問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
23歳の女性。左乳房にしこりを自覚したため受診した。穿刺吸引細胞診および組織診の結果、乳癌と診断した。担当医は本人と母親に対して、検査結果と診断および今後の治療について説明することとなった。
悪い知らせを伝える際の SPIKES モデルの「P」に相当するのはどれか。
a. 防音性の高い個室で面談する。
b. さらに詳しい説明を希望するか尋ねる。
c. 今後の治療の選択肢について説明する。
d. 病気についての患者の理解度を確認する。
e. ショックを受けているであろう心情に寄り添う。
悪い知らせを患者に伝える方法論としてSPIKE理論が知られている。
S:setting 環境の設定。
P:perception 患者の認識を把握する。
I:invitation 患者の希望を把握する。
K:knowledge 知識の提供。
E:empathy 患者に共感する。
S:strategy 具体的な対応策の提示。