医が看護師とともに自宅を訪問した。
A 42-year-old woman came to your clinic, anxious about a mass in her left breast.On physical examination, the mass was hard and fixed neither to skin nor to muscle.
68歳の女性。黄疸を主訴に来院した。2週前から倦怠感を自覚し、1週前に感冒症状があり市販の総合感冒薬を服用した。昨日、家族から眼の黄染を指摘されたため受診した。50歳台から2型糖尿病で内服治療中である。
38歳の男性。職場で床に落ちた書類を拾おうと屈んだところ、腰痛と右下腿痛が出現したため受診した。既往歴に特記すべきことはない 。身長165cm、体重58kg。体温36.7℃。脈拍80/分、整。腰椎エックス線写真で異常を認めず、腰部単純MRIで第4腰椎と第5腰椎間の右側に椎間板ヘルニアを認めた。この患者で認められないのはどれか。
88歳の男性。長年の喫煙に起因する慢性閉塞性肺疾患と弁膜症による重症の呼吸不全および心不全のため入院した。疾患自体の改善は難しく、呼吸の苦しさや体幹のだるさなどの苦痛の訴えが強く、本人は緩和ケアを望んでいる。妻と二人暮らしで長男が近所に住んでおり家族関係は良好である。この患者に緩和ケアを行うにあたり、対応として誤っているのはどれか。
55歳の男性。上腹部痛を主訴に来院した。半年前から腫瘤に気付き、徐々に大きくなっていることを自覚している。眼瞼結膜に貧血があり、左鎖骨上リンパ節の腫大を認める。上腹部に径10cmの腫瘤を触知し、圧痛を認める。患者は「おなかになにかがあるのは分かっていたが、癌と診断されるのが怖く今まで受診しなかった。
60 歳の男性。右上肢筋力低下を主訴に来院した。徒手筋力テストで、前腕回外位で右肘屈曲させたところ、重力に抗して全可動域の運動が可能であったが、軽い抵抗が加わると不可能であった。右肘屈曲(上腕二頭筋)の徒手筋力テストの評価はどれか。
78歳の男性。心不全で入院中である。入院7日目に心不全が改善し、退院の準備を行うこととなった。落ちていた身体機能が回復したが、移動に歩行器が必要であった。もともと大腸癌術後で10年前から自分でストマの管理をしていたが、入院後に管理が難しくなった。妻と2人暮らし。認知機能は問題なく、服薬管理はできる。入浴、食事および整容は自立している。要介護度は要介護1である。
36歳の女性。悪心と嘔吐とを主訴に来院した。1週間前から微熱、悪心および全身倦怠感を自覚していた。今朝一回嘔吐した。既往歴に特記すべきことはない。月経周期 30〜60 日、不整。最終月経は記憶していない。3週間前に市販のキットで実施した妊娠反応は陰性であったという。母親は糖尿病で治療を受けている。
62歳の女性。頭痛を主訴に来院した。4日前の起床時に突然の頭痛が生じた。 臥床して様子をみていたが頭痛が持続したため、3日前に自宅近くの診療所を受診し、鎮痛薬を処方された。しかし、その後も頭痛が改善しないため受診した。
20歳の男性。右足関節の変形と疼痛のため救急車で搬入された。会社員で、サッカーのクラブチームに所属している。サッカーの試合中に他の選手と接触して受傷し、歩行困難となったため救急車を要請した。受傷時の足関節の肢位は不明であった。
69歳の男性。排尿困難を主訴に来院した。2年前から尿線が細いことに気付いていたが年齢のためと考えていた。3か月前から排尿困難を伴うようになったため受診した。直腸指診で前立腺は腫大し、表面平滑、弾性硬で硬結を認めない。
13 歳の男子。学校心臓検診で心電図異常を指摘され、父親に連れられて受診した。自覚症状はない。脈拍 76/分、不整。血圧 110/74 mmHg。心エコー検査所見に異常を認めない。心電図を別に示す。この心電図にみられる期外収縮は運動により消失した。Holter 心電図検査において期外収縮の連発を認めなかった。患児および父親への説明として正しいのはどれか。
71 歳の男性。血痰を主訴に来院した。2か月前から微熱があり、2週前から断続的に血痰の排出が続いている。かかりつけ医で糖尿病の内服加療中であるが、コントロールは良くないと言われているという。呼吸音は両側胸部に coarse cracklesを聴取する。胸部エックス線写真及び胸部造影 CTを別に示す。次に行うべき検査はどれか。
38歳の女性。労作時の息切れを主訴に来院した。3日前から通勤のための最寄りの駅までの歩行で息切れを感じるようになった。昨日は歩行中に気が遠くなる感じも出現したため受診した。受診時の心電図を別に示す。 胸部の聴診で特徴的に聴取されるのはどれか。
78歳の女性。左前胸部痛を主訴に来院した。今朝6時ころ歯磨き中、突然、左前胸部痛が出現した。症状は今回が初めてで、左前胸部全体が締め付けられるような痛みであった。その感覚は咽頭部から左肩に放散し、冷汗を伴っていた。横になって休んでいたところ、症状は約20分で消失した。心配した家族とともに午前10時30分に受診した。
35歳の男性。登山道脇で動けなくなっているところを発見された。ドクターカーで出動した医師が登山口で待機していた。現地の天候は雨、気温は10℃。医師がこの男性に接触した時、意識レベルはJCS II-30。体温(直腸温)31.4℃。脈拍58/分、整。血圧102/62mmHg。呼吸数30/分。SpO2は測定できず、末梢循環不全によるものと考えられた。病院前救護として誤っているのはどれか。
80歳の男性。睡眠障害を主訴に来院した。数年前から不眠、中途覚醒がみられている。既往歴、家族歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。飲酒は晩酌をたしなむ程度である。コーヒーを3杯/日飲む。睡眠薬はこれまでも時折服用していたが効果が不十分と感じ、睡眠薬の追加処方を希望して受診した。
36 歳の男性。全身けいれんのため救急車で搬入された。来院時にはけいれんは消失していた。15 歳からてんかんの既往があり、抗けいれん薬を処方されていた が、2 か月前から服薬を自己中断していた。
日齢 28 の男児。1 か月健康診査のため両親に連れられて来院した。在胎 38 週、体重 3,000 g で出生した。出生後の経過は問題なく、日齢 5 に体重 2,800 g で産科診療所から退院した。母親は 24 歳、初産のため育児に自信がなく、母乳量の不足を心配している。
21歳の男性。左示指の切創を主訴に来院した。飲食店のアルバイトをしている際に受傷した。適用となる保険はどれか。
78歳の男性。脳梗塞のため入院中である。症状は安定し意識は清明である。左上下肢の運動麻痺がありリハビリテーションを行うことになった。一人暮らしのた め、息子夫婦が住む他県での療養生活を希望している。今後の療養について、施設間の連携を調整するのにふさわしい職種はどれか。
21歳の男性。発熱と咳嗽を主訴に来院した。体温 39.2 ℃。脈拍 108/分、整。血圧 120/70 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 97 %(room air)。血液検査のため、右肘正中皮静脈に採血針を穿刺した直後に気分不快を訴えた。顔面蒼白となり、全身に発汗を認めたため、直ちに採血を中止した。次に行うべき処置はどれか。
4歳の男児。繰り返す嘔吐を心配した母親に連れられて来院した。1か月前から時々起床後に突然の嘔吐がみられていた。1週間前から毎日起床後に嘔吐がみられるようになり、今朝から呼びかけに対する反応がやや鈍くなったため受診した。下痢や体重の減少は認めない。嘔吐の回数が増えるにつれ、転びやすくなったとのことである。
68歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。10年前に胃癌で胃全摘術を受けている。3か月前から歩行時のふらつきを自覚し、特に階段を降りるときに足元を確認しないとよろけることがあった。1か月前から両足にじんじんとしびれる感じを自覚するようになったという。今朝、洗顔時にふらついて洗面台に頭をぶつけたため受診した。
48 歳の女性。排便後の出血を主訴に来院した。日頃から硬便であり、時々、排便後に肛門を拭いた紙に鮮血が付着していた。昨日、付着する血液量が多かったため受診した。直腸・肛門指診の手順で誤っているのはどれか。
82歳の女性。肺炎球菌性髄膜炎のため入院中である。意識障害が遷延しているため、経鼻胃管による経管栄養を開始することになった。
23歳の男性.咳嗽および血痰を主訴に来院した。3日前から乾性咳嗽が出現し、激しくせき込むようになった。今朝、咳嗽時に少量の血痰が1回出現したため心配になって受診した。悪心や嘔吐はなく、食欲良好で体重減少や盗汗はない。結核曝露歴や最近1か月の海外渡航歴はない。既往歴に特記すべきことはなく、喫煙歴と飲酒歴はない。
28歳の初妊婦。妊娠23週4日、性器出血を主訴に来院した。妊娠初期から妊婦健康診査を受けていたが特に異常は認めなかった。昨夜から下腹部痛を自覚し、今朝性器出血を認めたため心配になり受診した。
7歳の女児。友人の家でエビを摂取した後に急に嘔吐し、意識がもうろうとなったため救急車で搬入された。過去にカニを食べて蕁麻疹が出たことがあった。
18 歳の女子。呼吸困難を主訴に救急外来を受診した。通学途中に満員のバスの中で急に息苦しく、呼吸が促迫になった。パニック障害で自宅近くの診療所に通院しているが、 それ以外の基礎疾患はない。
70 歳の女性。右手の痛みを主訴に救急外来を受診した。前日に飼育している猫に手を咬まれ、自宅で消毒したが次第に発赤と疼痛が増強したため来院した。高血圧症で降圧薬を内服している。
50歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。2か月前から咳嗽があり、他院で肺炎と診断され抗菌薬を処方されたが改善しないため受診した。喫煙は 40 本/日を30年間。
56歳の男性。急性心筋梗塞と診断され、経皮的冠動脈インターベンションを受けて入院中である。病院の受付から、「この患者が勤務する会社の上司から、仕事に影響があるためこの患者の診断名と病状を教えて欲しいと電話がかかってきている」と連絡があった。対応として正しいのはどれか。
75歳の男性。胃癌の手術後に在宅療養を行っている。3年前に胃癌で胃全摘術を受けた。1年前に腹膜播腫、肺および肝転移を診断されたが、抗癌化学療法は選択しなかった。訪問診療で経過は安定していたが、2週間前から食欲不振が出現し、在宅で1日 1,700 mL の維持輸液が開始された。その後徐々に床上で過ごすことが多くなり、昨日から呼吸困難を訴えるようになった。
16歳の女子。健診で尿潜血陽性を指摘され来院した。来院時尿所見:黄褐色で軽度混濁、比重 1.020、pH 8.0、蛋白(±)、糖(-)、潜血(±)、沈渣は赤血球 1未満/HPF、白血球 5〜9 /HPF、 平上皮細胞 5〜9 /HPF、硝子円柱 1〜4 /WF 全視野 。尿所見の評価について正しいのはどれか。
64 歳の男性。めまい、頭痛および嘔吐後の意識障害のため救急車で救命救急センターに搬入された。突然の回転性めまいと頭痛を訴えた後に嘔吐した。
28 歳の男性。一過性の意識消失のため救急車で搬入された。会社で椅子に座っていたところ、突然目の前が真っ暗になり意識を失った。目撃者によるとけいれんはなく、1分ほどで意識が元に戻ったという。心配した会社の同僚が救急車を要請した。家族歴は父親が 54 歳で突然死している。
59歳の女性。手指の腫脹を主訴に来院した。3週前から急に手指末節が腫脹し、爪甲が隆起し軽度の疼痛を伴うようになったため受診した。数日前から同様の症状が足趾にも生じてきた。関節痛はない。手指の写真を別に示す。精査すべきなのはどれか。
9か月の男児。RSウイルス感染症よる呼吸窮迫とチアノーゼのため入院中である。在胎40週、体重3,250gで出生した。呼吸心拍モニターのアラームが鳴ったため、医師が病室に行ったところ児の顔色不良を認め、気道開通の体位をとった。末梢静脈ルートは確保されていて蘇生のための準備は整っている。
64歳の男性。前胸部痛を主訴に来院した。3か月前から坂道や階段の昇降などで前胸部に圧迫感を感じるようになった。5分程度立ち止まって安静にしていると症状は改善していた。本日、夕食後に前胸部に焼けるような痛みが出現した。横になって安静にしていたが、45分程度たっても症状が改善しないため家族とともに救急外来を受診した。
A 21-year-old previously healthy man presented to the emergency room with chest pain, which was worse on breathing, lasting for two days. Lung and heart examinations were unremarkable.
67 歳の男性。腹部膨満感、右季肋部痛およびふらつきを主訴に来院した。半年以上前から右季肋部痛を自覚していたが、3 か月前から痛みが増強するとともに腹部膨満感が出現、1 か月前から黒色の軟便が見られるようになり、2 週間前からふらつきが強まった。ここ 3 か月で体重が 5 kg 減少している。
38 歳の男性。頸椎損傷の診断で 3 週間入院中である。自己導尿が困難で尿道カテーテルが留置されているが、尿が混濁し閉塞をきたしたため、尿道カテーテルの交換を行うこととなった。意識は清明。体温 36.8 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 110/64 mmHg。呼吸数 12/分。尿道カテーテルの交換で正しいのはどれか。
2歳の男児。発熱と呼吸困難のため救急車で搬入された。本日朝、38.8℃の発熱と呼吸困難とに両親が気付き救急車を要請した。来院時の体温39.8℃。心拍数120/分、整。呼吸数28/分。SpO296%(リザーバー付マスク5L/分酸素投与下)。毛細血管再充満時間は1秒と正常である。呼吸困難は仰臥位で増悪し、座位でやや軽快する。下顎を上げた姿勢で努力呼吸を認める。嚥下が困難で唾液を飲み込むことができない。
30歳の男性。起床後の尿がコーラのような色であったことを主訴として来院した。幼少期から扁桃炎を繰り返している。7日前に咽頭痛と発熱があったが軽快した。尿所見:暗赤色、蛋白2+、潜血3+。尿沈渣の顕微鏡写真を示す。障害されている部位として最も考えられるのはどれか。
5歳の男児。走るのが遅いことを心配した母親に連れられて来院した。1年前から転びやすいことに母親は気づいていた。先日の運動会で他の子どもに比べて走るのが著しく遅いことが心配になり来院した。周産期、乳児期には特記すべきことはない。母方叔父が心不全により 25 歳で死亡。
66歳の男性。5年前から前立腺癌で治療中である。半年前に腰椎と右肋骨に転移が確認され、最近、腰痛を自覚するようになった。疼痛以外の自覚症状はない。疼痛緩和のために、まず投与すべきなのはどれか。
78 歳の女性。Alzheimer 型認知症と骨粗鬆症があり、グループホームに入所中である。月に1回の訪問診療、週に1回の訪問看護を受けている。昨夜から 39.0 ℃の発熱と湿性咳嗽があり呼吸困難を訴えていると、今朝、施設の介護福祉士から病院へ連絡が入った。
71 歳の男性。6か月前からの排尿困難と夜間頻尿を主訴に来院した。既往歴および家族歴に特記すべきことはない。身長 162 cm、体重 60 kg。体温 36.4 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 154/82 mmHg。呼吸数 14/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。直腸指診で横径 40 mm 程度の前立腺を触知するが硬結を認めない。
68歳の男性。左肩痛を主訴に来院した。2か月前に左肩痛が出現し、増悪したため受診した。喫煙歴は30本/日を40年間、2年前から禁煙している。脈拍60/分、整。血圧120/88mmHg。呼吸数16/分。
70歳の女性。腰背部痛を主訴に来院した。1年前に右乳癌で乳房切除術を受けたが、その後肝、肺および腰椎に転移が認められていた。薬物による抗癌治療を選択せず、通院せずに自宅での療養を希望した。1か月前から右腰背部に鈍痛を自覚し、1週前から増強するために受診した。疼痛に対しNSAIDの投与が開始されたが、疼痛で眠れないため、本日受診時に硫酸モルヒネの投与が追加された。
26歳の女性。動悸と息切れを主訴に来院した。1年前から月経量が増え、3か月前から階段昇降時に動悸と息切れを自覚するようになり受診した。月経周期は28日型、整、順、持続8日間。身長160cm、体重52kg。体温36.4℃。脈拍84/分、整。血圧106/66mmHg。呼吸数22/分。内診で子宮は正常大、両側付属器に異常を認めない。
21歳の男性。左頬部の痛みを主訴に来院した。1週間前から咽頭痛、鼻汁があり3日で改善した。昨日から左頬部の痛みと圧迫感、浮腫が出現し、増悪してきたため来院した。既往歴に特記すべきことはない。
75 歳の男性。複視と眼瞼下垂を主訴に来院した。昨夜、入眠中に突然出現した激しい頭痛のために覚醒し、頭痛は 1 時間持続した。今朝になって複視と右眼の開眼困難に気付いた。これまでに慢性的な頭痛の既往はない。
2 歳の男児。発熱と鼻汁を主訴に両親に連れられて来院した。前日の夕方から38.5 ℃の発熱を認め、右耳をさかんに触るような様子がみられ、夜間はよく眠れなかった。来院時の体温は 38.2 ℃で、顔色は良好だが機嫌が悪く、母親に抱かれて診察室に入ったところ、すぐに大声で泣き出した。対応として適切なのはどれか。
22歳の女性。腹痛、嘔吐および発熱を主訴に来院した。現病歴:午前6時ごろから心窩部痛を自覚した。痛み徐々に右下腹部に移動し、悪心、嘔吐および発熱が出現したため午前9時に救急外来を受診した。
52歳の男性。突然の心停止のため救急車で搬入された。マラソン競技大会で走行中に突然倒れ、直後から呼びかけに反応なく、呼吸もなかった。現場で大会救護員が胸骨圧迫を開始し、AEDによる音声指示でショックを1回施行した。
40歳の女性。動悸を主訴に来院した。現病歴:2か月前から動悸を自覚している。当初は、買い物などで荷物を持って5分ほど歩くと動悸を感じていた。10日前から家事で少し動いても動悸を感じるようになった。友人に話したところ、病院を受診した方が良いと言われた。動悸の性状は、脈が速くなる感じである。症状は徐々に強くなっていて、このままだとさらに悪化するのではないかと思っている。
45歳の男性。3か月前から倦怠感と息切れを自覚するようになった。頸部にしこりを触れることに気が付き、心配になって受診した。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。職業は会社員。妻と子ども2人と同居している。精査の結果、悪性リンパ腫と診断し、抗癌化学療法が必要と判断した。患者は「最近転職したばかりで、今後の仕事や会社との関係についてとても不安なので、利用できる支援制度について相談したい」と言う。
75歳の男性。S状結腸癌のため全身麻酔で腹腔鏡下S状結腸切除術を行うため手術台に移動した。身長164cm、体重58kg。静脈路を確保後、酸素マスクで酸素化し、急速導入で麻酔導入を行い気管挿管した。麻酔回路に接続し、酸素流量L/分で呼吸バッグで手動換気した。
65 歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。10 年前からアルコール性肝障害を指摘されていたが通院していなかった。本日、夕食後に吐血をしたため、家族が救急車を要請した。意識レベルは JCSⅡ-10。身長 168 cm、体重 74 kg。体温 36.8℃。心拍数 112/分、整。血圧 88/68 mmHg。呼吸数 22/分。
20歳の女性。四肢の皮疹を主訴に来院した。2週前に手掌に皮疹が出現し、その後下肢に皮疹が広がったため受診した。発熱や盗汗、腹痛や体重減少はない。既往歴として2年前のクラミジアによる骨盤腹膜炎がある。
60歳の男性。右片麻痺と言語障害を主訴に救急車で搬入された。現在高血圧症で内服加療中である。今朝起きて1時間後から右手足の動きが悪く、言葉が出にくいことに気付いた。
76歳の男性。食欲低下と全身倦怠感を主訴に来院した。現病歴:58歳時に高血圧症と診断され、内服加療を受けていた。5年前から尿蛋白1g/日以上が持続するようになり、腎機能も徐々に増悪してきていた。1週間前から食欲が低下し、全身倦怠感が強くなってきたため、外来通院中の病院を受診した。
55歳の男性。下腿浮腫を主訴に来院した。1週間前から下腿浮腫を自覚し、徐々に増強したため受診した。20歳台からアルコールの多飲歴がある。意識は清明。頸部リンパ節を触知しない。前胸部にくも状血管腫を認める。 打診でshifting dullnessを確認する際、仰臥位の次にとらせる体位はどれか。
70 歳の男性。肺炎で入院加療を受けている。肺炎が治癒したため、自宅に退院予定であった。担当医が早朝に診察するために病室に入ったところ、点滴チューブの結合部が外れ、床面に逆流した血液が溜まっているのを発見した。患者の状態を確認したところ、既に患者の下顎に死後硬直を認め、死亡確認を行った。この状況で次に行うべき適切な対応はどれか。
64 歳の男性。左足底の潰瘍と安静時疼痛を主訴に来院した。2 か月前から左下腿の安静時疼痛が出現し、足底の傷の治りも悪くなったため受診した。20 年前から高血圧症と糖尿病で投薬治療を受けている。喫煙は 20 歳から 40 本/日。
76歳の女性。息切れを主訴に来院した。現病歴:1年前から息切れを自覚するようになり、3か月前から10分程度歩くと息切れがするようになった。3日前に風邪をひいてから息切れが増悪して動けなくなったため、同居の娘に伴われて総合病院の呼吸器内科外来を受診した。既往歴:糖尿病、高血圧症、慢性心不全(NYHAⅡ)、変形性膝関節症、骨粗鬆症および不眠で複数の医療機関に通院していた。
3歳の男児。発熱と下肢痛とを主訴に両親に連れられて来院した。1か月前に左足をひねって疼痛を自覚した。その後右下肢の疼痛も訴えるようになった。2週間前に 38 ℃台の発熱が出現し、両下肢の疼痛も増強した。かかりつけ医を受診して 抗菌薬を内服したが、発熱が持続している。
79歳の女性。上腕から背中の痛みとこわばりを主訴に来院した。現病歴:2週間前に、両側上腕から背中にかけての痛みとこわばりが出現した。1週間前から右側の拍動性の頭痛を自覚している。また、夕方から夜にかけて 38℃台の発熱があった。起床時に背中のこわばりがひどく、寝返りができないため受診した。2週間で体重が 1.5 kg 減少した。悪心、嘔吐はなく、四肢のしびれや脱力はない。
63 歳の女性。7月末の正午過ぎ、救急外来に日本語の話せない外国人女性が救急車で搬入された。救急車で同行した配偶者(外国人)が病院の臨床修練外国医師に話した内容と患者の所見をまとめた診療記録を示す。
80 歳の女性。失神のため救急車で搬入された。現病歴 :1か月前から咳が出現し、5 m 歩行しても息切れするようになった。発熱や喀痰、胸痛はなく、体重が1か月で3kg 増加した。本日、自宅の居間で倒れているのを家族が発見し、救急車を要請した。救急隊到着時には意識はすでに回復し清明であった。
72歳の男性。下腹部痛を主訴に来院した。現病歴:10 年前から高血圧症で通院中であり、降圧薬による内服療法を受けている。1か月前から動悸を伴う心房細動が出現し、抗不整脈薬と抗凝固薬の処方も受けていた。昨日昼から尿が出ず、下腹部が張ってきていたが様子をみていた。今朝、下腹部の痛みで目覚め、症状が増悪するため受診した。
59歳の男性。1時間持続する前胸部痛のために救急車で搬入された。現病歴: 1か月前から階段昇降時に前胸部絞扼感を自覚していたが、安静にすると5分間ほどで消失した。本日早朝に前胸部絞扼感で覚醒した。しばらく我慢していたが次第に増強し、自力で歩けなくなったため救急搬送された。
75歳の男性。呼吸困難を主訴に受診した。現病歴:3日前に飛行機で1泊2日の旅行をし、2日前に帰宅した。機内では約3時間座っていた。帰宅した翌日に右下肢のむくみと痛みが出現した。受診日の朝起床後に急に労作時の息切れが出現したため、受診した。受診時、呼吸困難を訴えている。
32歳の男性。左前腕を受傷し救急車で搬入された。現病歴:飲酒した状態で入浴し、浴槽から出た際にふらついてガラス戸に倒れ込み、ガラス片で左前腕屈側に受傷した。物音に気付いた家人が上腕部をタオルできつく縛って止血し、救急隊を要請した。
83歳の男性。呼吸困難を主訴に救急外来を受診した。現病歴:6年前から呼吸器疾患で入退院を繰り返しており、訪問診療と訪問看護を受けている。在宅酸素療法を受けている。昨日夜から呼吸困難が増悪し、様子を見たが改善しないため近所の人に連れられて来院した。
28 歳の男性。腹痛を主訴に来院した。現病歴:昨日から臍部を中心とした腹痛が出現し、その後、悪心、食欲不振を伴うようになった。今朝になって痛みが右下腹部に移動し、悪化したため受診した。既往歴 : 5 歳時に右鼠径ヘルニアで手術。
60歳の男性。嘔吐を主訴に来院した。現病歴:1年前に胃癌で胃全摘術を受け、その後外来で約8か月間抗癌化学療法を継続した。2か月前に腫瘍マーカーの上昇と肝・肺転移を指摘され、再度抗癌化学療法を受けたが、治療効果が認められず中止となった。その際に本人と家族に数か月の予後と告知され、自宅に近い当院での外来通院を希望し、転院となった。
74歳の女性。持続する前胸部痛のため来院した。現病歴:本日午前7時45分、朝食の準備中に突然、咽頭部に放散する前胸部全体の痛みと冷汗とを自覚した。意識消失、呼吸性の痛みの変動および胸部の圧痛はなかったという。ソファに横になっていたが症状が持続するため、家族に連れられて自家用車で午前8時15分に来院した。症状を聞いた看護師が重篤な状態と判断し、直ちに救急室に搬入した。
67歳の男性。心停止の状態で救急車で搬入された。現病歴:今朝6時頃、妻が寝室に起こしに行った際には返答があったが、1時間経っても起きて来なかった。再度呼びに行くと目を閉じたままで反応がないため、午前7時に救急車を要請した。5分後に救急隊が到着し、心停止と判断した。かかりつけ医には連絡せず、心肺蘇生を行いながら救命救急センターに搬送した。
81歳の女性。倦怠感と食欲不振を主訴に来院した。現病歴:4年前に子宮頸癌と診断され、放射線治療を受けたが、1年前に再発した。患者の希望により追加の治療は行わず経過観察とされていた。3か月前から不正性器出血がみられ、食欲不振が出現した。また、肛門周囲の痛みも出現し、オピオイドを内服していた。1か月前から徐々に身の回りのことができなくなってきた。
65 歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。現病歴 : 午前8時に農作業に行くと家族に伝えて外出した。昼食の時間になっても帰宅しないため家族が様子を見に行ったところ、ビニールハウス内で倒れているのを発見し、救急車を要請した。
49歳の男性。動悸と息苦しさを主訴に来院した。現病歴 : 今朝、朝食時に強い動悸を自覚し、息苦しさを伴っていた。自分で脈を触れたところ脈のリズムは不整で、脈拍数は 112〜124/分であったという。動悸や息苦しさは2時間程度持続したが症状は徐々に改善し、来院時には消失していた。
36歳の女性。頭痛を主訴に来院した。現病歴:本日午前7時頃から視界にきらきらした点が現れ、その後に頭痛、悪心が出現したため、同日昼に病院を受診した。頭痛は徐々に出現し、増悪はしていない。21歳時から年に数回同様の頭痛を経験しており、頭痛は毎回1日で改善する。 今回よりも強い頭痛を経験したことがあるという。
84歳男性。発熱と左側胸部痛を主訴に来院した。現病歴: 5日前から咽頭痛と37℃前後の微熱があり、市販の感冒薬を内服したが発熱は持続していた。2日前から徐々に左側胸部の持続性の疼痛が出現した。痛みは呼吸に伴い増悪する。今朝になって、左側胸部痛が強くなっており心配になって受診した。冷汗や意識消失はない。
78歳の女性。息切れを主訴に来院した。現病歴:65歳で事務職を退職するまで毎年、健康診断を受けていたが、異常を指摘されたことはなかった。4年前に感冒症状で自宅近くの診療所を受診した時に、心雑音を指摘されたが精査はされていない。趣味で卓球をしていたが、1年ほど前から競技中に胸部圧迫感を自覚するようになった。
23歳の男性。胸痛を主訴に来院した。現病歴:朝、通勤中に突然胸痛が出現した。駅のベンチで休息すると少し改善したため歩きかけたが、呼吸困難感も出現したため救急搬送された。既往歴:2か月前に労作時の息切れが急に出現し軽快したが、心配になり受診した。自宅近くの病院で胸部CTを施行された。その時の胸部単純CTを別に示す。
38 歳の男性。食欲不振、腰痛および背部痛を主訴に来院した。現病歴:半年前から胸やけと食欲不振、腰痛を自覚していた。 2 か月前から背部痛と呼吸困難が出現し、自宅近くの診療所を受診した。上部消化管内視鏡検査で胃体部に進行胃癌を認め、精査と治療のため入院となった。腰痛はみられるが、ADL は自立し歩行可能である。
68 歳の男性。眼のかすみと足の違和感を主訴に来院した。現病歴:20 年前から健診で尿糖を指摘されていた。医療機関で生活指導を受けたが、転居を契機に通院を中断していた。10 年前に退職してからは健診を受けていない。約 2 年前から両足のジンジンとした痺れを自覚していた。半年前から視力低下に気付いていたが加齢によるものと考えていた。 3 日前から右眼の霧視が出現した。
66歳の男性。発熱、頭痛および嘔吐のため救急車で搬入された。現病歴:2日前から38℃の発熱があった。昨日、頭部全体の頭痛が出現し徐々に増悪して、市販の鎮痛薬を内服しても改善しなかった。さらに嘔吐を繰り返すようになったため、同居する妻が救急車を要請した。既往歴:58 歳時から高血圧症のため内服治療中。
68歳の女性。意識障害と右上下肢の麻痺のため救急車で搬入された。現病歴:3年前から高血圧症と心房細動に対して降圧薬と抗凝固薬との内服治療を受けていた。夕方、夫との買い物の途中で右手に力が入らなくなり、右足の動きも悪くなった。帰宅後、玄関先に倒れ込んでしまい意識もはっきりしない様子であったため、夫が救急車を要請した。
72歳の男性。膵癌手術後に通院中である。現病歴:6か月前に膵癌の手術を受けた。術後6か月検査の結果、他臓器に転移が見つかり、余命3か月との告知を受けた。既往歴:60 歳から高血圧症、62 歳から脂質異常症で内服治療中。生活歴:喫煙は 20 歳から 20 本/日。飲酒は機会飲酒。息子夫婦と同居している。
46歳の女性。腹痛のため救急外来を受診した。現病歴:2日前の起床時から軽度の心窩部痛があった。朝食は普段どおりに食べたが、その後食欲不振と悪心が出現し、昨日の昼食後に嘔吐した。本日、心窩部痛はなくなったが右下腹部痛が出現した。疼痛は食事で増悪しないが、歩くとひびき、疼痛が持続するため救急外来を受診した。
75 歳の女性。発熱を主訴に来院した。現病歴 : 昨日からわずかな排尿痛を自覚していた。今朝から悪寒戦慄を伴う発熱が出現したため、家族に付き添われて受診した。
20 歳の男性。医学部在籍中の2年次学生である。週間の病院実習に初めての参加を予定しており、10 か月前(年次)に受けた抗体検査の結果を持って病院実習担当の医師に相談に来た。
43歳の男性。熱傷のため救急車で搬入された。現病歴: 揚げ物の調理中に着衣に着火し、職場の同僚が救急要請した。
28歳の女性。意識障害のため救急車で搬入された。現病歴: 自室内のベッドで仰向けに倒れているのを友人が発見し、呼びかけに反応が乏しいため救急車を要請した。友人とはその3時間前に電話にて口論となり「死にたい」などと話した後に連絡が取れなくなったという。救急車到着時、自室内の戸棚に錠剤の空包が多数あった。
20歳の男性。動悸と頭痛を主訴に来院した。現病歴:17歳の時から時々動悸と頭痛を自覚していた。本日、知人の引っ越しを手伝うため家具を運ぼうとしたところ、動悸と激しい頭痛が生じ、内科を受診した。
68歳の男性。動悸を主訴に来院した。現病歴:2日前の朝、起床時から動悸に気づいた。動悸は脈が飛ぶような感じで、胸痛、失神、息切れはない。様子を見ていたが動悸が続くため救急外来を受診した。半年前と2か月前にも同様の動悸発作があり、半日で自然に軽快した。
59 歳の男性。倦怠感、悪心、嘔吐および発熱を主訴に来院した。現病歴:昨日から倦怠感を自覚していたが、本日、悪心、嘔吐および悪寒戦慄を伴う発熱が出現し、体動困難となったため救急外来を受診した。
56歳の女性。乾性咳嗽と呼吸困難を主訴に救急車で搬入された。現病歴:昨日38.3℃の発熱、本日、乾性咳嗽と呼吸困難が出現したため救急車を要請した。2日前に同居している21歳の息子が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症した。息子の陽性が判明した時点で、本人は無症状だったが自宅にあった鼻腔ぬぐい液の新型コロナウイルス〈SARS-CoV-2〉抗原定性検査を自身で行い、陰性だったという。
20歳の女性。体重減少を主訴に来院した。現病歴:生来健康であった。2か月前の健康診断では47kg であった体重が40kg になった。食事量は以前と変わらず、過食や嘔吐はない。倦怠感が強く、暑がりになり、夜は眠れなくなった。
86歳の男性。右胸部痛と食欲不振とを主訴に来院した。現病歴:10 年前から COPD のために外来通院中であった。2週間前から微熱、全身倦怠感および食欲不振を自覚していた。昨日、右胸部痛が出現し、本日夜間に39.0 ℃の発熱と右胸部痛が増悪したため、救急外来を受診した。
68歳の男性。一過性の意識消失を主訴に来院した。現病歴:買い物中に突然目の前が真っ暗になり、意識を失って転倒した。居合わせた家族によると 30 秒後に速やかに意識を回復したとのことであった。そのまま家族に連れられて受診した。
72歳の男性。左下肢痛を主訴に来院した。現病歴:2年前から 500 m 程度歩行すると両側下腿に疼痛が出現し、1か月前からは 100 m 程度の歩行で両側下腿の疼痛を自覚するようになった。しばらく立ち止まってじっとしていると疼痛は軽快するが、足先に冷感としびれが残っていた。昨日、急に左足趾尖の安静時疼痛が出現し、我慢できなくなったため受診した。
22歳の男性。全身の脱力のため救急車で搬入された。現病歴:3か月前から運動時の動悸を自覚していた。1か月前にテニスをしたところ、翌日起床時にベッドから起き上がりづらく、4時間ほど休んでいたら元に戻った。昨日は特別な運動をしなかったが、焼き肉店で遅くまで友人と大量に飲食したのち、30分程度歩いて帰ったという。
48 歳の男性。倦怠感と口渇を主訴に来院した。現病歴 : 2年前から糖尿病を指摘されていたが医療機関を受診していなかった。3か月前から倦怠感、体重減少および口渇が出現した。ここ数日で口渇が顕著になったため来院した。
37歳の女性。全身倦怠感と頭痛を主訴に来院した。現病歴: 半年前から倦怠感を自覚していた。3か月前から頭痛も出現するようになった。1か月前からは起きた時にも強い全身倦怠感があるため、仕事を休むようになった。頭痛の程度は軽いが、2か月前に脇から出てくる自転車に気付かずに接触し、転倒したことがあった。
75歳の男性。発熱、腹痛および下痢のため救急車で搬入された。現病歴: 10日前から左下腿蜂裔織炎のために入院して抗菌薬の点滴を行い、改善したため抗菌薬を内服投与に切り替えて4日前に退院した。2日前から発熱、腹痛および1日5回以上の水様下痢が出現した。経口摂取と体動が困難となったため同居する妻が救急車を要請した。退院後に食中毒の原因となりうる食物の摂取歴はない。周囲に同じ症状の人はいない。
21歳の女性。発熱と咽頭痛を主訴に来院した。現病歴:2日前に咽頭痛と37℃台の発熱が出現し、昨晩は38.6℃であった。市販の解熱鎮痛薬を内服し、今朝は37.6℃に下がったが、咽頭痛は悪化している。鼻汁、咳、痰はない。嚥下時に咽頭痛は増悪するが、嚥下障害はない。同様の症状の患者との接触はない。
64歳の女性。意識障害のため救急車で搬送された。現病歴:自宅の脱衣場で意識がないのを夫が発見して救急要請をした。本人が入浴のため脱衣場に行って約1時間後に発見し、嘔吐した痕跡を認めたが、明らかな頭部外傷は認めなかった。救急隊到着時には心停止であったが、胸骨圧迫とバッグバルブマスク換気により自己心拍は再開し、救急搬送となった。
39 歳の女性。動悸と息切れを主訴に来院した。現病歴:半年前から月経量が増え、 3 か月前から階段昇降時に動悸と息切れを自覚するようになったため受診した。
22 歳の男性。交通外傷のため救急車で搬入された。現病歴:高速道路で乗用車運転中にガードレールに衝突した。乗用車は前方部分が大破し、エアバッグが作動していた。救急隊の観察結果から、搬送先の医師により酸素投与、静脈路確保および大量輸液が指示され、病院へ搬送された。
67 歳の男性。昨日の昼から尿がほとんど出ていないため来院した。現病歴:3か月前から昼夜ともに頻尿があり、2か月前から1回尿量の減少と排尿後の残尿感があった。昨日の昼から尿が出ず、下腹部が張ってきたため受診した。体調不良のため、一昨日の夕食後から市販薬を服用している。他の医療機関は受診していない。
23歳の男性。陰茎の潰瘍を主訴に来院した。現病歴:1週間前に陰茎に潰瘍が出現し、次第に拡大するため受診した。潰瘍部に疼痛はない。頻尿や排尿時痛もない。既往歴:14 歳時に肺炎球菌性肺炎。アンピシリン/スルバクタム投与後に血圧低下と全身の皮疹を認めた。生活歴:喫煙は20本/日を3年間。飲酒は機会飲酒。不特定多数の相手と性交渉がある。
42 歳の女性。倦怠感と関節痛を主訴に来院した。現病歴 : 半年前に全身の倦怠感と両手首の痛みを自覚した。その後、両肘にも痛みが出現し、物を握りにくくなったという。発熱や咽頭痛、咳、痰、体重減少、発熱および寝汗はない。
79 歳の女性。貧血の精査のため夫に付き添われて来院した。現病歴 : 2週前の健康診断の結果、1年前には正常であった血液検査に異常がみられ、精査を勧められた。自覚症状はない。 既往歴 : 65 歳時から高血圧症で降圧薬を服用している。76 歳時から変形性膝関節症のため歩行困難で車椅子で移動をしている。
52歳の男性。腹部膨満感を主訴に来院した。現病歴: 3週前から腹部膨満感を自覚するようになった。食欲はあるがすぐに満腹を感じ、食事摂取量が減っている。腹痛や悪心はない。便通は毎日あり、便の性状は以前と変わっていない。1か月で体重が1kg減少した。
68歳の男性。ふらつき感を主訴に来院した。現病歴: 本日起床時から、頭がふらふらする感じを自覚したため受診した。既往歴: 2年前に自宅近くの診療所で糖尿病と診断されたが、その後通院していない。生活歴: 長男夫婦と同居している。偏食が激しく、近所で買って来た菓子などで不規則な食事をし、しばしば居酒屋で大量飲酒している。
慢性腎臓病患者に24時間蓄尿検査を行った。尿量 2,500 mL/日、尿蛋白 82 mg/dL、尿クレアチニン 40 mg/dLであった。 1日尿蛋白量(g/日)を求めよ。
65 歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。現病歴:1 時間前、自転車で走行中に転倒した。左胸部を強打し、直後から呼吸困難、胸痛および血痰が出現した。当初、痰にわずかに血が混じる程度であったが、徐々に出血の量と回数が増加し呼吸困難も増悪したため、救急外来を受診した。
47 歳の男性。頭痛と発熱を主訴に来院した。現病歴:3 日前から微熱と全身倦怠感を自覚した。昨日から頭痛を自覚し、体温が 38 ℃以上となったため、市販の解熱鎮痛薬を服用していた。今朝、起床時から、頭痛が増強するとともに、悪心が出現し、嘔吐した。38 ℃以上の発熱も持続するため、独歩で受診した。
74 歳の男性。全身倦怠感と食欲低下の精査で指摘された胃癌の手術のため入院した。現病歴:2か月前から全身倦怠感を自覚していた。1か月半前から食欲低下があり、3週間前から腹部膨満感が出現したため、かかりつけ医から紹介されて受診した。上部内視鏡検査で幽門部に腫瘍病変と幽門狭窄とを指摘され、胃癌の確定診断を得たために手術を目的に入院した。昨夜嘔吐した後から咳嗽が続いている。
79歳の男性。咳嗽と呼吸困難を主訴に来院した。現病歴:半年前から咳嗽と労作時の息切れを自覚するようになった。市販の鎮咳薬を服用して様子をみていたが、症状は持続していた。3日前から咳嗽の増加と呼吸困難の悪化とを自覚したため受診した。既往歴:高血圧症。生活歴:喫煙は 15 本/日を 35 年間。55 歳で禁煙。飲酒は機会飲酒。
56歳の男性。胸痛のため救急車で搬入された。現病歴:起床時に胸痛を自覚した。10 分経過しても胸痛が改善しないため救急車を要請した。救急隊の到着時、冷汗が著明で、搬送中に悪心を訴えた。建築業で普段から重労働をしているが、今回のような胸痛が起こったことはない。
82歳の女性。歩行困難のため救急車で搬入された。現病歴:1か月前から倦怠感を訴えていた。前日の朝から食欲不振が出現し、午後になって2回嘔吐した。当日朝から落ち着きがなくなり、いつもと違う様子であった。その後、歩行困難と尿失禁を認め次第に呼びかけへの反応が悪くなったため家族が救急車を要請した。
62歳の女性。腰痛、発熱および嘔吐を主訴に救急車で搬入された。現病歴:3日前から間欠的な右腰痛を自覚していた。今朝起床時から悪寒も自覚するようになった。夕刻になり発熱と繰り返す嘔吐も出現し、動けなくなったため救急車を要請した。
73歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。現病歴:3日前に重い荷物を持ち上げた時に腰痛が出現し、自宅近くの診療所でNSAIDの処方を受けた。早期の症状改善を期待して毎食後に服用していたが、昨日から心窩部痛を自覚し十分に食事や水分がとれなかったという。本日朝からふらつきが出現したため家族に連れられて受診した。
56歳の女性。歩行困難と嚥下困難を主訴に来院した。現病歴:2年前から左上肢の筋力低下を自覚した。1年前から右上肢にも同様の症状を自覚するようになり、自宅近くの診療所を受診したところ、病院の脳神経内科に紹介受診となった。入院精査の結果、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉の診断を受けた。その後、病院に通院していたが下肢筋力が低下して徐々に歩行困難となった。
87歳の女性。両側下腿浮腫を主訴に夫と息子夫婦とともに来院した。現病歴:約半年前から両側下腿浮腫が出現し、自宅近くの医療機関で少量の利尿薬を処方されていた。3か月前から下腿浮腫の悪化のため歩きにくくなり、労作時の息切れも感じるようになった。2週間前からは食欲低下も著しくなったため受診した。