問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
21歳の男性。発熱と咳嗽を主訴に来院した。体温 39.2 ℃。脈拍 108/分、整。血圧 120/70 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 97 %(room air)。血液検査のため、右肘正中皮静脈に採血針を穿刺した直後に気分不快を訴えた。顔面蒼白となり、全身に発汗を認めたため、直ちに採血を中止した。
次に行うべき処置はどれか。
a. 仰臥位にして下肢を挙上する。
b. 採血部位に冷湿布を貼付する。
c. アドレナリンを静脈投与する。
d. 呼吸回数を増やすように指導する。
e. 採血部位に局所麻酔薬を皮下注射する。
採血による血管迷走神経反射の症例である。