53 歳の男性。人間ドックで血糖値と尿検査の異常とを指摘されたため来院した。これまで健康診断を受けておらず、2か月前に初めて受けた人間ドックで異常を指摘されて受診した。喫煙歴と飲酒歴はない。家族歴は母親が2型糖尿病で内服治療中である。

身長 172 cm、体重 65 kg。脈拍 68/分、整。血圧 130/70 mmHg。下腿に軽度の浮腫を認める。他の身体所見に異常を認めない。

尿所見:蛋白3+、糖1+、ケトン体(-)。血液生化学所見:総蛋白 6.4 g/dL、アルブミン 3.2 g/dL、クレアチニン 1.5 mg/dL、空腹時血糖 168 mg/dL、HbA1c 8.3 %(基準 4.6〜6.2)、総コレステロール 235 mg/dL、トリグリセリド 250 mg/dL、HDL コレステロール55 mg/dL。管理栄養士が妻と本人とに面談して1週間分の献立を分析した。1日総エネルギー量 1,820 kcal(糖質 40 %、蛋白質 35 %、脂質 25 %)、1日塩分量 6g、1日コレステロール量 290 mg、1日食物繊維量 21 g。

この患者への食事指導として最も適切なのはどれか。

a. 塩分量を減少させる。

b. 食物繊維量を増加させる。

c. 蛋白質の割合を減少させる。

d. 総エネルギー量を減少させる。

e. コレステロール量を減少させる。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)