28歳の女性。発熱、手指の関節痛および皮疹を主訴に来院した。2か月前から両手指の関節痛を自覚し、2週間前から頰部に円板状の皮疹が出現するようになったため受診した。

体温 38.3 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 120/80 mmHg。呼吸数 18/分。両手関節の腫脹と圧痛とを認める。

尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。血液所見:Hb 11.1 g/dL、白血球 3,000(好中球 70 %、単球 4 %、リンパ球 26 %) 、血小板 11 万。血液生化学所見:尿素窒素 10 mg/dL、クレアチニン 0.5 mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.2 mg/dL、リウマトイド因子(RF)陰性、抗核抗体 1,280 倍(基準 20 以下)、抗dsDNA 抗体 84 IU/mL (基準 12 以下)、CH50 12 U/mL(基準 30〜40)、C3 33 mg/dL(基準 52〜112)、C4 7 mg/dL(基準 16〜51)。

この患者に対する説明として適切なのはどれか。

a. 「関節が変形する可能性が高いです」

b. 「病状が安定するまで妊娠は避けてください」

c. 「メトトレキサートというお薬を初めに使います」

d. 「今後インフルエンザワクチンの接種は避けてください」

e. 「皮疹を良くするためにできるだけ日光浴をしてください」

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)