問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
32歳の女性。2回経妊2回経産婦。1年前からの不正性器出血を主訴に来院した。臨床病期Ⅰ期の子宮頸癌と診断され、3週間後に広汎子宮全摘術とリンパ節郭清術が予定されている。予測出血量は 800 mL である。
血液所見:赤血球 380 万、Hb 11.4 g/dL、Ht 37 %、白血球 5,200、血小板 16 万。血液生化学所見:総蛋白6.4 g/dL、AST 32 U/L、ALT 29 U/L。血液型は AB 型 RhD(-)である。
現時点の対応として誤っているのはどれか。
a. 鉄剤投与
b. 自己血貯血
c. 不規則抗体スクリーニング
d. 赤血球液-LR との交差適合試験
e. 血液準備量について院内輸血部門と調整
Rh(-)の患者の術前に行うべき対応についての問題。