単剤の内服で低血糖の原因になる可能性が高いのはどれか。
インスリン自己注射の指導について正しいのはどれか。
次のうち、糖尿病治療薬であるDPP-4阻害薬である薬剤(商品名)はどれか。全て選べ。
糖尿病性足壊疽で正しいのはどれか。
入院中の患者に対して副腎皮質ステロイド療法(プレドニゾロン25mg/日を4~6週間使用)を行うことになった。 ステロイド糖尿病の発症を効率的に発見するため繰り返し行うべき検査はどれか。
HbA1c について正しいのはどれか。
45歳の男性。膵腫瘍の精査のため来院した。15年前から2型糖尿病で自宅近くの診療所で内服治療を受けている。3 か月前から急激に血糖コントロールが悪化したため腹部超音波検査を受けたところ、膵腫瘍が認められ紹介受診となった。eGFR 48 mL/分/1.73 m2。腹部造影 CT を計画する際に検査前後数日間の休薬を検討すべき薬剤はどれか。
32歳の女性。腹痛と悪心を主訴に来院した。毎年、健診は受診しているが、これまで異常を指摘されたことはない。5日前から 37 ℃台の発熱と咽頭痛があったが、軽い感冒と考えてそのままにしていた。昨日夜から上腹部痛と悪心を自覚し、今朝になり受診した。意識は清明。身長 158 cm、体重 46 kg。脈拍 96/分、整。血圧 102/58 mmHg。腹部に圧痛は認めない。尿所見:蛋白 (-) 、糖…
47歳の女性。右趾の難治性潰瘍と高血糖のため紹介されて来院した。10年前から糖尿病の診断を受けていたが、1年ほど通院していなかった。2か月前に右趾に湯たんぽで熱傷を負い、自宅近くの診療所で処置を受けていた。難治性のため血糖を測定したところ、550mg/dLと高く、紹介されて受診した。身長155cm、体重62kg。血圧156/94mmHg。顔面と下腿とに高度の浮腫を認める。腹部に血管雑音を聴取しない…
33歳の女性。2日前に市販のキットで尿妊娠反応が陽性であったため来院した。最終月経は7週前、月経周期は30~45日である。3年前に糖尿病と診断され、半年前からは自宅近くの診療所でインスリン治療を受けている。内診で子宮は鵞卵大で付属器は触れない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)。血液生化学所見:血糖90mg/dL、HbA1c…
56歳の男性。1週間前からの右眼の霧視を主訴に来院した。15 年ほど前から職場の健康診断で高血糖を指摘されていたが、受診していなかった。先月内科を受診したところ HbA1c 11.5 %(基準 4.6〜6.2)であった。視力は右 0.3(0.6× -0.75 D)左 0.7(1.2× -1.0 D)で、眼圧は右眼 20 mmHg、左眼 14…
68歳の男性。複視を主訴に来院した。昨日の夕方、自動車を運転中に突然対向車が二重に見えるようになり、今朝になっても改善しないため受診した。7年前から糖尿病の治療を受けている。眼位は、左眼は正中位、右眼は内転位をとってい る。複視は正面視で自覚し、右方視で増強するが、左方視では消失する。最も考えられるのはどれか。
50歳の男性。糖尿病治療の目的で来院した。1か月前から両眼のかすみと視力低下を自覚して自宅近くの医療機関の眼科を受診したところ、両眼増殖糖尿病網膜症と診断され、内科を紹介されて受診した。これまで健康診断は受けていなかった。職業は自営業でデスクワークをしている。この1年間で体重は8kg減少している。身長170cm、体重62kg。脈拍72/分、整。血圧182/102mmHg。両側アキレス腱反射は消失し…
インスリンの作用により血中濃度が低下するのはどれか。3つ選べ。
37歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠26週。血糖値の異常を指摘され紹介受診した。妊娠初期から妊婦健康診査を受けていた。妊娠24週時に施行された50gブドウ糖負荷試験で血糖値156mg/dLであったため精査のため紹介となった。既往歴に特記すべきものはない。身長156cm、体重75kg(非妊時69kg)。体温37.0℃。脈拍76/分、整。血圧122/76mmHg。呼吸数18/分。尿蛋白(̠₋)、尿(±)…
血糖値と血清インスリン値とが正常に比し同方向に変化(両方とも上昇、または、両方とも低下)するのはどれか。2つ選べ。
53 歳の男性。人間ドックで血糖値と尿検査の異常とを指摘されたため来院した。これまで健康診断を受けておらず、2か月前に初めて受けた人間ドックで異常を指摘されて受診した。喫煙歴と飲酒歴はない。家族歴は母親が2型糖尿病で内服治療中である。身長 172 cm、体重 65 kg。脈拍 68/分、整。血圧 130/70…
50 歳の男性。健康診断で高血糖を指摘されて来院した。7年前の健康診断から指摘されていたが、仕事が忙しく医療機関は受診していなかった。仕事はデスクワークが主体である。身長 175 cm、体重 75 kg。脈拍 72/分、整。血圧 162/92 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。尿所見:蛋白2+、糖1+、潜血(-)。血液所見:赤血球…
48 歳の男性。倦怠感と口渇を主訴に来院した。現病歴 : 2年前から糖尿病を指摘されていたが医療機関を受診していなかった。3か月前から倦怠感、体重減少および口渇が出現した。ここ数日で口渇が顕著になったため来院した。
63歳の男性。下腿の浮腫を主訴に来院した。12年前に糖尿病と診断され、自宅近くの診療所で経口糖尿病薬を処方されている。2年前から尿蛋白を指摘されている。1か月前から夕方になると顔面および両下腿に浮腫が出現するのが気になり受診した。身長 170 cm、体重 78 kg。脈拍 68/分、整。血圧 168/92 mmHg。顔面と両側脛骨前面に軽度の圧痕性浮腫を認める。尿所見:蛋白 3+、糖 (-)…
78歳の男性。倦怠感と口渇を訴え、通院中の病院を受診した。現病歴:68 歳時に人間ドックで高血糖を指摘されて治療を開始した。3か月ごとに定期受診しており毎朝1錠の内服薬で、これまで HbA1c は6%台であった。1か月前から倦怠感とのどの渇きが出現した。
38歳の男性。人間ドックで血糖値と肝機能検査値の異常を指摘されたため来院した。自覚症状はない。職業はデスクワーク中心の会社員で通勤は自家用車を使用している。2年前の健康診断から高血糖を指摘されていたがそのままにしていた。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。飲酒歴と喫煙歴はない。身長170cm、体重82kg。脈拍72/分、整。血圧168/94mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液生化学所見…
36 歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠33週に、倦怠感と口渇のため受診した。現病歴:妊娠前のBMIは20.8であった。これまで毎年受けている健診で異常を指摘されたことはない。妊娠 18 週で尿糖陽性を指摘されたが、その後妊婦健康診査に行かなくなった。妊娠 25 週で全身倦怠感が出現した。2日前から倦怠感が増悪し、口渇が出現した。
39歳の男性。右眼の視力低下を主訴に来院した。3か月前から右眼の見にくさを自覚していた。2週前、更に視力低下をきたしたため心配になって受診した。28歳のとき、高血糖を指摘されたが、現在まで医療機関を受診していなかった。視力は右0.1(0.3×-3D)、左0.2(1.2×-2D)。血圧130/90mmHg。血液所見:赤血球460万、Hb. 12.9g/dL、Ht…
58歳の男性。空腹時血糖の高値を主訴に来院した。20年前に2型糖尿病を指摘され、15年前からインスリン自己注射を開始した。現在は超速効型ヒトインスリンを各食前に6単位、就寝前に持効型溶解インスリンを12単位自己注射している。内服薬は服用していない。最近の自己血糖測定値を下記に示す。睡眠中に著明な発汗を伴い目覚めることがある。…
12歳の女児。低血糖性昏睡で救急搬送された。11歳時に1型糖尿病を発症し、インスリン強化療法を受けている。体育の授業中に意識を失ったという。来院時の血糖値は22mg/dLで、20%ブドウ糖液を静注したところ、2分後に意識は回復した。精査・加療目的で入院した。入院後の聴取では「低血糖かなとは思ったが、進学したばかりの中学で相談できる先生や友達もなく血糖測定もしづらいと思っていたら、いつのまにか気を失…
58 歳の男性。1週前から両眼の視力低下を自覚し来院した。これまでに医療機関を受診したことはなかったという。喫煙歴は 20 本/日を 26 年間。血圧 170/90mmHg。血液生化学所見:尿素窒素 23 mg/dL、クレアチニン 1.2 mg/dL、空腹時血 糖 160 mg/dL、HbA1c 8.2 % (基準 4.6〜6.2) 、トリグリセリド 190 mg/dL、HDL コレステロール…
33歳の男性。増殖前糖尿病網膜症の治療を目的とし紹介されて来院した。10年前から健康診断で尿糖陽性を指摘されていたが自覚症状がないためそのままにしていた。最近、視力低下を自覚したため自宅近くの眼科を受診した。増殖前糖尿病網膜症と診断され、紹介されて受診した。父親が糖尿病で治療中である。身長172cm、体重64kg。脈拍88/分、整。血圧176/92mmHg。尿所見:蛋白…
68歳の男性。右小指が伸ばせなくなったことを主訴に来院した。糖尿病にて内服治療中で、HbA1cは6.3%(基準4.6~6.2)である。10年前から右手掌の小指側に硬結を触れ、硬結は徐々に硬くなってきた。洗顔の際に右小指で眼や鼻を突くようになってきたため受診した。硬結は22×8mmの大きさで索状に縦走する。右小指中手指節関節(MP関節)が屈曲しており、自動、他動ともに屈曲40°までしか伸展できない。…
62歳の男性。血糖コントロールと腎機能の悪化のため来院した。20 年前から2型糖尿病で自宅近くの診療所でスルホニル尿素薬の内服治療を受けている。5年前から血糖コントロールが徐々に悪化し、血清クレアチニンも上昇してきたため、紹介されて受診した。身長 165 cm、体重 76 kg。脈拍 84/分、整。血圧 168/62…
糖尿病患者に中心静脈栄養を開始した。速効型インスリンを混和した輸液で血糖値が安定したため、ブドウ糖とインスリンの割合を維持したまま明日から投与熱量を変更することとした。明日からの輸液に混和すべき速効型インスリンの量を求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数第1位を四捨五入すること。
52歳の男性。全身浮腫と夜間の呼吸困難とを主訴に来院した。42歳時に糖尿病と診断され、インスリンの自己注射を行っている。2年前から蛋白尿と血清クレアチニンの高値を指摘されている。2か月前から次第に下腿浮腫が増悪し、3日前から臥位になると息苦しくなったため受診した。身長 170 cm、体重 85 kg。脈拍 88/分、整。血圧 190/100 mmHg。呼吸数…
40歳の初妊婦(1妊0産)。尿糖が陽性であったため、自宅近くの産科診療所から紹介され受診した。現在、妊娠 30 週。家族歴、既往歴に特記すべきことはない。身長 160 cm、体重 62 kg(妊娠前体重 55 kg)。体温 36.7 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 110/80 mmHg。経口グルコース負荷試験<75 g OGTT>:負荷前値:90 mg/dL、 時間値:190 mg/dL、…
86 歳の女性。発熱を主訴に来院した。現病歴 : 2日前に長男が患者に連絡した際「風邪をひいている」との訴えがあった。本日長男が連絡した際に電話がつながらなかったため長男が訪問したところ、発熱があり食事も摂れず布団の中でぐったりしていた。長男に付き添われて来院した。既往歴 : 70 歳から型糖尿病で内服加療中。82 歳時に脳梗塞を発症、後遺症による左下肢不全麻痺がある。生活歴 :…
32歳の女性。1回経産婦。妊娠中の血糖管理のため紹介されて来院した。自宅近くの産婦人科医院で妊娠の管理中であったが、妊娠26週に測定された血糖が172mg/dLであり、75g経口ブドウ糖負荷試験を施行され妊娠糖尿病と診断された。既往歴に特記すべきことはない。家族歴は母が2型糖尿病で治療中である。妊娠前から飲酒歴と喫煙歴はない。身長160cm、体重71kg(非妊時68kg)。身体所見に異常を認めない…
80歳の女性。食欲不振を主訴に来院した。現病歴:昨日の朝から気分が優れず、冷汗と息苦しさが出現し、食欲も低下した。昨晩も熟睡できなかった。今朝も同様の症状が続いていたが、本人は大丈夫と言う。同居している夫が心配し、本人とともに受診した。既往歴:変形性膝関節症、高血圧症、2型糖尿病。血糖コントロールは良好であった。生活歴:夫と2人暮らし。ADLはほぼ自立しているが、歩行時に杖が必要である。喫煙は…
80 歳の女性。今朝、自室で倒れているのを家人に発見され、救急車で搬入された。1週前から 38 ℃の発熱、鼻汁および咽頭痛を訴えていたが、食事も摂れていたので医療機関は受診せずに様子をみていた。昨日の夕食も通常通りに摂取して就寝したが、朝食時に起きてこないので家人が様子を見に行ったところ自室で倒れていたという。30 年前から2型糖尿病に対して経口糖尿病薬を内服している。意識レベルは…