52歳の男性。突然の心停止のため救急車で搬入された。マラソン競技大会で走行中に突然倒れ、直後から呼びかけに反応なく、呼吸もなかった。現場で大会救護員が胸骨圧迫を開始し、AEDによる音声指示でショックを1回施行した。

救急隊到着時の意識レベルは JCSⅢ-300。頸動脈の拍動は触知可能であった。救命救急センター搬入時の意識レベルは GCS6。心拍数 96/分(洞調律)。血圧 108/72 mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 100 %(リザーバー付マスク 10 L/分 酸素投与下)。

脳保護のために行うべき治療はどれか。

a. 人工過換気

b. 体温管理療法

c. 静脈麻酔薬投与

d. 高浸透圧利尿薬投与

e. 副腎皮質ステロイド投与

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システム設計・解説記入:米澤 昌紘(X : @leknyan
(医師/日本橋内科クリニック院長)