14歳の男子。陰囊の疼痛を主訴に来院した。午前0時に右陰囊の疼痛が出現した。陰囊の疼痛は増悪し、悪心と嘔吐がみられるようになったため、午前5時に受診した。

体温 37.1 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 120/58 mmHg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右陰囊が発赤、腫脹し、触知すると激痛を訴える。

尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 (-)、沈渣に赤血球を認めず、白血球 1〜4 /HPF。血液所見:赤血球 462 万、Hb 13.6 g/dL、Ht 39 %、白血球 7,100、血小板 20 万。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、AST 27 U/L、ALT 14 U/L、尿素窒素 9 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL。CRP 0.3 mg/dL。陰囊部の超音波像を別に示す。

行うべき治療はどれか。

a. 陰囊部の冷却

b. 緊急手術

c. 抗菌薬の投与

d. 動脈塞栓術

e. 尿道カテーテル留置

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)