問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
1か月の乳児。健康診査のため母親に連れられて来院した。母乳栄養で1日10回哺乳し、便は黄色泥状で 4、5日に1回出る。固視するが追視はせず、大きな音がすると、万歳をするように両手を上前方に突き出した後に抱え込むような動作がみられるという。
身長 53 cm、体重 3,680 g(出生時体重 2,850 g)、頭囲 37 cm。皮膚に黄染を認める。顔面に紅色丘疹の集簇を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。
母親への説明として適切なのはどれか。
a. 「光線療法を行いましょう」
b. 「顔に抗菌薬の軟膏を塗りましょう」
c. 「肛門を綿棒で刺激して排便を促しましょう」
d. 「体重が増えていないので、ミルクを加えましょう」
e. 「てんかん発作があるので、抗てんかん薬を飲ませましょう」
乳児の生理的変化を問う。
a: 乳児の生理的黄疸。問題なし。
b: 新生児ざ瘡である。問題なし。
c: 便は一日5-7回が正常。やや便秘気味。正解選択肢。
d: 体重は十分。問題なし。
e: 大きな音がすると、万歳をするように両手を上前方に突き出した後に抱え込むような動作がみられるという。→Moro反射です。問題なし。