78歳の女性。左股関節痛のため救急車で搬入された。本日朝、正座をしていて立ち上がろうとしたときに、バランスを崩して転倒し、痛みのため歩行不能となった。

8か月前に左変形性股関節症に対する左人工股関節全置換術を受け、術後経過は良好で、股関節に痛みを感じることなく歩行できていた。既往歴に特記すべきことはない。左股関節は屈曲、内転、内旋位をとっている。血液生化学所見に異常を認めない。股関節のエックス線写真を示す。

初期対応として適切なのはどれか。

a. 関節造影

b. 関節穿刺

c. 左下肢のギプス固定

d. 左股関節の徒手整復

e. 左下肢の持続鋼線牽引

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)