問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
47歳の女性。1か月前からの不正性器出血と腰痛を主訴に来院した。月経周期は32日型。
内診で子宮頸部から右側骨盤壁に連続する硬結を触知する。
血液所見:赤血球 385 万、Hb 11.0 g/dL、Ht 33 %、白血球 9,500、血小板 45 万。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dL、アルブミン 3.5 g/dL、AST 30 U/L、ALT 22 U/L、尿素窒素 28 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL。腟鏡診で子宮腟部に径 4cm のカリフラワー状で易出血性の腫瘤を認めた。生検で扁平上皮癌と診断された。遠隔転移を認めない。
適切な治療はどれか。
a. 手術
b. 放射線療法
c. 抗癌化学療法
d. 分子標的薬投与
e. 化学放射線療法
子宮頚癌のステージングをし、治療方針を考える問題。
骨盤癖まで達する病変であるのでステージⅢB以上が考えられる。ⅢB以上であれば化学放射線療法を行う。