問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
2歳の男児。気管支肺炎の治療のため入院中である。セフェム系抗菌薬で治療を行っていたが、入院5日目に下痢が出現した。機嫌は良好であるが、微熱があり、1日数回の下痢を認めるようになった。
身長 76.9 cm、体重 12.8 kg。体温 37.7 ℃。脈拍 124/分、整。血圧 112/48 mmHg。呼吸数 30/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音は軽度亢進している。四肢に浮腫を認めない。便の検査を行ったところ、Clostridium difficile 抗原陽性であった。
今後、診察の際に行うべき対応はどれか。2つ選べ。
a. 手袋を着用する。
b. エプロンを着用する。
c. N 95 マスクを着用する。
d. 陰圧個室隔離を指示する。
e. ベッドの間隔を2m以上あける。
偽膜性大腸炎の症例。標準予防策を。