問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
77歳の男性。脳梗塞後のリハビリテーションのために入院中である。5か月前に右中大脳動脈領域の広範な脳梗塞を発症し、急性期病院で治療後に左片麻痺と高次脳機能障害とに対するリハビリテーションのために回復期リハビリテーション病棟に転院した。妻と2人暮らしで、年金で生活している。日常会話に支障はない。軽度の温痛覚低下と左半側空間無視とを認める。短下肢装具と T 字杖とを用いた平地歩行が可能だが、階段昇降には介助を要する。本人、家族とも自宅退院後の介護保険の利用を希望しており、主治医意見書の記載を依頼された。
意見書の記載項目に含まれないのはどれか。
a. 栄養状態
b. 移動の手段
c. 認知症の症状
d. 同居家族の有無
e. 日常生活の自立度
主治医意見書は主治医の判断なので、同居家族は関係ない。