問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
65歳の男性。飲酒後の悪心と上腹部痛とを主訴に来院した。
身長 165 cm、体重 90 kg。体温 37.5 ℃。脈拍 112/分、整。血圧 108/60 mmHg。腹部は平坦で、上腹部に圧痛を認める。
尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液生化学所見:総ビリルビン 0.8 mg/dL、AST 35 U/L、ALT 30 U/L、アミラーゼ 2,540 U/L(基準 37〜160)、尿素窒素 19 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL。腹部超音波検査を行ったが、消化管ガスのため上腹部の観察は困難であった。
次に行うべき検査はどれか。
a. 血管造影
b. 腹部造影CT
c. 上部消化管造影
d. 上部消化管内視鏡検査
e. 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
症状より急性膵炎を疑う症例。