問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
59歳の男性。左腎細胞癌の診断で腎部分切除術を受け入院中である。手術2時間後にドレーンから血性の排液があり、意識レベルが低下した。
JCSⅡ-20。脈拍 152/分、整。血圧 56/42 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2は測定できなかった。腹部は軽度膨満している。
血液所見:赤血球 218 万、Hb 5.0 g/dL、Ht 18 %、白血球 9,300、血小板 15 万。
次に行うべき処置として誤っているのはどれか。
a. 酸素投与
b. 赤血球輸血
c. 血小板輸血
d. 細胞外液の投与
e. ノルアドレナリン投与
術部からの出血による循環血液量減少性ショック。
血小板は正常値。