24 歳の初妊婦。妊娠 38 週3日に陣痛発来のため入院した。これまでの妊娠経過は順調であった。入院後、陣痛は次第に増強し、陣痛発来後8時間で 2,960 g の女児を分娩した。Apgar スコアは 10 点(5分)であった。児娩出後 30 分が経過したが、胎盤が娩出されず、用手剝離で娩出させた。処置中に性器出血が増量し、胎盤娩出までの出血量は 1,200 mL となった。

意識は清明。心拍数 72/分、整。血圧 80/40 mmHg。性器出血が持続し強い下腹部痛を訴えている。腹部の触診で子宮底を触知せず、腟鏡診では外子宮口が不明で暗赤色の腫瘤を認める。

性器出血の原因として疑う疾患はどれか。

a. 胎盤遺残

b. 頸管裂傷

c. 弛緩出血

d. 子宮破裂

e. 子宮内反症

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)